オーシャン・シー❚物確保
ガソリンは普通、ガソリンスタンドは簡単に見つかった。
だが、今は、ガソリンスタンドがすべて海の底だ。
「あそこにあるのはあるけど…」あるのはあった。
だが、問題は大だくさんだった。
「とりあえずプラスドライバーとか見つけるよ」僕たちはその日、ありったけなものを海の中から取り出した。
できるだけ早く拾わないと錆びてしまうからだ。
「もっと探さないと…」女の子は海の中からとってきたものをきれいな水で洗い流していた。
海の中に潜れば戻ってこれるかがわからなかったからだ。
もっと 僕たちは潜っては上がってきて、潜っては上がってきていた。
その間に、コンビニの中にあったペットボトルはとってきていた。
水分は大切だからだ。
もっと! 1日が過ぎて、僕たちは日向ぼっこをしていた。
そろそろ日が暮れてきたが、真夏だったので太陽の光がめちゃくちゃ照っていた。
たったの30分で服が乾いた。
まだ塩の匂いがしたが、それは時期に気にならなくなった。
「よし」僕たちは目の前にあったものを見た。
プラスドライバー、マイナスドラーバーはたくさん、勿論ペットボトルも大量にある。
「こんなものか」僕たちはとりあえず、それを隠して寝た。
これで数日は保つことができる。
だが、一番大事なことを忘れていた。
次の日起きると、おなかが鳴った。
その時気付いた。
飲み物は大量に習得できた。
だが、食べ物のことを忘れたのだった。
「もう一度潜るか…」僕たちは食料を探しに海の中へと飛び込んだ。
今度は空き缶や米、フライパン、袋に入っていて使えるバーベキュー用のマッチ、蓋が開いていないふりかけ、塩水に濡れても大丈夫な野菜、あるものは何でも持って帰った。
「食料問題は解決!」米はまだどうしたらいいのかがわからないが、とりあえず取っておくのに悪いことはないだろう。
他の食べ物は食べることができた。
パンは大量にあって、とりあえず困らないと思う。
他にもフライパン、石炭が大量に詰まった袋、クッキングナイフ、などなどだ。
食べ物の問題は一応解決して、とりあえずは海の水から離れることにした。
あまりにも内外事水につかっていると肌が荒れて、健康に悪いと思ったからだ。
「フ~」僕はふかふかな地面に寝転がった。
やっぱり日向ぼっこは気持ちがいい。
この数日間、学校に行って家に帰ってからは引きこもり人間だったのでそこまで日向ぼっこを楽しんだことはない。
だが、今は帰る家もないので日向ぼっこ以外、やることがないのだ。
「は~…」だんだんと詰まらなくなって、僕はため息をついた。
普通なら今頃、学校に向かって歩いているのだろう。
僕は学校に目を向けた。やはりそこには生きている人が誰もいなかった。
初めは怖かったが、だんだんと時間がたつにつれて慣れてきた。
そこには水を飲みすぎたか、頭を打って気を失ったか、おぼれた人がいたのだから。
「僕たちはこれからどうしたらいいんだろうか」僕はめちゃくちゃ深くため息をついた。
「おーい!大洋!」僕は佐々木に呼ばれ、向こうに走っていった。
その時考え直したのだった。
まあ、いいか。