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だが、なぜか結局決着がつかずに終わってしまった。

デリルガが探偵事務所を出ると、1匹のワシが飛んできた。
なんだ? デリルガは阿多に乗ってくる鷲に一切恐怖を抱かず足を見た。
足には何か紙らしき物が巻き付けてあった。
それを外すと、鷲は空高く飛んで行った。
紙切れにはこう書いてある。
『デリルガへ
連絡が取れないのでワシを使う。
次のターゲットは、
山本やまもと隼人はやと
暗闇に潜む殺し屋だ。直ちに処罰せよ
位置情報
海に住む、灰色の箱』
デリルガはその紙を眺め続けた。
「なんだこれ?」彼からしたら最後の言葉はさっぱりわからないようだ。
「んまあとりあえず海の近くに行けばどうにかなるか」彼は海岸めがけて突っ走っていった。
海岸につくと、砂に寝転がった。「きっもちいーっていうか任務だ任務」
そのまま立ち上がり、あたりを見た。「灰色の箱ってなんだ?しかも海に住むって生きてんのか?建物なのか?」
とりあえず海をそって歩いていた。「まさか…あれか?」
遠くに大きな船が浮かんでいた。そこにはたくさんの荷物が積まれていて、その一つは大きな金属で作られた灰色に光る箱だ。
「おっしゃ、飛車渋りに武器をもらうとするぜ」彼は海の上を突っ走っていった。
足が落ちる前にもう片足を挙げて繰り返せば水の上を走ることができるというロジックを使って。
「この中か」デリルガは今、灰色の箱に乗っていた。「とりあえずこの上をぶち破って入るか」
ゆっくりと開けるのがめんどかったので彼は上にこぶしをぶち込んだ。
だが、それにはある問題があった。この船にいるすべての人に侵入者が来たと伝えるという問題が。
「誰だ!侵入者か!」近くからたくさんの人が走ってきた。
「めんどくせ」デリルガは中に入り、周りを見た。

「フフフ、お前が来るとは予想外だったが奴が言った通りだ、俺を殺しに来やがった」
隼人は角に座っていた。どうやら真ん中から突っ込んでくると予測したようだ。
「本気でいた。俺、天才じゃね?」デリルガは自分をほめているのか全く何をしているのかわからなかった。
「それで、俺を殺しに来たんじゃないのか?」デリルガは隼人に忠告されるほど忘れていたのだった。
デリルガは本題を思い出し、慌てて取り掛かった。「それじゃあいただくぜ、お前に武器と首を!」だが、その言葉に隼人は反応した。「いや、俺は…」だが、話すのも後にしなければいけなかった。
もうデリルガは攻撃を仕掛けていた。「「遅いな」」2人とも同時に同じことを言った。「「誰が襲いだって?」」2人とも似た感じ同士なのかもしれない。めちゃくちゃ気が合っている。
2人はお互いににらみ合い、素手で戦い始めた。「「オラオラオラオラ!」」2人ともめちゃくちゃ気合が入っていた。2入りとも箱の中で駆け回ったので船がめかくちゃゆれ、そこにいた人たちは大さわぎ。
「いったい何が起きているのだ!」とか「地震か、それとも津波が来るのか!?」と大騒ぎになっていた。だが、そんなこと、2人はまったく気にしていなかった。
なぜかというと簡単だ。2人とも脳まで筋肉でできているのだから周辺のことなんでこれっぽちも考えていなかった。戦っているときは。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl @コメント/返信99.9%