シャドウキラー(45)

「誰かいるか」そこは空っぽだった。「おっかしいな…普通ならいると思うけど…多分」すると、角の暗闇から気配を感じた。
後ろによけると、さっきまでいたところに手裏剣が飛んできた。「なるほど、そういうわけか!」今の状態を理解しているかは置いといて、彼は飛んできた手裏剣を手に取った。
とは言ったものの…　彼は暗闇に目を凝らした。
何も見えないな　だが、少しの間目を凝らしていると分かった。そこで少し何かが動いたのを見たのだ。「おっしゃ、見つけたぞ!」彼は何も考えずに頭から突っ込んだ。
「捕まえた!」彼はそのまま突っ込んだ。空中で止まることなどできないからだ。「こいつはいったいどうするか」彼は全身をつかみ、考えていた。「まあとりあえずどうにか捕まえておくか」
彼は壁をぶち壊し、ちょうど人が入れるように掘った。
その人物を中に入れると、手をはたいて摩擦を起こし始めた。「これで光を…っていうかこれって普通ここまで暗いはずはないんだがな…」彼は少しその場を離れた。「やっぱりな」入り口には暗かったが、壁があるのが分かった。
デリルガは天井をs突き破ってもう少し先から来たのでそのことには気が付かなかった。「とりあえずここをぶち破るか」彼はこぶしをぶち込んだ。その壁は布で、意外と簡単に破ることができ、光が照らしてきた。
「よし、これでいいか」だが、さっきの場所に戻るとまだ暗かった。「そうか、光はここまでとどかないんだった」彼はうっかりしていたので、どこかにスイッチがあると思い、適当なところを触っていた。
少し触っていると、カチリと音が鳴り、光がついた。「おっしゃ!これで…」彼はさっきの場所に戻ると、壁には一人の忍者が挟まっていた。抜け出そうとしているが、まだ成功していないようだ。
「お前、女かよ」デリルガは悲しそうにため息をついた。「いい相手ができたと思ったのによ…」彼はため息をついた。「まあ、別に殺したいわけじゃねえし」彼は忍者の腰をつかんだ。忍者はそれに少し反応した。
だが、その次に起きたことで真逆になった。
デリルガは忍者を隙間から出して、入り口まで歩いて行った。「そんじゃあ、あばよ!」彼は忍者を空高く放り投げた。空高くから小さな叫び声が聞こえた気がしたが、気のせいだとデリルガは思い、そのまま中へと戻っていった。
「面倒だからこいつはここに置いておくか」彼は頭を地面に置き、入り口に戻った。「あいつ、まだ落ちてる」遠くで豆粒のようだが、あの忍者はまだ空中にいた。どんどん地面が近くなっているが。「仕方ない、暇だしいっちょ助けるか」彼は入り口から走り出て、地面を思いっきりけった。
今回は少し頭を使ったようだ。もしも入り口で飛んでいると、入り口が粉々になるから少し前で飛んだのだ。だが、その威力が強すぎた。「あ、入り口までひびが入っちまった。あ、入り口がぶっ壊れた。まあいいか」全くよくないが、彼は前を向いた。「よっと」彼は一瞬で忍者の場所まで飛んでいき、彼女を担いだまま町の反対側に下りた。威力は強かったが、その下は運よく気だったので地面を崩さずに済んだ。
「わしの木がー!」大丈夫じゃなかった。