翌日に優真から声をかけられた。
顔を上げると、固まった。
絶対にやばい事だと彼の顔を見ればわかる。
私は目をそらした。いやな予感しかしないからだ。
というか嫌な予感しか何しかしなかった。
その時はあることを思った。
あいつが優真に伝えたのだろうか。
だが、それだけで私だとは思わないだろう。
「なあ」優真は何かをポケットから取り出した。
それは小石だった。
「これ、お前が投げたよな。俺の部屋に」そう聞き、私はほっとした。
どうやら伝えてはいないようだった。だが、問題を解決する必要があった。
「いいや、しかも優真の部屋がどこにある野中んわからないし。今まではリビングにしか行ってなかったからね」
優真の部屋を知らない。しかも、知っていたとして、石を投げこむようないたずらを私が考え付くはずもない。
「そうか、それならよかった」彼はそのままその場を立ち去った。
ろうとした。
「というかそれだけ?」予感で、それ以外もある気がしていた。
そして、その考えはあっていたようだった。
彼は振り返ると、ため息をついた。
「どうしてそういうところは鋭いんだ?」本当に当たっていたようだ。
私は首をかしげた。普通に予想だ。彼が私にあんな険しい顔で来るということは、結構なことがあるということだ。
さもないと、あんなに冷静なはずがないからだ。
「本題はこっちだ」彼はある紙を取り出した。
そこには脅迫状が書かれていた。見たところは脅迫状だ。
『学校に5つの爆弾を仕掛けた。
解除できるものならやってみろ』
「これは多分、脅迫状だ」私もうなずいた。
どうやらどうやらそうらしい。
「どこでこれを見つけたの?」私が気になって訊くと、彼は目をそらした。
何かが怪しい。プンプンと匂える。
「ど~こ~で~み~つ~け~た~の~!」彼は少し間を開けてからしぶしぶと答えた。
「お前の靴箱だ」やっぱり何かが怪しいとは思っていた。
だが、彼が私の靴箱を除いたというのは完全に予想外だった。
「お前の靴箱にこれが入っていたから気になっただけだ」だが、ラブレターとかじゃなくてよかったと思った。
そうだったら優真にめちゃくちゃからかわれただろう。もしかしたら違うかもしれないけど。
「それで、これは本物だと思か?」私は考えてから答えた。
「まあ、ちょうど暇だったし確かめてみるってことで」そのまま立ち上がり、探しに行こうとした。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン チャイムが鳴り、行くことを禁じられてしまったのだが。
昼休みになると混雑しているので、みんなが帰った後にした。
まだ部活で残っている人もいるが、仕方ないだろう。
一番初めに探したのはすべてのクラスだった。
はいれなかったクラスもあったので、それはまた今度に残しておいた。
ミニノートをちょうど持っていたのでまだいけていないクラスはすべてメモしておいた。
「一応ここも見ておくか…」念のために階段の下も見ておいた。
すると、探していたものが現れた。
勿論それこそが爆弾だ。
私達はびっくりした。
本当は少し諦めていたほどだったからだ。
だが、意外と簡単に取り外すことができた。
だが、解除方法が全く分からなかった。
「あてがあるのはあいつだけか…」私は爆弾を元の場所に戻して、ある人を呼びに行った。
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