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「ルンルンルン♪」いいことはその後に起こった。
僕は町を案内されたのだ。
ここはとてもいい場所だった。
あの後で、次の日が昇るまで翻訳をしてくれるのをくれたので、今日は楽しめそうだ。
「ここに入ってみるか」1つの店に入ると、僕は固まった。
視線、視線、視線。
そこら中から感じ取れるからだ。
その場は急に静かになった。
… その場が静かくなりすぎて、僕は気まずくなった。
「あの…」僕は自分の姿を見た。
そういえば少女だったんだった…
「おう!そこに席があるぜ!」その声を境に、その場はざわつき始めた。
フウ、 僕は1つの席に座った。
すると、思った通りのことが起こった。
少し、予想外のところもあったのだが。
「お前、勝負をしようぜ」一人の顔に傷跡がある強そうな人が現れた。
彼はにやりと笑い、目を少し下にずらした。
どうやら僕の胸を見ているようだ。普通の人がしそうなことだろう。
「どうしたの?特に大きくはないけど」僕はわざと平気な顔で言った。
少しは効果があるだろう。そして、効果はあった。
「そ、そうか…」少し動揺しているようだった。
思った通りの反応だ。
「それで、勝負って?」僕は特にどんな勝負をされても不公平じゃなければ問題ない。
大体のことはできるからだ。
「腕相撲をしようぜ」思っていたことを完全に外れた勝負が出てきた。
僕は勿論、その勝負を受けて立った。
相手は強そうに見えたが、少し変えれば簡単に勝つことができると分かっているからだ。
横にいた人が僕に話しかけてきた。「あいつは腕にめちゃくちゃ自信を持ってるぞ、いいのか?」僕はまたもや勿論、頷いた。
「だって勝てるから」彼は少し意味を分かっていないようだった。
だが、僕は勝てる自信があった。
「よーい、スタート!」試合が始まった。
初めの一度目はわざと負けた。
相手に自信を持たせるためだ。
彼の顔を見れば、自信たっぷりだということはわかる。
これは三点で勝つことができる。
なので、相手はあと2回勝てば優勝、僕はあと3回勝てばいい。
あと一度は余裕で勝たせた。
さっきよりも力が抜けていた。それは確実にわかった。
「そ、それでは3試合目!」今回は勝ち始めることにした。
僕は机に腕を置くと、にやりと笑った。
その顔を見て、敵は一瞬の隙を見せる。
その時に、僕の魔法を使って一瞬で倒した。

その場は沈黙になった。

「で、どうだったの?」一人が慌てて告げたのだった。
彼は僕に一度負けただけでめちゃくちゃ悔しんでいた。
さっきのような甘い表情ではなかった。
完全に本気で、絶対に勝ってやる、という表情だ。
だが、僕も負けるわけにはいかなかった。何をされるかわからない。
「第4回目、開始!」僕はぎりぎり手が地面に触るところで止めた。
彼は本気で押したが、もう僕の勝ちは確定していた。
後は彼のスタミナが切れるのを待つだけだ。
僕は全く本気を出していない、というように彼を見つめた。
彼のいらいらはそれで高まり、もっと強く押してきた。
だが、それでも無駄だ。僕の手は空中で固まっていたのだから。
それから5分後には疲れ切っていた。
僕はそのままくるりと回し、勝った。
第5回目をやろうとしたときに、彼は手を空に挙げた。
「優勝!」近くの人が僕を指さした。
僕にはさっぱり意味が分からなかった。
「あれは降参したということだ」僕はポカーンとしていた。
僕はとりあえず、勝ったということで、おごってもらえることになった。
お金はそこまでなかったのでちょうどよかったのだ。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl @コメント/返信99.9%