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「ただ―まー」僕は台所であれこれやっているお母さんに声をかけた。
「失礼しまーす!」古見は大声でいうと、靴を脱いでからダダっと走って上がった。
「…」市川さんは静かに入ってきたが、行儀よく靴をならべ、静かに上がってきた。
「お友達?」お母さんは色々問題がある。一番困る1つは…
「何かを言う前にお帰りとか言わないといけないでしょ!」「勉強になりました。」しかし、僕はその言葉だけで、納得しなかった。
「いつもそういって忘れてるくせに…」2つ目は…
「とりあえず名前を聞いていいかしら」古見に向かってお母さんは言った。
「古見です!前にも言ったしその前にも言ったじゃないですか!」古見も今回は反論した。
「そうだったかしら?そういえば聞いたことがあるような…」「はー」それに…
「彼女ならわかるわ」「名前は忘れたけど」彼女というのは市川さんのことだった。
「いや、分かるわけないでしょ」古見は完全にあきれていたが、僕は一応鳴れていたため、体はそんなにはあきれなかったが、心の中ではめちゃくちゃあきれ切っていた。
「それより何か食べない?」僕は頭の中であることを考えていたが、いうのはやめた。まためんどくさいことになったらいやだからだ。毎回めんどくさくなってしまい、どうしたらいいのかをどうしては分からないのだが、覚えてしまった。
「それではいただきましょう」まるで位の高い種族のように威張っていった。「もしかしてお母さんのせいで古見までおかしくなったか?」「違う!」「それじゃあどうしてそういったのさ。」「秘密だ!」「?」「秘密だ!」「あ、ああ…」そこへ、1つの声がふっ飛んできた。
「できたわよー」「ほいほーい。」「やっぱりおかしくなったのか…」僕は頭を悩ませたが、全く分からなかった。分かったのは…「違う!」と古見がめちゃくちゃ否定するということだ。
「美味しー」古見はバクバクとご飯や肉やらを食い荒らしていた(大量に食べているということ(ただ、めちゃくちゃ食べていたため、まるで猛獣が食べ物を食い荒らしているように見えたということ))。
「うまかったー」ポカーンと座っている僕と市川さんの近くで古見が美味しかったとはしゃいでいて、お母さんはよかったとはしゃいでいたため、おかしな2人組がワイワイとはしゃいでいた横でシーンとした2人が座っていた。

「美味しかったー」うーんと背伸びしている古見は、上機嫌だった。
市川さんは出るときまでパクパクとゆっくり食べ物を食べていた。「どうだった?」市川さんに聞くと、どこからともなく市川さんの会話ノートを彼女が取り出した。
“美味しかったです。” 彼女はノーとっで顔半分を覆っていて、少し横を向いていた。「そういえば幸せそうに食べていたよな~」僕は考えているだけのつもりだったが、声に出ていたらしく、市川さんが慌てていた。
「へー、井辺名ってそういうタイプだったんだー。」「何でそうなるの!」僕は古見の心内を見なくても、考えていることを察することができた。

それにしても本当は何を考えていたのやら…

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい