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「お前は誰だ」落ち着いたまま大男はほこりの中を見た。
「私の名前か、名乗る意味もない」男はシャドウキラーのボスだった。
「何でお前がいるんだ」デリルガはボスをじっと見た。
「ということはお前達の仲間か。だが関係ない。敵が1人2人増えたぐらいで…」しかし、ボスは素早かった。
見る間もなくボスは大男の後ろにいた。
馬鹿な! 大男は焦っていた。「遅い」ボスは彼の背中を殴り、空高く飛ばした。だが、空に着く前には天井があり、そこにぶつかった。
「ッ!」彼は天井と殴りの痛みを耐えて、立ち上がった。「それでは…違う質問をする…お前は何者…だ…」途切れ途切れに聞いた。
「もう一度リピートする。答える意味がない」彼は歯を食いしばり、前に出た。「ノロい」ボスは軽々とよけ、彼の首目掛けて手刀を落とした。
ドサ 彼は地面に崩れ、そこら辺が静まり返った。「どうします?殺しますー?」言い方は子供っぽいが、顔は真剣だった。「警察署の前に捨てる」彼はボスは意外なことを言った。
「え?」デリルガは思わず声を上げてしまった。「何か悪いか」ボスににらみつけられたデリルガは引いた。「い、いや、何でも…ただ殺しに来たはずでは…と思っただけ」すると、横にいた666番が説明した。
「僕たちは殺しているわけではない…。(殺してるけど)僕たちは悪を終わらせる集団だ…。警察に届けても殺しても同じことだ…」「なるほどー」デリルガはまるで棒読みをしているようにいった。
「もしかしてあほ?」333番にとっさに言われ、叫んだ。「んなわけないだろ!」デリルガは完全に切れていた。
「とりあえず行くぞ」ボスは彼を担ぎ、歩き出した。「どこへ?」デリルガはまだわかっていないらしい。「警察署に決まってるでしょ」333番はあきれていった。
4人が天教をぶち壊し、外に出ると4人は屋根を伝って警察署まで飛んで行った。
そこに着くと、ボスはドアの前までサッと行き彼を、どさりと落とすと消えた。

それから約3分後、1人の警官が出てきた。
「な!?」彼はドアの前に倒れている人を見て驚いた。
「すぐに知らせなくては」警官はすぐに署長を呼び、署長は駆けつけた。
「これはいったい…」署長も彼を見ると立ちすくんでしまった。理由は簡単だ。誰もが怖がる殺し屋が前にいるのだ。それも地面に倒れて気を失っていた。
「これはいったい誰がしたのだろうか…」署長が考えていると、1人の警官が胸ポケットからあるものを取り出した。「カードが入っていました!」
そのカードは黒い剣に血がついているマークだった。「シャドウキラー…だったか」署長は苦笑いをして、空を見た。
「またやられたか」

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl @コメント/返信99.9%