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「決着をつけるのであればここで済ませてください」ユーニはそのまま消えた。
「ほいほい、まあどうせそのつもりだったがな」奴は僕を見た。楽しい人生を送っているかのような目だ。
「ん?」周りを見ると、宇宙そっくりの世界だった。
そうだ… 僕はあることに気が付き、自分の分身を作った。無限に作ることができる。「知ってた?コイツラも自分の意志を持てるんだよ」
自分で1対1体操るのは難しい。だが、自分が操らないのなら?もしも1対1体自分の意志を持つことができるのならば話は別だ。僕が操縦しなくても攻撃してくれる。僕はその中に紛れ込み、攻撃すればいい。彼女は自分で作れるはずだ。 僕はガーネさんを見た。僕はもしかするととある予想としていた。彼女は僕と同じ魔法を使えるのではないかと。少しは仕組みが違うかもしれないが、ライトホールやライトボール、僕のブラックホールやシャドウボールと同じだ。彼女がもしもライトクリエイターとか使えるようになれば僕と同じようなことができるはずだ。
奴の笑みはみるみると怒りに変わった。「殺すつもりはなかったが…やはり殺す」ブラックアイでわかる。奴の力は確実に増していた。「逃げるか?いや、進め!」僕は自分たちに命令した。自分たちは僕と同じ脳、感情を持っている。僕がしようとすることは自分たちもするのだ。
自分たちは奴にシャドウボールを打った。シャドウボールは奴めがけて飛んでいった。奴もさすがにここまで防ぐことはできない。体中にかすり傷を負った。「貴様…!」奴は大声で叫んだ。「神よ!我に力を託すのだ!」すると奴は光だし、角が頭から1本映え、確実に大きくなった。「フフフ、これで私は神のような存在だ」僕は奴の力を鑑定してわかった。
「ということは僕が神よりも強いってことか」「何!?」奴は気づかなかった。僕がもう見せた、とっておきの武器を。「ダークネスソード」僕は暗闇に溶け込み、見えない剣を手に取った。だが、今回は前のような間違いをしない。構えを取り、飛びかかった。「ふん、こんなもの」奴は腕で受け止めようとした。「それは違うね」僕は知っている。この剣の力を。
ザキ! 剣は容赦なく腕を真っ二つに切った。「グア!」どうやら再生が少し遅れているようだ。「これで終わりだ」剣を振り下ろすと、奴はその場から消えた。
「後ろか!」「遅い!」奴は首めがけて足を振り下ろしてきた。「グハッ!」大ダメージを受け、剣が手から外れた。「これでお前こそが終わりだ」強烈なパンチを頭目掛けて撃ち込んできた。
「でも残念、これはハズレだよ」そこにいたはずの僕は消えた。「これは偽物か!」周りを見たが、どいつもこいつも同じに見えた。「さてと、ドイツが本物かわかるか?」片手だけでも結構動けていた。1対1体倒していたが、ついに力尽きた。「これで終わりか」本物の僕は分身を取り込み、ダークネスソードに注ぎ込んだ。「さようなら、大昔の神よ」僕は剣を振り下ろした。

「しかしな、本当にこんなあっさり終わらしていいのか?普通ならもうちょっと手こずると思ったが。まあ向こうがはじめに手加減していたから勝てたものの…もしもはじめから本気だったら僕はもう死んでたかもな」ちょうどそこへガーネさんが走ってきた。というか空中を。「よくやりました!」彼女は僕に抱きついてきた。「でもおかしいんだよ。まだ終わっていないような…」だが、とりあえず祝うことにした。「ここから動やっただ出られるだろうか…」そうつぶやくと、元の場所に戻った。どうやら出るという言葉や何かそれを意味する言葉を使えば出れたのだ。
うひゃー、やっぱりここはきれいだな 僕は周りにあるきれいな壁を見た。「エグレスさーん!」向こうから声が聞こえてきた。「起きたんだ」僕は入口からサキノさんを見た。「終わったんですか?」彼女は僕を見た。「うん、帰ろうか」そのまま僕たち4人はその建物から出て、お父さんの兵と一緒に帰り始めた。

終わり

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい