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「失敗したって!?」僕は驚いた。
だが、確かに記憶では失敗したと思う。
だが、どうにかする方法はないのかと僕は考えた。
「普通に船を見つければ?」那留に言われ、僕も同意しざるを得なかった。
僕たちはボートをゲットしたオールでこいだ。
ガソリンはできるだけ使いたくなかったからだ。
「あ!」遠くを見ると、そこにはチョコンとボートが置いてあった。
いったい誰のかはわからない。だが、無人船だということは確実だ。
それに乗ってみると、結構豪華だった。ボートというよりヨットのようだ。
中に入ると席が並んでいた。
めちゃくちゃでかいというほどではないが、何十人もが乗るには情的な大きさだろう。
「だが…」それには問題があった。
ガソリンがたくさんいるということだ。
「それはどうにかする必要があるな…」僕たちはため息をついた。
今持っているボートで戻すにはとても大変だろう。
「というかここら辺って…」複数の運が起こることはよくあるのだと、僕たちはその日に思い知ったのだった。
「画素紺の上じゃない?」僕が頭を海の中に突っ込んでみると、そこには確かにガソリンがあった。
近くにはガソリンの入っていそうなガソリン携行缶もあった。
「ここだ!」僕たちは喜んだ。目のの前にはたくさんのガソリン携行缶があったからだ。
だが、それだけではせいぜい持って帰ることができるほどだろう。
「でも、結構いいかもよ?」僕たちはボートに乗る分を積んで、他のは海の底に隠しておいた。
何度も戻ってきては持って帰ると、結構集まったと思う。
「これで…」僕たちは持っていたボートに入れておいた。
念のためにだ。
「残りはとりあえず隠しておこう」僕たちは穴を作るとそこに入れて、その上から乾いたマットを置き、その上から土と葉っぱをかぶせた。
そのことは僕、那留、那留の父、圭太、佐々木、星田と橋田だけの秘密にしておいた。
あまり人に言えば、多分ほかの知らない人にいる人が現れると考えたからだ。
「またボート探しに行くか」今度はエンジンを使って回った。
それからは結構簡単だった。
海の中におぼれているボートをよく見たが、すべて穴が開いていて、水中から引き上げる方法もわからなかった。
だが、見つけることができたのは10艘ゲットした。
それをほかの人たちに譲り、他のボートをとってこさせると、ビジネス開始だ。お金は払えないが。
それから数時間で大量の船を獲得した。
だが、それを使って何をするのかは考えていなかった。
「とりあえずほかの生きている人を呼ぶか」僕たちはそれから数日かけて、助けを求める人を呼んだ。
その日でもうそこにいるのは40人にもなった。大人から子供、様々だ。
老人は毎日日向ぼっこをしているが、それを見るとやる気が出る。
新しい土地もどんどん出来上がっている。
家も建てようかと考えていた。
だが、まだ必要な道具がなかったのでそれは少し難しかった。
しかも、服はボロボロになっていた。使いまくっていたからだ。
綺麗好きな人は服が匂い、困っていた。
「どうにかできないだろうか…」今度は違う問題に悩まされた。