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「神、そのもの。」心海さんは僕たちを見た。優しそうな怖そうな気を感じ取ることができる。とても不気味に感じる。
「か、神だと」新説は信じれないという顔で言った。「妖王は知っている?」僕たちはコクリとうなずいた。最近話題になっている。大昔、突然消えた妖界の王、妖王がまたよみがえったのではないかと。しかし、誰一人原因をつかめていない。今までに誰一人。と行ってもまだよみがえったと予想されてから1カ月しかたっていない。知らない日本人にいるはずがない。日本中に流れている情報だ。
「妖王はヴァンダリスよりも下の位、まずは妖界の妖怪たちがいる、そして妖官(警官に似ているが、パトロールだけをする妖怪たち。だが、1人18時間働く)、妖官長、私立探偵の府氏端、妖怪庁長官、その位には5人いる。ヴァンディス、王甲斐長助、雫儀介、與那城連、そしてそのトップにいる余里永禮感漸輔、校高妖長、最妖怪、妖王、世界管理妖者、そしてその一番トップはヴァンダリス。ヴァンダリスが言ったことは絶対、だった。しかし数百年前、突然姿を消した。それは妖界の中では大問題だった。ヴァンダリスがいないとこの世界は成り立たないからだ。ヴァンダリスがいないとこの世界はいつか滅びる。なので妖界上、その中から8人選ばれ、この世界を成り立たせることにした。年を取り死ねばまた新しい生き物がその場所をとる、だが、それはた変なことだった。ただ単に命令しているだけでこの世界は成り立たない、この世界はとても広い、広すぎて生き物は無限にいた。だからそんな簡単に納得してもらうことはできない、納得してもらうのには200年かかった。その間にはたくさんの生き物が死んだ。今まで何一つ起きなかったのは世界管理妖者がいるから成り立っている」彼女が言い終わると、感じていた圧が消えた。
「そして何を言いたい」僕は記憶しながら聞いた。「それだけですよ」彼女はそういうと、だんだん薄れてきた。周りの黒も。気が付くと周りは廊下に戻っていた。
「いったい今のは何だったのだろうか…」新説も意味を分かっていなかった。しかし、1つだけは聞いて分かったことがあった。ヴァンダリスが…よみがえったのだということが。
気づかなかったかもしれないが、心海さんはそんなことを言っていなかった。だが、言い方で分かったのだ。そしてそのヴァンダリスは何かがおかしい、ということが。
僕たちはお互いを見てコクリとうなずいた。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい