シャドウキラー(41)
「まあそれならこっちも不可能を可能にするか」そういい、彼は地面を思いっきりけった。「それじゃあ…」彼はデリルガめがけて手を振り回し始めた。「竜巻だ」彼の目の前にはどんどん風が集まり、葉っぱが集まり、横向きの竜巻ができた。
「まじかよおい」デリルガの表情を見るとにやりと笑っていた。楽しそうだ。「そんじゃあ俺も!」デリルガは手を回し始めた。「おいおいおい、まじか」Aは少し悔い顔をしていた。「ああ、まじだ」2人はどんどん速く手を回し始めた。竜巻の強度は増し続けていた。「はい、そこまで」竜巻のど真ん中に誰か人物が出てき、指を鳴らしただけで竜巻が粉々にされた。「「な!?」」2人は目を丸くした。「指を鳴らしただけで竜巻以上の風を作ったってことかよ」Aは今の事情を把握した。デリルガのことは…もうわかっているだろう。
「おまえは誰だ!」Aは警戒した。自分よりは何倍も強いことを承知しているからだ。「私はただのサラリーマンです」その人物は2人を交互に見た。「あなたは言いましたよね、町の建物を壊せば負け、責任をすべて問う、と」Aはうなずいた。
痛いなぜそのことを知っているのだ?? 「しかしいま、なたたちは引き分けにするところでしたよ、その竜巻は2人のバランスを崩し、下に向けるところでした」Aははっとした。「それは起きてからしかわからいないことだろうが!」デリルガはうなっていた。「それなら私が指を鳴らします。それでバランスを壊さないのならば続けて言い、ですが、もしも転べば引き分けにしてください。よろしいですか?」デリルガはすぐさまにうなずいた。自信満々のようだ。だが、Aは少し考えていた。「あいつは絶対に転ばせる…だが…まあいいとしよう」Aもうなずいた。
男は指を鳴らした。
パチン!っという音はならなかった。かすかにしか聞こえなかった。だが、その理由は一瞬で分かった。音が…風に飛ばされたのだ。2人がの耳に届かずに。2人は何十メートルも吹っ飛ばされた。いや、何百かもしれない。「グハッ」2人は息をするのがやっとだった。空中に浮くことを忘れ、下へと落ちた。「本当に甘い」サラリーマンはそういうと、2人の着地する場所を行き来した。瞬速で。
2人が落ちてくると、まるでこの世界に同じ人が2人いるかのように見えた。Aとデリルガはキャッチされ、地面に卸された。「これで招致しただろう、あれが強化すれば2人はバランスを失う。今のは少し失敗したがな」Aが驚いたところはむ一つあった。自分が落ちた場所は普通、吹き飛ばされればコントロールができない。だが、落ちた場所は路地だった。路地のど真ん中に落ちたのだ。Aは家の屋根にでも落ちるかと思っていた。
いったいこの男は誰なんだ。 彼はそう考えると、ぐったりときをうしなった。
一方デリルガは気を失うことなく立ち上がった。「これで分かりましたよね」デリルガは否定したかったが、頷かざるを得なかった。「それでは失礼」サラリーマンはその場から消えた。「あいつはいったい何者だ」デリルガにも分かった。
彼が只者でないことぐらいは。