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拾った女の子は常識知らず‐虎のぬいぐるみ

「ウヲォー!」中に入ると、そこには本が角から角まで並んでいた。
僕は中に飛び込むとまず言った場所があった。
「フムフム、そんな結末になっていたのか…」僕はある本を開いて頷いていた。
「本屋に来てなんでマンガ読んでるのよ!」マリナに頭をぽかりとブタれた。
「だって本屋だよ?知りたかった結末があったけど図書館にはなかったの!」僕が言っていたのは学校の図書館だった。
町の図書館に行くのはめんどくさかった。
「そんなの私がいない時にやってよね…」彼女は僕を引きずっていった。
僕は嫌々仕方なくついていった。
そして彼女が付いたのはある場所だった。
「なるほど…」彼女はある本を手にして感心していた。
それを見ていた僕の頭には血が上った。
「…とか言っといてなんでマリナは堂々とクッキングブックを読んでんだよ!」
彼女の手には料理法の本があった。
「い、いや…これは…」彼女は慌てて理由を作ろうとしていた。
ホノカは僕の声に驚いて猫のように飛びのき、ササッと本棚の影に隠れた。
「…これは買おうと思ったのよ」僕はそういわれて言い返すことができなかった。
だが、一番効果があったのはマリナだった。
彼女はただ単に恥ずかしさを隠したかったので言ったのか、しぶしぶと本を買いに行った。
だが、買った後はめちゃくちゃ上機嫌だった。
どうやら前から買おうとは思っていたらしい。
「というかどうしてここに来たんだっけ…」僕たちはお互いを見た。
僕たちは同じ心を持っていた。ここに来るということだ。
だが、どうしてかははお互いにしてわからなかった。
「まあ、とりあえず回ってみるか」その案には同意だった。
回っていると、あるものが目に入った。
それはぬいぐるみだった。オレンジ色の虎だ。
体中に黒い線があり、お腹や足の下などには白色が入っていた。
僕がそれを取ろうとすると、マリナも手をの場所た。
僕はマリナをにらみ、マリナは僕をにらんだ。
「これは僕のだ」「いいや、私のほうが速くに見つけた」そのディベートは少しの間続いたが、おかしな方法で終わった。
喧嘩が終わってなかったのが問題だったのだが。
僕たちが喧嘩をしていると、ホノカが現れた。
虎を見ると目を光らせ、欲しいという感情がめちゃくちゃ感じ取れた。
「それならこれを…」「欲しいの?それなら…」「「あげる」」僕たちの言葉は見事というように重なった。
「あ゙?」「何よ」僕たちはにらみ合った。
すると、ホノカは棚の後ろに隠れた。
それを見て、僕たちは争うのをやめた。多分ホノカを脅かしたのだろうからだ。
「ちょっと、困りますよ。彼女を…じゃなくて客を困らせたら」一人の店員さんが現れた。
僕は店員さんを見ると僕は誰なのかがすぐにわかった。
「保健室に侵入してきた人だ!」それを聞いて彼は苦笑いをした。
「その名は普通におかしいでしょ」だが、どうやらあっているようだ。
「というかどうしてここにいるの?」僕は彼に訊いた。
「いや、ここで働いてるんだけど」彼は頭を使えよ、とでもいうかのようにため息をついた。
「ちょっと!わかるわけないでしょ!」だが、普通はわかったと思う。
「ちょっと…」マリナは話の内容が分からずに困っていた。
だが、それを僕たちは気づかなかった。
「ちょっと!」マリナは気を引き付けたさに叫んだのだった。

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