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「なんで…」瘋癲フウテンがぼそりと何かを言った。
「へ?」
「なんでこの熊がいるんですか!」俺は首をかしげるしかなかった。
「なんでって…捕食したからかな?」彼…じゃなくて彼女は魂が抜けてしまった。
名前を付けたら性別がひっくり返ることを完全に忘れていた。
見た目を見れば普通にわかる気がするけど。
「お、おーい!」俺は慌ててはみ出てくる魂を押し込んだ。
彼女は意識を取り戻すと、慌てて熊を倒しに行った。
無理もない。あれをほ追っておけば村が死ぬかもしれないからだ。
俺はそういえばと思い、ホノを見た。
「そういえばホノももとは男だったのか?名前があるが」彼女は首を振った。
「私は元々女だった。ホノって名前も正式名じゃない」俺は彼女に名前を上げようかと考えた。
だが、今のままでいいと思った。普通にかわいいし。
男子に変わるとどんなのだろうかと考えようとしたが、1滴も思いつかなかった。
瘋癲フウテンが倒すのを終わり、戻ってきた。
彼女の後ろにはデカい熊が倒れていた。
「それで、あの熊が何かおかしかったのか?」俺はさっきのことが気になって訊いてみた。
「あの熊は熊種の中では一番レア生き物だ。森の中には絶対現れず、必ず活火山に現れる、凶暴な生き物」彼女は大きな熊を見た。
俺はあることに気が付いた。「でも俺は森の中で見たよ?」彼女は熊を見た。
顔を見ればそんなはずないという顔をしていた。
「迷い込んだんじゃない?誰かに追われて。それか何かに引き寄せられて」彼女は同意した。
「それなら考えられる。この熊は1つのパーティーでぎりぎり倒せるほどだからね」俺は細めで彼女を見た。
「でも瘋癲フウテンは普通に1人で倒してなかったか?」彼女は剣を取り出した。
「この魔剣が倒してくれた」俺はぼそりと心の中で呟いた。「あれは完全の魔剣じゃないんだけどね…」
彼女は地獄耳なのか、俺のつぶやきが聞こえたようだ。
「これが魔剣じゃないのなら魔剣はどこまで強いのだろうか…」彼女はジーッと半魔剣を眺めていた。
俺も興味があったのでソウルに訊いてみた。
瘋癲フウテンが持っている半魔剣の2倍です』俺は心の中で思った。
まあ、名前からして半分だからね。
俺は作れるか聞いてみようと思ったが、どうやらまだ持っている材料では無理のようだ。
日本にあったゲームのように、魔石を見つけないといけないらしい。
だが、その魔石がある場所は厳重に守られていて、今の俺には入れる可能性は0%といわれた。
俺はとりあえず熊を作り上げ、捕食して、作成して捕食して、作って捕食した。
仕舞いにいは村で祭りができるほどの食料、村にいる全員が着れる分の衣服が作れるようになった。
骨はとりあえず俺がすべて持っておいた。
後で使える気がしたからだ。
俺は試しに骨をとがらして、屋を作ってみた。
僕は無理やり吐き出すことができるので、その骨を飛ばすことが軽々とできた。
しかも骨は無限にあるのでいくらでも吐き出すことが可能だ。
僕はどんどんとがらしていくうちに夕方になった。どうやら時間がかかるようだ。
すると、そこへスライムがやってきた。
スライム達が。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい