「お前を…お前を殺しに来た」
彼は一瞬だけキョトンとしたが、大きな声で笑いだした。「ハ、ハ、ハ、そうか、俺を殺しに来たのか、よかろう、殺してみるがいい」彼の目には一切の恐怖がなかった。恐怖というより楽しみが漏れ出ていた。
「ダークネスソード!」僕は彼にめがけて投げつけた。「ふん、こんなもの」彼は剣をつかんだ。一瞬はやったと思ったが、気が付いた。彼の持った場所を。彼が持った場所はとがった場所じゃない。僕もいつも持つ手持ちの場所だ。「ふん、こんなものが通用するとでも思ったのか?」僕は額に数粒の汗を出した。
「これは厄介だな…」僕はシャドウボールを遣おうと思ったが、考えてみればここは大量の光があった。窓から入ってきた光が床などに光ってすこし目がくらむ。
「ライトボール」僕は頭の中で焦って居るとガーネさんがライトボールを飛ばした。「ほう、これは少し強いな、だが、まだだ」彼はライトボールをキャッチした。だが、ライトボールは爆発しない。「なんで!?」僕たちから見れば彼はもう触っている。だから爆発しているはずだ。「まだわからないか?」お父さんは話に割り込んできた。「あいつはまだ触っていない。風で押し戻しているのだ」僕はお父さんの言ったことに驚いた。「でも…」「いや、あれはまだ触っていない。それは見ればわかる。彼は風の使い手だ。無言魔法を彼は使えるということだ」お父さんは少し考え事をし始めた。「まあ、あの方法なら使えるかもしれないな」
僕はお父さんを見た。「あの方法って?」お父さんは僕のほうを見た。「彼の弱点はない。だが、スキは誰にでも存在する。そこをどうにか見つけ出すだけだ」お父さんは小さな葉を地面から拾い上げた。
「お前の知っている通り私は葉の力を持っている。その中には葉の物質を変えるということもできるのだ」彼は葉を投げた。普通ならひらひらと落ちるが、石ころのように空高く飛んだ。「な!?」一番驚いたのは僕だった。だが、いくら葉の物質を変えたとしても少しとがった石ころのようだ。奴の顔にぶつかったが、かすり傷1つも入れなかった。「やっぱりだめか」僕はキョトンと彼を見た。「いや、あんな石ころで気づつけることはできないでしょ」しかし、彼は真剣な顔をしていた。「いや、あれは医師の材料じゃない。毒を仕込んだ溶岩だ。」僕はもう一度地面を見ると、そこには黒い物体があった。
「ほう、しかしそんなものでできるわけがないであろう」にやりとして。手を手を僕たちのほうへ向かせた。
突然と窓が割れ、風が入り込んできた。「こ、これは」その風と一緒に入ってきたのは葉だった。大量のとがった葉。僕たちは風で宙に浮いていたので逃げる方法がなかった。「ふん、そんなもので僕が倒れるとでも思った?」僕はにやりと笑った。「ブラックアイ、ダークネスソード、シャドウクリエイター、ブラックホール、シャドウイン」僕はたくさんの力を使った。まずは彼の情報をブラックアイで探り、ダークネスソードをとり得だす。シャドウクリエイターでたくさんの生き物を作った。この世に存在しないと思われる、空想生物を。ブラックホールからうろこを1枚とり、彼に投げつけた。そしてその後ろにはダークネスソードを投げつけた。彼はそのうろこを切ろうとしたが、少し硬すぎた。そしてその後ろから来た剣が胸に刺さった。「グハッ」彼も少しだけ焦り始めた。「焦るのは集中力を切らす方法」僕はシャドウインで陰に隠れた。奴の陰に隠れればあとはもってこいだ。奴は剣を胸から抜き、投げ捨てた。剣は壁に刺さり、そのまま奥まで突っ込んでいった。
「君は僕に勝てないよ」僕は自信満々の声で言った。「ヘイヘイ、それは俺を殺してからいえ」奴も同じように自信満々だった。全くの焦りを感じない。
何!?
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