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ブクブクブク… 今は水中だ。コンビニに向かって泳いでいった。
どこにあるんだ…? 探すと、見つかった。
僕はそれを水中から拾い、2人に合図すると戻っていった。
「ブハッ!」外で待っていた女の子は僕たちを見ると、明るくなった。
「ありがとう!」彼女はぬいぐるみを受け取ると、嬉しそうに飛び跳ねた。
ぬいぐるみは濡れていたが、日向ぼっこをしていれば乾くだろうと考え、火あたりがいい場所に置いておいた。
「さてと、これからどうする?」僕は皆を見た。「とりあえずこのスペースをもっと大きくしないとね」佐々木が周りを見ていった。
確かにここは狭い。何人もが住む事は無理だろう。「ボートとかがあればいいんだけど…」すると、女の子が無効を指さした。
そこを全員が見てみると、ボートが浮いていた。ひっくり返っていたが、動かせそうだ。「あれを取りに行くよ!」僕たちはすぐに泳いでいった。
女の子は山の上で待っていた。泳いでいけないと思ったからだ。ボートの目の前まで行くと、押し始めた。
初めはほんの少ししか動かなかったが、その原因はすぐにわかった。「紐だ!」本田が水中を見て叫んだ。
「ねえ、大洋」佐々木が僕のほうを見てきた。「あのポケットナイフ、一回ほどは使えるかもよ」もう濡れていたので、使うことにした。
何度も潜って紐を切っていると、数分で切ることができた。「よし!」それからはスムーズに進んだ。
そこまで大きなボートではなかったので結構簡単だった。3人が手を合わせれば数分で戻ることができた。
「よし、問題はこれをどうやってひっくり返すかだ」水中でひっくり返そうとしても重さで自分たちが沈んでしまうだけだった。
「それなら…」女の子はぼそりとつぶやいた。「陸地に乗り上げ刺して…ひっくり返すのは?」いい方法なのはわからなかったが、他に考えれる方法はなかったので試すことにした。
まずは陸地の近くまでひっくり返ったボートをもってきた。今回は女の子も助けてくれた。「セーの!」思いっきり引っ張ると、ゆっくる陸地に上がってき始めた。
「今だ!」思いっきり上に持ち上げると、ひっくり返った。
「やった!」だが、喜ぶのには少し早かった。「キャ!ッ」女の子が足を滑らせてしまい、水の中に落ちてしまった。
「!」僕は慌てて潜り、彼女を救助した。だが、あまり突然のことだったので女の子は気を失ってしまい、少し水を飲んでしまっていた。
彼女は陸に戻ると、気が付いた。「ごホゴホゴホッ」彼女は飲んでいた海水をできるだけ吐き出した。
「大丈夫?」僕が恐る恐る聞くと、彼女は頷いた。
いいことといえば、ボートは1艘ゲットしたということだ。
「とりあえずこの中から水を抜くよ」僕たちは水中からバケツを見つけた。
本来なら釣り人が使っていたものだ。今頃、本来の持ち主はこの世を去っているだろう。
そのバケツを使ってどんどん水を抜いていった。
そのころ、あの熊は日向ぼっこをしていたのだった。
「これで良し!」これさえあれば、もっといろいろなところに行けるだろうと僕たちは思った。
エンジンもついていたので、移動はもっと簡単だ。
「後は…ガソリンを見つけないとな…」

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