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拾った女の子は常識知らず‐学校の不具合

「ふぁ~ッ」僕は起き上がると目をこすった。
横を見ると、あだホノカは寝ていた。
僕は着替えると朝食を食べ始めた。
少しすると、向こうのほうから気配がしてきた。
「?」誰かと思ってそっちを見てみると、そこには予想外の人物がいた。
「ちょ!?なんで勝手に人の家にいるんだよ!」僕はそこにいる人物に向かって叫んだ。
「いや、訊きたいことがあったから来た」そういわれ、僕はため息をついた。
「ということは昨日からいたということか?」彼女は頷いた。
僕は深いため息をつく以外、どうにも答えることができなかった。
「それで、話したいことってなんだ」僕は彼女をにらんだ。
いやぁな予感しかしなかったからだ。
「ヒカルは昨日、私の家に来た?」それを聞き、僕は首を振った。
「来たのはお前だ」話はどんどん複雑になっていった。
「いや、急に消えたじゃん」僕達はお互いをにらみあった。
「それを言いたいのは僕だ」まるでお互い、おんなじことが起こったかのような会話だった。
仕舞いにはお互いにしてあきらめていた。「まあ、大体はわかった。ということはお互いにして、同じ現象を見たいということだね」
彼女はそういうことだろう、と頷いた。「この話はとりあえずなかったことにしておこうか」この提案はお互い同意だったので、彼女は家に帰っていった。

僕はランドセルを背負うと家から出ていった。
後ろからホノカが合わてて追ってきたが、見向きもしなかった。
仕方ないのだ。
これは罰だ。
「お兄ちゃん!」彼女は僕を読んだが、僕は返事をしなかった。
彼女はウルウルと目に涙を見せたが、僕はできるだけ動揺しなかった。
そのまま学校につくと、僕は自分の席に着いた。
「…」僕は前を見たままボーっと座っていた。
視界の端っこでホノカがおどおどしていたが、僕は反応しなかった。
これはバツだ。
「ハロ~、今日はくっつかないんだ」クラスメイトがホノカに言うと、彼女はうつむいてとてつもなく小さく、うなずいた。
僕は関係ないというように窓から外を眺め始めた。
仕方ない。
これは✕だ。
彼女はそのまま黙っていた。
僕はなかなかチャイムが鳴らなかったので時計を見た。
もう8時半になっている。今頃チャイムが鳴り、椅子の動き音でうるさくなるはずだ。
だが、チャイムが鳴らなかった。
いつものように入ってきた先生も少し困っていた。
「なんでチャイムが鳴らないんだ…?」今の状況がどういうことなのかわからずに、、チャイムが鳴らずに、学校は始まった。
まずは出席をとるはずだったが、インターネットが壊れていた。
最近ではインターネットで出席をとっていた。紙を使わなくていいので、修正などが簡単だから、と先生たちは言っていた気がする。
何かがおかしいのは先生も察していた。だが、放送もならなかったので普通のことだろうと判断されてた。
その後分かったことだったが、放送室から何も聞こえなかったのは放送が壊れていたからだった。
誰かが切断していたのだった。「いったいどういうことなんだ?」だんだんとその話題は広がり、しまいにはハッカーがこの学校に現れたのではないかと話題になった。
誰がつけたのかはわからないが、そのハッカーはハッかーと呼ばれた。
学校の授業をしなくてよくなったので、髪のような存在だったからだ。
多分。
生徒たちはとりあえず待機となった。
「よっしゃー!」学校中から歓声が聞こえてくるのだった。

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