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私の名前は**マリナ!そこら辺にいる元気な少女!
まあ、ついさっきまではあいつヒカルと喧嘩をしていたけど、ホノカちゃんが止めてくれたの!やっぱりあいつヒカルに比べてホノカはしっかり者だよね~。
初めて見た時はめちゃくちゃびっくりしちゃった。
あいつヒカルにあんなかわいい、優しい、穏やかな妹がいたなんて。
あいつヒカルと幼馴染だった私でも知らなかったよ。
あいつの家に行ったことがなかったからね。まあ、行ったことならあるけど入ったことがないんだよね~。
今は…ベッドでゴロゴロしてまーす。というか暇。何もすることがない。明日まではあいつヒカルと話さないつもり。
結構無理だと思うけどね。今まで話さないということだけでも大変だったのに、あと1日持てるかがわからない。
まあ、あいつヒカルが誤りに来るなら許してやってもいいんだけどね。そう
そう、あいつヒカルが誤りに来ればね…
キーンコーン 私が一人で留守番だ。パパもママも仕事に出かけている。
皆7時に家を出るからたいていの時は私が独りぼっち。そういう日々にはなれているからなんと主思わない。
でも、もしも出来るのならば、兄弟が欲しいと思ったことはある。そんなことができないのはわかっているけど、やっぱり心の中ではほしいと思う。
「あ~、天から女神が現れてくれたらな~」ちょうどそう思った時にドアベルが鳴った。
誰だ?こんな時に。 外を見てみると、ほぼ夕方だった。そろそろ夕ご飯を食べないといけないってのに、いったい誰だろう。

「誰?」私がドアを開けると、そこにはヒカルがいた。「?」その横にはホノカがべったりとくっついていた。とてもなつかれているのだろうが、私からすればめちゃくちゃうらやましい。
「あの…」彼が口を開けたが、私が先に言葉を終わらせた。「立ち話は何だし、中に入ったら」さっきまで考えていた彼と漁ったまでは話さないというルールを完全に忘れていた。
といってもこの私が自分のルールを守れるはずがないんだけど。
「お邪魔します」彼は靴を脱ぐと、靴箱の中に入れた。
もう一度見てみると、その靴はとてもきれいだった。いつも駆け回っている私の靴とは違って、全く光のないところでも光って見えた。
彼はホノカがさっと脱ぎ捨てた靴も靴箱に整えて入れた。
「ちゃんとしてるね」私の口から思っていたことが漏れ出てきた。
彼は私のほうを見てきた。「まあ、じゃないと礼儀正しくないからね」彼はどこかが変わった気がした。
どこかはわからないし、知らなくてもいいと思ったが、どこかが変わってしまった気がする。
私は彼に椅子をすすめると、自分はそこに立った。あるしないといけないことがあるからだ。
「その…」だが、また私は彼の言葉をさえぎった。
「晩御飯って食べた?」彼は一瞬戸惑いを見せたが、首を横に振った。
「それなら食べ物作ってあげる。食べながら話そうよ」私はフライパンなどを用意すると、火をつけた。
「料理もできるんだね」後ろから彼の声が聞こえてきた。いつもより少しゆったりした感じだ。
「まあ、いつも自分用に作っているからね。あと5分ほどかかるからちょっとくつろいでて」だが、彼は一言告げた。
「言いたかったことはたった一つだよ」彼がどんな顔をしていたのかわからなかった。
さようなら。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい