無名小説スライム編(28)
俺が考えていることはこうだ。
雲のように突っ込めばくっつくだろうと思った。
試してみると、本当にくっついた。
だが、今度は違う問題が起こった。
雲たちが逃げ出そうとしていた。
どうやら突っ込んでいった俺が決めれるらしいが、引き留めるのは少し大変だった。
と、その時思い出した。あのアングリーバットがくれた能力を。
アングリーバットはどうやら毒を持っていたようだ。
なので、俺は捕食し、毒を手に入れた。
少しいやな方法だが、体からぬめぬめした毒を出した。
すると、地面にデーモンクラウドがぼとぼとと外れて落ちていった。
本当は捕食したかったが、神に叱られ、無理だった。
どうやら俺が出した毒でも俺は死ねるらしい。気の毒だ。
「とりあえずまた洞窟に戻ってみようか」そういい、俺は暗闇狼に乗った。つもりだった。
だが、どうやら違う何かに乗ったようだ。
舌を見てみると、そこには赤い髪が見えた。
誰かに乗ってしまったようだ。
「すみません」降りてホノたちのほうを見ると、頭を下げていた。
いったい何が起こっているのかわからないが、もう一度その人を見てみた。
赤い髪の男性だった。そこまで強そうには見えないが、何か嫌な予感がしていた。
「龍様、いったいどうしてここへ」俺はホノたちを見てあの男性を見た。
どうやらこの男性は前にあった龍のようだ。って「はー!?」俺は驚きすぎてころころと転がってしまった。
気が付いたときには坂の真上にいて、戻ろうとしたが気付いたときにはもう駄目だった。
「わーーーー!」俺はずっと坂を転げ落ち、しまいには少し不思議な石で空高く吹っ飛んだ。
俺はずっと転げ落ち、洞窟の中に突っ込んでいった。
そのままどんどん進むと、あのボス部屋まで転がり込んでしまった。
一切吐き出すことはできないが、とても気持ち悪かった。
だが、そこにあったものを見るとほとんど忘れてしまった。
少しはもちろん気持ち悪かったが。
そこには宝石がたくさん落ちていた。
ついさっき見たものとは違う。
もっときれいでキラキラしているものだった。
俺はとても見とれていて、気づくと…
全てを捕食していた。
殺気1匹のデーモンクラウドを捕食したおかげでそのぐらい胃袋が大きくなったのだ。
この中にはまだ入る気がする。
食べ終わるとその先にあったものを見た。
そこには箱があった。
だが、そこら辺にある箱とは形が違った。
形からして宝箱だろう。
僕は中に刷り込んで名に入っていたものを捕食した。
『解析中…解析完了、変化開始…完了しました』すると、体がむずむずしてきた。
何かがおかしい。気が付くと、起き上がった。
なぜか背が高くなった気がする。
だが、とりあえずそのまま前に進んだ。
だが、やはり何かがおかしい。
何が起こっているのアと思い、手を空に挙げてみるとそこには見覚えのあるがない手が見えた。
人間の手に見える。少しこの場所が暗くて見えなかったので、外にめがけて駆け出していった。
「…」俺は自分の手を見た。俺の手を見たのはとても久しぶりだった。
あまりにも久しぶりすぎて、地面に倒れそうだった。
「いったいどうなってるんだ…?」