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頼んだ人:BRILLIANT_S
内容:
至急考えてみました。
「カリオストロの城」の名セリフ、
「いや、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」みたいに、毎度毎度貴重品+女性の心を盗むルパン三世みたいな人の話は如何でしょうか??

noter様は恋愛系のストーリーがお好きな気がするので、良さそうな気がします😊🌹🌹

読んでくれると嬉しいです。

〇〇15年12月24日
町はきれいだ。今日はクリスマスイブの土曜日、街は白く光る。クリスマスツリーや飾りでにぎやかだ。私はザ、ザ、ザっと雪で音を立てながら街中を歩いていた。
そこでふとテレビが目に入る。
『次のニュースです。匿名Aという怪盗がまたもや宝石を盗み出しました。』よく聞いたことがある名前だ。名前なのかもわからない。ただのニックネームだろう。本名なわけがない。
匿名Aというのは主に宝石を盗む回答だ。だが、その宝石は気が付けば元通りに戻っている。まるで楽しんでいるかのような怪盗だ。だが、時にはほかの泥棒が盗んだものを取り返すこともある。
それでも一応怪盗は怪盗なので警察は追いかけている。
私はそこまで何も思わなかった。私はそのまま進んでいると大きなクリスマスツリーが立っていた。そこら中にあるものだ。だが、これだけは何かが違った。星が見当たらない。
普通なら星がてっぺんに飾られているはずだ。てっぺんに目を凝らしてみるとそこには人がいた。その人が隠しているのだった。暗い空に溶け込んでいる。急にそこへライトがれらされた。
そこにいる人物を見てから一瞬で誰かはわかった。匿名Aだ。私は目を光らせた。かっこいい。本物を見るのはテレビを通してみるより魅力的だ。
だが、警察が駆けつけてきた。ヘリコプターも飛んで来た。警察のものだろう。
匿名Aは有名なのだろう。たくさんの人が駆け寄ってきた。「今日のショーを見てくれてありがとう」男性だと思われる声がしてきた。顔はマスクで見えなかった。
「さらば」白い球を地面にたたきつけると白い煙が舞い上がった。ボン! 煙玉だ。
煙が消えるとそこにはもういなかった。
すると、空から一枚の紙が舞い降りてきた。
その髪にはこう書いてある。
『日曜日の10時、あなたを盗みに参ります。
匿名Aより』
私は驚いた。今までで様々なものを盗んだと聞いたことはあるけどいったいどうやって私を盗むのだろうか。
警察に話そうかと思った。それなら簡単だ。目の前に警察はたくさん立っている。周りを探索していた。
だが、私は違うところへ行くことに決めた。探偵事務所だ。
問題はどうやってここから出るかだ。警察たちがここにいる人たちを外には出さなかった。怪盗がその中に潜んでいる可能性があるからだ。
なかなか外には出してくれないだろう。待てばいいが、今すぐにもここを出たかった。その時、いい考えをした。
私は誰も見ていなさそうなところに行った。そこで私は石ころを拾い、空高く投げた。
運よくそれはガラスに当たり、ガラスが粉々に割れた。「なんだなんだ!」警察がそっちに気をそらされている間に皆はその場を去っていった。アリの大群みたいだ。
警察は何もできなかった。私は逃げ出すと今度は路地に入り、曲がりくねった場所を進んでいった。そこは私の帰る方法だ。家の前に出てくるのでいつも使っている方法だ。
だが、今回はあの場所から逃げるために使った。
今度は事務所まで行った。そこへの道は普通の道で探偵事務所も普通の通りにあるアパートに見える。だが、ほかのアパートとは違うところといえば看板があるということだけだ。
中に入るとそこには探偵が座っていた。「探偵事務所へようこそ、どうなさいましたか?」私はここに来たことがない。来る理由がなかったからだ。だが、今回はある。
「これが…」私は彼・探偵に匿名Aからの紙を渡した。読むと眉をひそめた。「なるほど…」探偵は私のほうを向いてきた。「どういうことなのでしょうか…?」私は訊いてみた。が、彼はその質問に答えなかった。
「明日の朝9時、ここへ来てください」彼はそのまま言い残すと奥へと入っていった。
疑問が残っているが、私は帰っていった。

〇〇15年12月25日
次の日、私は探偵に言われた通り、9時に探偵事務所へといった。
いったい何をするのかと思えば眼鏡とかつらを渡された。かつらは髪が長く、メガネは私の顔にぴったりとはまった。「これはいったい…」彼も返送をしている。「匿名Aは変装が得意です。なので僕たちも変装します。彼は見分けがつくでしょうが」
私は彼と一緒に外へ出た。誰一人周りの人は私が変装していることに気が付かなかった。
そこをお母さんが通りかかった。一瞬は驚いたが、私に目も貸さずに通り過ぎていった。変装が本当に成功しているようだ。
彼についていくと昨日のクリスマスツリーのところについた。「ここで10時まで待ちます」彼は冷静だった。

30分、35分、40分、どんどん時間は過ぎていく。だが、その間ずっと探偵は動かなかった。ずっとクリスマスツリーを見上げていた。まるで停止したロボットのようだ。
私はその間、うろうろとしていた。地面にある雪をかき集め、山を作った。
なぜか今日はそこまで人がいない。クリスマスイブにたくさんの人が来るといううわさは本当だったのかもしれない。
9時50分、クリスマスツリーが揺れた。「着ましたね」私は探偵の視線をたどってみた。彼の視線はクリスマスツリーの上にくぎ付けされていた。
そこには黒い人物が立っていた。急に探偵が飛んできて、私の肩をつかんでよせた。「え?」私は顔を真っ赤にしてプルプルと震えていた。こんなことは予測していなかった。
「すまないね、彼女は僕の彼女です」探偵はまるで台本を読んでいるかのようにすらすらと話した。すると、黒い人物が降りてきた。普通なら痛い目に合うはずだが、黒い人物は違った。まるで階段を下りてくるかのように降りてきた。地面に近づくにつれて体が見え始めた。後ろにクリスマスツリーが見え始めたからだろう。服は光を跳ね返さないのか真っ黒だ。「フフフ、そんな冗談はやめたまえ」それは紛れもなく匿名Aだった。なぜか顔が見えなかった。暗すぎる。周りには光だらけなのに彼だけは光のない世界にいるかのようだ。「それが君の変装なのでしょうか」探偵は私の肩を話した。
私はへらへらと地面に座り込んだ。顔は真っ赤なままだ。「変装ありで話すのはよそうか。変装は脱ごう」彼は黒い手で顔に手を置いた。
パコッ まるで顔にくっついていたかのようだった。その中からは一人の男子が現れた。18歳ほどだろう。探偵は何かをつぶやいてから匿名Aを見た。もう変装はのけてある。「はやりこんな簡単な変装は見抜きますか」彼は私に手を差し伸べた。「立ち上がることはできますか」すると、匿名Aまで黒い手を差し伸べてきた。「私がやる」私は2人を交互に見て目が回ってきた。いったい何が起こっているのかわからない。
しまいには地面に倒れてしまった。

気が付けば私は探偵の膝に乗っかっていた。飛びのこうとしたが足が力不足でまた倒れてしまった。今度は匿名Aがいた。「失礼しました、それでは僕が…」「いやいや、私が」2人からはメラメラとライバル感が漂ってきた。
私はぽかんと見ていた。今見れば2人ともイケメンに見えた。体のスタイルもいいし目つきもいい。直すことができるとすれば2人から漂ってくるライバル感だけだ。
「「どっちですか」」2人が私のほうを向いてきた。「え?ええ?」私は2人を交互に見た。「どういうこと???」私は安全だと思った探偵の手を取った。「クッ」匿名Aが精神的攻撃を受けた気がした。
「また奪いに来る、その時まで待っていろ」全く意味が分からないまま匿名Aは去っていった。グライダーで飛んでいくのが見えた。その姿は夜中に溶け込むようでとても美しかった。
「でも私が盗まれなくてよかったよ。でもどういうこと?」彼はため息をついて私の口に指をやった。「盗まれましたよ、最後の最後にね。心を」

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