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ニューヨークで鉄オタ活動していたら空港に一日放置された話

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。

今回は留学を終えて日本へ帰国する途中、NYに立ち寄ったときのお話。
前回の記事はコチラ

いざNYへ

留学先のフィラデルフィアからアムトラックに乗りNYへ。

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長距離列車のターミナルはペン・ステーションと呼ばれる駅で、マンハッタンのど真ん中に位置する。

外へ出るとそこはもう大都会。

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都会の洗練さと、長い歴史を感じさせる荘厳さがうまく融合している感じ。

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道路も車で埋め尽くされている。

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ビルの高さが異常。縦に長過ぎる。

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やっぱり都会は夜景もいい。

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NYの滞在期間はまたしても5日間で、観光も鉄分補給も十分楽しめそうである。

鉄分補給

NYは地下鉄が四方八方に張り巡らされている。
NYの地下鉄は複雜だよ!とフィラデルフィアの人々に脅されていたのだが、その路線図がコチラ。

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(公式サイトより引用)

全体図で見るとごちゃごちゃしてて複雜そうに見えるが、拡大して見てみると意外と単純だ。

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例えば左の方の赤い路線では1,2,3系統が運行されており、郊外ではそれぞれ独立しているが96 Stで合流している。ほとんどの路線はこの様に、郊外では独立している路線が都心部では合流する形態をとっている。

面白いのが、合流した後は複々線になっており急行はこれでもかと言うほど駅を通過するのだ。先程の例でいくと、1系統が各停で、2,3系統は合流後に急行扱いになり96 Stから42 Stまでの7駅中6駅をすっ飛ばす

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隣の青&オレンジの路線では急行は125 Stから59 Stまで7駅すっ飛ばすため、隣駅で降りたいのに間違えて乗車してしまうと面倒なことになる。とはいえ、急行と各停のホームは分かれているため誤乗車の危険は少なめだ。

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そんなわけで、NYの地下鉄は乗車駅と降車駅に停まる系統がわかればあまり悩む心配はない。東京の地下鉄の様に、各停やら急行やらごちゃまぜの種別で、行き先も埼玉の森の中だったり山の中だったりする車両が同じホームに突っ込んでくることを心配する必要はないのだ。

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高架下の雰囲気がいい感じ。

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郊外の方では単複線となっており、ラッシュ帯や線路の保守点検時は真ん中の線路も使われる。

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ちなみにNYの地下鉄は異様に浅く、ほとんどの駅はホームのすぐ上が改札階、その更に上は地上といった感じになっている。

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市内観光

NYは観光スポットがめちゃくちゃ多いが、物価の高さもあり入場料はかなりぼったくり

しかし、有名所をまとめたよくばりセット的なパスがあるためうまくやれば割安にできる。

私には上記のパスは高すぎたため機能縮小版のNew York C3というパスを利用した。パスを使わずとも学割が効く施設もあるため、ケチりたい学生は機能縮小版の方がオススメな気がする。


ニューヨーク交通博物館。入り口が普通の地下鉄駅と変わらなく一瞬気が付かなかった。

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NYの地下鉄やバス路線の歴史が紹介されているほか、古い車両が形式ごとに保存されており鉄分補給はとても捗った。

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とはいえ、基本的には子供が楽しむ施設といった感じで少し場違い感はあった。

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ウォール街。週末は観光客でわちゃわちゃしていたが、平日朝は普通にオフィス街。

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トランプタワー。

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観光スポットにはなっているが、何か特段面白いものがあるわけではない。

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国連本部ビル。意外と普通のビルだった。

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タイムズスクエア。有名所ゆえに人が多すぎて居心地は悪い。

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グラウンド・ゼロ

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自由の女神サークルラインクルーズを利用して近くまで行った。写真を撮りたかっただけなので女神像への上陸はなし。

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フェリーから見たロウアーマンハッタンの眺め。NYと聞いて連想される風景はたぶんこれ。

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イースト川の対岸、ブルックリンからの眺め。

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ハイライン。貨物路線の廃線跡を利用した遊歩道。

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残された線路がいい雰囲気!

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空母イントレピッド。中は博物館になっており子供がわんさかいた。

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この空母は太平洋戦争でカミカゼを何回も喰らって沈没しかけたそうだ。
「アメリカ側から見たカミカゼ」という視点はなかなか興味深かった。正直日本人からしても正気の沙汰じゃあないのに、アメリカ人からみたら恐怖とかトラウマを通り越して理解不能の域に達している。

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外には超音速旅客機コンコルドが雑に放置されていた。

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メトロポリタン美術館

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めちゃくちゃ広い。

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メトロポリタン美術館は、特定の世代の人にはNHKのみんなのうたで有名かもしれない。

ちなみに歌の中で主人公の女の子が閉じ込められたのはこの絵。エドガー・ドガのダンスのレッスン。

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エンパイアステートビルに登る。上から見てみると、改めてNYのビル群の異様な高さに気付かされる。特にロウアーマンハッタンは高い建物が多い。

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そして夜景。

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こちらはミッドタウンの方角。左側の明るいところがタイムズスクエア。

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乗り鉄

最終日は基本的にずっと乗り鉄していた。飛行機が夜発なので宿のチェックアウト後は重い荷物を持ち歩かなければならないためだ。

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ブルックリンの郊外では地上を走ることも多い上、郊外路線が集まるジャンクション駅もあり、一部は複々線となっていたため車窓はかなり楽しめた。

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また、途中から雷雨で土砂降りだったため外を出歩かなかったのは結果的にナイス判断であった。

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空港へ

そして夕方頃に空港へ。ニューアーク空港まではニュージャージートランジットを利用する。オール2階建て車両!

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到着!

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そして乗る便を確認!

……おや?

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Canceled.

┗('o'≡'o')┛ウワアアアアアアアアアアアアア!!

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原因は昼間の雷雨……。

そんなわけで一つ前の便に振替。こちらも絶賛遅延中なので時間はほぼ変わらず、なんとか一安心。

……なんてできるはずもなく、当然のようにオーバーブッキング。そりゃあ1便消滅した分が群がるんだからあたりまえだ。

そして私は乗れなかった。

「この便はもう乗れないので次の便に振り替えてください。次の便は明日の8時です。

……え?!まさかの放置プレイである。

乗れなかった人々は力なく散っていった。宿を用意するとかいったサービスはないようである。

そんなわけで空港の石のように硬いそんな椅子で一晩過ごし、翌朝の便のゲートへ。

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今度こそ搭乗! ……と思ったらまたしてもオーバーブッキング!! どうなっとんねん。

振替の客を優先するとかいったサービスもなし。無理やりセキュリティゲートを突破しようとして取り押さえられた人もおり、搭乗ゲート周辺は阿鼻叫喚。そしてまたしても私は乗れなかった。どゆことー?!

そして次の便は夜の8時頃。本来乗る予定であった便から実に丸1日待たされることになった。

そんなわけで、次の便に確実に振り替えてもらうためカスタマーサービスに突撃する。しかしながら同じような境遇の人がわんさか並んでおり、恐ろしいほど列が進まない。牛歩どころかなめくじレベルの進み具合。

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並んでいる間に日本のユナイテッド航空に連絡したり、Amazonプライムで映画を見たりしていた。結局、朝の9時頃に並び始め窓口に到着したのは夕方の4時頃。今までコミケやディズニーなど様々な待機列に並んだがここまで時間かかったのは人生初である。

どうにか振替を確定し夜8時の便に搭乗。これで一安心。

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……と思いきや、そうは問屋がなんとやら。搭乗が完了しても一向に動きださない。

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しばらくするとアナウンスが入る。

「エンジンがなんか変です。」

ノォォ━━(゚д゚;)━━ッ!!!!

最悪の場合、エンジントラブルでこのまま飛ばずに下ろされる可能性があった。頼むから飛んでくださいと神に祈りながら爆睡。


。。


。。。


2時間ほどするともう一度アナウンスが入る。

「なんか直ったので飛びます。」

大勝利!やったー!

そんなこんなでどうにかアメリカを脱出することができた。振り返ってみると、メインの目的は留学でありながらも、コミケに行ったり、鉄分補給しまくったり、空港に放置されたりといろいろと寄り道が多く楽しい旅になった。

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ちなみにこの便の行き先は……

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ロンドン!


まさかの東京とは真逆の方向。まだまだ寄り道は続く。

……といったところで今回はここまで。







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