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チャリで富岡製糸場へ行った話

今回はサークルでグンマーへサイクリングに行った際のお話。

以前の記事でも触れたが、私は学生の本分は学業原理主義者のためサークルへのコミットは少なめで、サークルのサイクリングに参加するのは大変珍しいことだ。もはや半分幽霊と化してしまっている

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日程は日帰りだが、もちろん最初から最後までチャリで自走するわけではない。朝早くに大学の最寄り駅に集合し、そこから輪行で高崎付近まで行く感じだ。輪行とはチャリを列車に載せて移動することで、列車の速達性とチャリの小回りを合わせた最強の機動力が完成する。
ただしそこそこ重たい&デカい荷物を運んで駅構内を歩くため、なかなか面倒。チャリの解体と組み立ても少しスペースと時間を取ってしまう。

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このサークルはチャリガチ勢よりも普通に観光したい人が多いため、一日の走行距離はかなり短い。
そのため、全行程自走するとなると日帰りで行ける場所はかなり限られてしまうが、輪行するとかなり遠くまで日帰り圏内になる。

いざ群馬へ

朝5時、まだ日が昇らない薄暗い中チャリをとばして駅まで向かう。30分ほどして着いたのは大学の最寄り駅……ではなく、東武東上線の志木駅

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というのも、大学の最寄り駅からだと都心を通り抜ける関係で少し面倒なのと、ウォーミングアップとして自走したいという気持ちがあり、東上線で寄居まで輪行しそこから自走というルートに至った。ちなみに大学から高崎まで自走したガチ勢も二人ほどいたらしい。

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(この距離自走は頭おかしい)

私は東村山という西武帝国の一角をなす街に住んでいるため、普段東上線に乗る機会はほとんどない。特に田舎方面は完全に未知の領域で、わくわくしながら車窓を眺めていた。

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都心方面から来る列車は最長でも小川町まで。ここで寄居行きの列車に乗り換え。
休日早朝の下り列車ということで、途中でほとんど乗客が降り貸切状態に

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寄居に到着し、ここからは自走。寄居で降りたのは初めてだったが、やはり東上線、八高線、秩父鉄道が交わるジャンクションということで、地方の割には駅前は整備されている印象を受けた。

時間に余裕がなかったため写真などは撮ってない。普段から輪行しているわけではないため慣れておらず、チャリの解体と組み立てにはそこそこ時間がかかってしまう。
ちなみに八高線は汽車と言えどもチャリよりは相当速いため、30分程待って次の列車に乗れば余裕で集合時間には間に合う。

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途中道を間違えたが、どうにか国道254号を北上しグンマーに入国。その後道から少しそれて高崎線の方へ向かい、集合場所の倉賀野駅になんとか到着した。輪行組もちょうどチャリを組み立て終わったタイミングで、時間的にはバッチリ。

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ちなみに私の存在は完全に忘れられていたため、間に合わなかったら置いてけぼりにされたかもしれない。

サイクリングスタート

まずは近くの佐野のわたし駅へ向かう。上信電鉄の比較的新しい駅。何かの聖地だろうか?聞き損ねてしまった。

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近くには佐野橋という木造の橋があり、眺めはそこそこ良い。
ちなみに佐野橋は洪水時に橋桁は流れていくことを想定した流れ橋となっているが、2019年の台風19号では橋桁だけでなく橋脚も何本か持っていかれてしまったらしい。現在は復旧済みとのこと。

しばらく西へ向かい、公園でお昼休憩。道中、秋全開の景色が広がっていたのだが写真は撮れなかった。

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この公園はすぐ近くに上信電鉄の鉄橋があるという素晴らしいスポット

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橋の下まで降りていき……

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下からパシャリ。空がめちゃくちゃ綺麗

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もう一枚。朝出発した時は完全に曇り空だったが、お昼頃から急にお日様が顔を出し始めた。

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富岡製糸場へ

鉄分補給した後は富岡製糸場へ向かう。距離は4km程で、チャリならすぐに到着。鉄道でも上州富岡駅から歩いていけるためアクセスは良い。

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建物自体については誰もが社会の教科書で見たと思われるが、実際に中に入った人はあまりいないのではないか。

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博物館的な感じで古い機械が保管されている。

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シルク作りの実演も。冷静に考えるとエグい作り方だなあ……。お蚕様に感謝しなければ。

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……と言っても、申し訳ないが見た目はただの白くてデカい芋虫。幼虫としては成長しきった段階とのこと。

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明治最初期に完成しただけあって、建物の年季が明らかに違う。

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二階部分の中はこんな感じ。倉庫として利用されていたらしい。

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そしていよいよ繰糸所に入る。繰糸機がズラッと並んだ光景は圧巻。

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上を見上げるとこんな感じ。光を取り込むために大きな窓ガラスが使われている。

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工場らしさが出てていい感じ。

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ちなみに建物はコの字に並んでおり、内側は少し開けている。

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やたらデカい煙突が。

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……と、ここで予定時刻を大幅にオーバーしていることが判明。急いで帰路につくが、他のグループは呑気にこんにゃくパークというテーマパークに行ってたらしい。

時間にやたらルーズなのと、観光に延々時間を費やすのがこのサークルの特徴。

全力で駅へ向かう

私のグループも時間通りにはゴール地点の駅にたどり着かないっぽいため、ここで切り離しを行い私だけ単独で駅へ向かうことに
というのも、帰りはリゾートやまどりと呼ばれる列車に乗る予定ですでに指定席を購入してしまったのである。

……と、完全に鉄オタのワガママな理由で離脱したのだが、そのあたりは完全自由というありがたいサークルで助かった。

とはいえ時間に余裕がないのは変わらず、30km程の道のりを全力ダッシュでどうにか1時間で走りきった。クロスバイクで30km/h維持するのはなかなか大変。
輪行の時間も普段は20分ほど余裕を見てるが今回は10分くらいしかなく、人生最速でチャリの解体を終わらせた

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そんなこんなでホームに到着。651系の回送列車が向かい側に止まっていた。

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そしてすぐにリゾートやまどりが到着。

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リゾートやまどりはジョイフルトレインの一種で、不定期で運行される観光列車となっている。快速列車のため指定席を購入すれば18切符でも乗れる。

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中はこんな感じ。1+2列になっており、かなり贅沢な座席配置

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車端部はこんな感じになっており、ここにチャリを置かせていただいた。予約した席には一切座らず、ここからずっと前面展望。

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車内散策。キッズルームがあったり、

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畳スペースがあったりする。なかなかおもしろい列車だ。

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展望席からのんびりと外を眺めていると、あっという間に終点の大宮に到着。大宮からは在来線を苦労しながら乗り継いで帰宅した。

終わりに

そんなこんなで富岡製糸場にチャリで行った話だった。チャリで日帰りだと時間がかなりタイトだったが、車や鉄道なら観光の時間も十分確保できると思う。観光地感は強いが、建物自体は面白いためおすすめだ。

……といったところで今回はここまで。


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