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名古屋で鉄オタ活動していたらなぜかバスが来た話

突然だが鉄道の定義とは何だろうか。辞書を引いてみると以下のような記述があった。

レールを敷き、その上に電車・列車などを走らせ、人や貨物を運ぶ陸上交通機関。日本では明治5年(1872)の新橋・横浜間の開業を最初とする。

(goo辞書より引用)

……なるほど。鉄道は専用のレールを敷いてその上を走る必要があるため、道路の上を走るバスなどは鉄道には当てはまらないわけだ。「そんなん当たり前やろ!」と思うかもしれないが、名古屋にはこの定義を揺るがす鉄道が存在した。そんなわけで今回は名古屋に遊びに行った際のお話。

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なんで名古屋へ?

実は旅の目的地は名古屋ではない。そもそも旅の目的自体が観光というよりはフェリーに乗船するというものであった。
きっかけは以前大阪へ0泊3日の弾丸旅行を決行した友人が「キャンペーンやってるから乗るなら今しかない!」と企画し誘ってもらった感じだ。
今回は高校時代の共通の友人(名前をASCII変換して足すと465になるため以下465系と呼ぶ)も誘い3人旅行となった。

利用するのは太平洋フェリーという名古屋、仙台、苫小牧間を運行するフェリーだ。といっても苫小牧まで行くわけではなく、名古屋仙台間のみを利用し東京との間は陸路で移動という旅程になった。
日程としては3泊4日で、名古屋、仙台、フェリーでそれぞれ1泊ずつすることになる。

そんなわけで名古屋は通過地点に過ぎないわけだが、日本三大都市の一角を成す大都市ゆえに鉄道網は充実しているため、鉄オタ活動に丸々時間を使うつもりで出撃した。

さっそくトラブル発生

1ヶ月ほど前から3人で計画を立てていたのだが、直前になってトラブル発生。なんと企画した本人が旅行に行けなくなってしまい脱落することに
旅の途中でトラブルに巻き込まれることは多いが、出発前に事件が起きるのは初めて。直前ということでキャンセルするわけにもいかず、結局465系と2人で出発することになった。

さっそく名古屋へ

朝、雨が降っているのか否か微妙な天気の中を早足で駅へ向かい465系と合流。18きっぷで改札を通り抜けまずは高尾へ。

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名古屋行くのに高尾?」と思うかもしれないが、決して乗る方面を間違えたわけではない。この時点でピンときている人も多いと思うが、実は東京から名古屋に向かう線路は東海道線だけではない。なんと中央線が山の中をグネグネしながら名古屋まで伸びているのである。

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(Wikipediaより引用)

時間はかかるものの車窓から見える景色はかなり面白いため、時間に余裕があれば中央線経由はおすすめだ。

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高尾で松本行きに乗車。松本まで行く編成はあまり多くないため、うまく時間を調整して狙い撃ちするのが良い。ちなみに1日1本だけ長野行きも走ってる。

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塩尻に到着。JR東とJR東海が合流し松本まで向かう。

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駅ナカの信州そば。入り口がめちゃくちゃ狭いが、改札の外からも注文できるためわざわざ窮屈する必要はない。

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少し時間があったが外は雨が降っていたためそのまま松本まで行く。

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そしてそのまま折り返しの中津川行きに乗車。

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霧がとんでもない量出ており、車窓にはなかなか幻想的な景色が広がっていた。車内はボックスシートのため、ロングシートオンリーの東海道線経由よりも快適。

そんなこんなで中津川に到着。

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ここで名古屋行きの列車に乗り換える。

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大曽根に到着。宿はこの付近にとってある。個人的には中心部ど真ん中よりも少し外した場所に宿を取るほうが好きかもしれない。

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ちなみに東京からここまで10時間ほどかかっており、この日はほとんどが移動に費やされた。

乗り鉄

翌日からさっそく鉄オタ活動開始。ちなみに465系も生粋の鉄オタなのだが、お互い撮りたいものも乗りたいものも微妙に違うだろうということで食事以外は別行動になった。一人旅×2という新しいスタイル。正直旅のスタイルとしてはこれが最強かもしれない。

まずは乗り鉄から。大曽根駅に向かい、郊外へ伸びるゆとりーとラインという路線に乗車する。

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……が、なぜかバスが来た。これがゆとりーとラインの車両らしい。

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しかも法律上は鉄道とのこと。どう見てもバスなのに。

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大曽根駅を出発するとすぐにきついカーブに入り専用軌道を走っていく。

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どうやら専用軌道の脇に設置されたガイドレールに沿って進む形をとっているらしく、先述の鉄道の定義には当てはまりそうにない。レールに沿って走ってはいるものの、"上"を走っているわけではない。

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おそらく、"レールの上"でなくとも車輪が"接触"していれば鉄道扱いでOKと解釈したのだろう。「"on the wall"は壁の上ではない」みたいな話になってきた。

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そんなわけでしばらく撮り鉄。鉄分の摂取はできないが。

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終点の小幡緑地に到着したバスはそのまま地上に降り、ガイドレール用の車輪をしまって普通にバスとして運行する。

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もちろんその逆もある。一般道を走ってきたバスがいきなり専用軌道を走り出す光景はかなり面白い。しかも切り替えにはほとんど時間がかからずサクッと終わる。

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そんなわけでバスに変身してからもしばらく乗車し終点の高蔵寺駅まで乗った。高蔵寺からは愛知環状鉄道に乗車。

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リニモに乗り換え。ゆりかもめや日暮里舎人ライナーのような完全自動運転の新交通システム。

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かなり高い位置を走っており、アップダウンも激しいため先頭からの景色はまるでジェットコースター。

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終点近くでは一気に地下に潜る。レールの先が見えないのは怖すぎる。

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地下鉄は景色が見えないということもあり、あまり乗らなかった。

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撮り鉄

撮り鉄では前から目をつけていた名鉄山王駅へ。山王駅は名鉄名古屋と金山に挟まれた位置に存在する。名古屋も金山も特急含め全種別(JRも)が停車するジャンクションとなっているが、間の山王には普通列車しか停車しない。
しかも名鉄は普通列車の本数は少なめのため、次の列車まで10分以上待たされることも多い

そんな山王駅だが、名鉄名古屋本線のほかに東海道線、中央線、そして新幹線が並走しており駅撮りスポットとしてはかなり面白い。
そもそもこの区間の名鉄は各方面の路線がむりやり複線区間に集まるため、ひっきりなしに列車が来る。しかもJRも高頻度で運行されているためむしろ列車が見えない時間の方が短いかもしれない

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鉄オタの同業者はいなかったが、子供連れのご家族がいた。たしかに、視覚的なインパクトが大きいため子供を連れて行くと喜ぶかもしれない。ただし名鉄の通過列車はかなりスピード出ているため注意。

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新幹線は名古屋駅発着のため速度をかなり落としており、撮影は楽。

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しばらく撮影を楽しんでから名鉄名古屋駅へ。スペースの関係で線路が2本しかなく、多種多様な行き先、種別の列車がすべて同じホームに入ってくるというなかなかカオスな駅となっている。見ているだけでも面白いのだが、行き交う人の邪魔になってしまうため撮影はなし。

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逆に金山駅はスペースも余裕があるためゆっくり駅撮りしたい場合はこちらのほうが良いだろう。

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市内散策

バスでちまちま移動しながら市内の散策もしていた。地下鉄も多いため移動は比較的楽。一日乗車券を活用するとお得に移動できる。

名古屋は車社会ということもあり狭い路地でも真っ直ぐな道が多い。さすがにこの道は車通れないだろうけど。

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名古屋駅。昼食時に465系と一度合流したのだが、意外と合流の難易度は高かった。

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西口はリニアのため絶賛工事中。

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名古屋駅は鉄道、バスのジャンクションではあるが、市の中心部は周辺の方らしい。

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大須商店街。ごちゃごちゃしてて良い感じ。

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意外とサブカル関係も充実している。

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赤門

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ついでに大須観音へ。

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名古屋市科学館へ。この日は残念ながら休館していた。

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愛知県庁。どことなく中華感のある建物。

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となりには名古屋市役所。こちらも面白い形。

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観光地巡り

「名古屋に観光地なんてあったっけ?」と思ったが、名古屋城があることを思い出し行ってみた。

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やたらカラスが飛んでいたが気にしてはいけない。

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エレベーターが付いてる。城もバリアフリーの時代である。

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一応正面からはエレベーターは見えないようになっている。
……が、正面ってこっちであっているのだろうか。そもそも城に表裏があるのかわからない

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フェリー乗り場へ

日も暮れかけてきたところで465系と合流し、あおなみ線に乗車。

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野跡駅でバスに乗り継ぎフェリー乗り場に到着。ちなみにレゴランドもこの近くにある。

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いよいよフェリーに乗船!

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……といったところで、長くなってしまったため今回はここまで。
鉄オタ的には名古屋はかなり面白い都市だった。また機会があれば行ってみたい。
次回はフェリーと仙台編!

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