ロサンゼルスでアメリカ版コミケに参加したかった話
コミケという言葉をご存知だろうか。
言葉だけは知ってる人や、なんとなくのイメージはわかる人、参加したことある人など様々だと思う。参加した経験をお持ちの方はオタクだ。私と同類である。
一応Wikipediaの説明を載せておくとこんな感じだ。
"コミックマーケット(Comic Market、略称:コミケ、コミケット)とはコミックマーケット準備会が主催する世界最大の同人誌即売会である。
毎年8月(通例、8月15日頃の旧盆にかかる週末[3])と12月(通例、御用納め以降 - 大晦日)の年2回、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される。"
( https://ja.wikipedia.org/wiki/コミックマーケット より引用)
近年ではオタク文化も市民権を得つつあり、コミケの様な同人誌即売会に限らず、様々なアニメ・マンガ系のイベントが日本各地で開催されるようになってきている。
そしてグローバル化が進行する世界の中で、日本に留まらず、国外でもそういったイベントが開催されている。そんなわけで、私がLAに滞在中に偶然アニメ・エキスポというイベントが開催されていたため、参加しようとしたのである。
ちなみに、コレ目的でわざわざアメリカに行ったわけではない。
なんでアメリカへ?
アメリカに行った理由はズバリ、留学である!
当時は1年間の交換留学に参加することも視野に入れており、自身の英語力の向上と、アメリカの大学で学ぶことがどういったものであるか体験しておきたいという思いが強かった。
そんなこんなで、夏季休暇を利用してペンシルベニア州フィラデルフィアにある、ペンシルベニア大学に短期留学することにしたのだ。
わざわざLAを経由することにした主な理由としては、アメリカといえばLA!という謎な固定観念があり、アメリカを知るために観光しておきたかったというのがある。それに加え、私はGTA5というゲームにハマっていた時期があり、その聖地巡礼をしたかったというのもある。
(公式サイト https://www.rockstargames.com/V/ より引用)
LAに到着
そんなわけでロサンゼルス国際空港に到着。東京からは10時間くらいである。
今回利用したのはシンガポール航空。世界一のエアラインとして有名らしい。
そもそも私は普段LCCしか乗らない貧民であるためこの時点で超贅沢旅。
……といっても贅沢がしたかったわけではなく、単純に東京→LAの片道発券でこの便が1番安かったのである。今回、航空券を確保するために1ヶ月ほどスカイスキャナーと死闘を繰り返していたのだが、その話はまた機会のある時に記事にしたい。
飛行機を降りるとまずは入国審査へ。
アメリカ入国にはESTAと呼ばれる電子ビザが必要だが、今回は留学のため学生ビザを取得している。
イミグレは長蛇の列となっており、通過するまで2時間くらいかかった。コミケの待機列並みの苦痛。
入国完了後、まずはATMでお金をおろす。事前に三菱UFJを通じてアメリカに口座を開設しており、すでにお金も送金済みなためおろすだけである。
ATMからは20ドル札のみが大量に吐き出された。地味に使いづらくて困る金額。
市街地へ
空港はLAの中心部からかなり遠くに位置する。
基本的にはFlyAwayという市街地への直行バス(片道$9.75)を利用するか、贅沢にUberを使えば良い。
しかし意外なことにLAはメトロも走っており、しかも均一料金のため初乗り($1.75)だけで中心部まで行けるのだ!
LAメトロの料金体制は理解すればかなりお得に使える。
空港最寄りはGreen Line。ただしやる気がないのか空港に乗り入れていないため、最寄り駅までは無料のシャトルバスを利用して乗り継ぐ必要がある。
LAの滞在期間は5日間。観光地巡り、市街地探索、鉄分補給、オタクイベント参加と、ちょうどよい感じだ。
LA観光
LAの観光地は地理的にかなり散らばっているため注意が必要だ。
まずはサンタモニカ。超有名どころである。
サンタモニカピアはやはり絵になる!
次にハリウッド。
ハリウッドと呼ばれる地域は想像をはるかに超える広さなのでご注意。観光の中心地はチャイニーズシアター。
ゴジラのスターあった!
ビバリーヒルズ。
すぐ近くのロデオドライブ。高級店が立ち並ぶエリア。
グリフィス天文台。説明するまでもない有名観光地であるため人だらけ。車もアホみたいに混むためバス(片道¢35とかなり安い)を利用するのが良い。
展望!
その後しばらく待ち日の入りを拝む。(暗いがHOLLYWOODの文字が見える)
遠くの景色は霞んでいるが車のランプが一直線に並んでおり、LAが本当にぺったんこであることが実感できる。
夜景!
帰りはバスを使ってもよさそうだったが、少し混んでいたので歩いて下まで降りることにする。
……ところが、途中で道を間違え行き止まりにぶち当たってしまう。Google先生に騙された!
元の道に戻るのも面倒だったため、崖を滑り落ちて下の住宅街へショートカットした。
こんな感じの崖。途中に生えてるサボテンを回避しつつ下へ。
なんとか道に出た。
しかし後から振り返ると非常に危険な行為だったと思うしアホの極みである。絶対におすすめできないし行き止まりでは素直に戻るのが正解。
市街地探索
個人的には観光地よりもローカルなエリアの方が好みだ。
住宅街。
ベニスビーチ。サンタモニカに隣接しているのだがこちらは少しローカルな雰囲気。
隣接しているといっても結構遠いためチャリ借りることをおすすめする。私は歩いてしまった。
ビーチから1ブロック離れた道。海に向かって伸びる小道が良い。
ダウンタウン。LAは横にだだっ広い分、都心部以外に高い建物はほぼない。
リトルトーキョーに立ち寄る。日本人全然いなかった。(逆にチャイナタウンは中国人だらけ)
エンジェルフライトに乗ってみる。運賃は片道¢50ほど。
↑の写真の傾斜から想像がつくかもしれないが、ダウンタウンからハリウッドにかけてはLAでも例外的にぺったんこじゃないので注意が必要だ。
ちなみに、GTA5の聖地巡礼に関しては長くなってしまうため、こちらもまたの機会に記事にしたい。
鉄分補給
LAのメトロは前回のマニラの都市鉄道と同様、路面電車規格の車両がわんさか走っている。
都心部では地下を走り、市街地は路面で車と併走、郊外は専用軌道と、車窓の変化が激しく乗っていて楽しい。
ちなみに撮り鉄スポットなどについては事前にかなり調べたのだが全くヒットしなかった。英語で検索してもさっぱりだったため、アメリカには鉄オタは存在しないのかもしれない。
メトロの中でもRed LineとPurple Lineは他の路線とは違って完全に地下鉄。
また、アムトラックなどの長距離路線はユニオンステーションというターミナル駅に止まる。この駅はダウンタウンの中心部に位置し、多くのバスも発着する一大ターミナルとなっている。
アメリカの都市は日本と違い、長距離路線の発着する大きなターミナル駅は1つに集約されているようだ。
アニメ・エキスポへ
ようやく本題である。会場であるLos Angeles Convention Centerへ向かう。
すでにオタクエリアって感じ!
……なんか人多くない?
いやいやいや、海外のオタクってこんなに多いの?!
おそらく、全米だけでなく世界からオタクが集まっていると思われる。
オタクの割合は少なくても、純粋な人数で考えると日本よりも多いのかもしれない。
写真では分かりづらいのだが列は会場をグルッと囲むように並んでおり、とんでもない人数だった。
長蛇の列に並ぶのは構わなかったが、入場料が意外と高いことに加え、この日はLA滞在の最終日で、お昼過ぎには空港へ行かなければならなかったため参加は断念した。残念無念。
とはいえ、日本のコミケに比べるとやたらコスプレしてる人の割合が高く、会場の周りをうろうろしているだけでも楽しめた。
コスプレはかなり完成度の高い人が多い一方で、ゆる~くやってる人も多く、中には家族で楽しんでいる方もいた。
日本のコミケのコスプレ会場はカメラマンが大勢で異様な雰囲気だが、こちらはカメラマンは全くいなかった。逆に撮影を頼みづらい雰囲気だったが、何人かには声をかけて写真を撮らせていただいた。肖像権的にアウトかもしれないので写真の投稿はなし。
そんなこんなで、時間ギリギリまで楽しんでから空港へ。今度はバスを利用。大体40分くらいで到着する。
おわりに
そんなわけで、観光も個人的な趣味もかなり充実した旅となった。
次回は留学先のフィラデルフィアでの出来事を書こうと思う。
……といったところで今回はここまで。