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押しボタン式信号機を押すのが、停止した車に申し訳なくて。

車の交通量が多いけど、ときどき人が渡る道路がある。

時差式の信号機をつけるほどじゃないけど、かっ飛ばす車が多いから信号機をつける必要がある。

そんな場所には、押しボタン式の信号機がある。

歩行者が渡る時に、ボタンを押すことで信号機が青に変わり、短い時間だけど(30秒ぐらい?)車は停止させられる。

僕は、車側のときが多いけど、歩行者側の時もたまにある。

車側の時は「あー運が悪いなー」と思うぐらいだ。

でも歩行者側の時は、「こんなにたくさんの車を停止させてしまって悪いなー」と思ってしまう。

だからこそ、押しボタン式の信号のある場所はなるべく避けようと思うし、ボタンを押すときは、車の流れがない時を狙って押してしまう。

木が小さいといえばそれまでだけど、どうしても気になってしまって…

今日、車を走ってる時に、60代〜70代の男性が押しボタン式の信号を押して渡っていた。

ボタンを押して数秒後に信号が青に変わる。

男性はまっすぐ前を向いて、特に急ぐこともなく小走りをすることもなくマイペースで横断歩道を渡る。

そのままで目的地を目指して前を向いて歩き去った。

「かっこいいなー、あんなふうに生きたいな」と思う反面、「周りの人を気にしない大人になるのも嫌だなー」なんて思った。

もうこういうことを考えている時点で、堂々で横断歩道を渡ることなんてできないんだろう。

できることといえば、勇気を持って押しボタン信号を押して、小走りで一時停止している車に軽く会釈をしながら(でも決して運転手の目を見ず)横断するしかないのかなーと思った。

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