そろそろ身の振り方を考えた方がいいよ。
そんなこと、就学前のこどもが言いますか?
いや、そんな言葉知ってますか?
知らないよね、だいたい。
そして、おとなだってなかなか言えない。
約40年ほど前に、保育所の独身の先生に
「先生、そろそろ身の振り方を考えた方がいいよ」と
言った本人から先日、電話を頂きました。
長男の同級生です。
小学校に行くと、その子は転校し、
うちも引っ越したので何年も会わずじまいでしたが、
彼と息子とは一番の仲良しでした。
それから数年後、同じ高校で学ぶことになりました。
お互い部活も違い交流はあまりなかったようですが、
先日送られてきた同窓会会報で、息子も寄付をしているのを知り、
何十年ぶりに会いたいと思ったそうなのです。
そこで、私も何十年ぶりに思い出した「先生…」の件。
それとよくうちに遊びに来ていて、私に「つまらないものですが」
と言って、なにかしらお菓子を持ってきていた件。
(あとでお母さんに聞いたら、私は何も持たせてはいない。と)
そのことを彼は全く覚えていなかったのですが、
彼の事しか覚えていないほど、頭の回転が速くて面白い子でした。
その、身の振り方を…のフレーズがその時は忘れてしまって、
もやもやとしていたのですが、なんと翌朝録画しておいた
あるひとのインタビューの番組で「身の振り方を考えないと…」と言った
場面で、あ~!それだ。とわかったのでした。
私も、それを探していたわけじゃないし、
息子の寄付もそれ以上何も求めてはいなかったはず。
だけど、こうして4半世紀経って会いたいと言ってくださる。
きっと無欲の時に神様や仏様が配慮してくださるのかもしれないな。と
そういえば、お盆だ、と気づいたのでした。