バカロレアの高校が、課外活動を評価する理由と仕組みは?!
先日、美大生と面談をしていた時に「高校の時に不満だったことは?」と聞いたら、「高校3年間、みんなと同じ授業をずっと受けなくてはいけなくて、美術は選択授業でとった週1時間だけだったこと」という答えが返ってきました。
人生は選択の積み重ねだと思うし、一つ一つの選択の掛け算は誰一人同じものはないので、それが個性や人生になっていくと思っています。
高校時代の大半を過ごす学校の90%以上の授業時間が「選択可能ではない」という問題を問題と思っている人は多いのではないでしょうか?!
自分で課題をぶち上げて、自分で解決策を提案してみるという自作自演のようなひとり相撲を今日はやってみようと思います。
今、私たちが運営している「起業体験プログラム” StartuBaseU18”」のオンラインラボに、今、ニュージーランドのバカロレア高校に通う日本人の高校生が参加してくれています。
彼女は、まず、ラボに入る前に、学校に提出するバカロレアの単位の1つであるCAS(Creativity、Activity、Service)に認められるかの高校に提出する書類を書いて欲しいと私に依頼しました。
修了した時にはオンラインで、学校外の第3者がCertificateするバカロレア共通のオンラインシステムもあります。
このCAS制度。実によくできていて、日本の高校でも取り入れたらどうかと思っている。高校側のメリットとしては、パッと思いつくだけでも、これくらいあると思われます。
1、大学入試で課外活動が評価される(AO入試では活動証明が定着している)
2、課外プログラムを全て学校で準備するコスト&リソースがかからない
3、生徒が「自分で”選び”、実践する」という自主性が育つ
4、今後、AO入試増でますます増える評価コストがかからない
5、バカロレアのエッセンスを取り入れて結果も出れば募集広報メリットが大きい
1-3は高校生(生徒)のメリットであるとも言えます。
なんて合理的なんでしょうか?(笑)
カリキュラムを創造してくる学校が増えると、楽しいですね!!
では、今朝からディスカッションしてくださった先生方、ベネッセの先輩方、ありがとうございました!また〜!!