こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#4

(♯3より続く)

次に『2.子どもたちのニーズについて、学校や法令等のルールと照らし合わせながらすり合わせ、方法を複数個考える。また、決まり等を制定する事由についても把握する。』についてお話していきます。

前回の投稿で、児童クラブの生活スケジュールやルールは、法令であったり、学校併設の児童クラブなら学校のルールであったり、普通の住宅を使った児童クラブなら近隣の配慮であったりと様々な背景に基づいて制定されているので、なんでもかんでもありにするのもできないと述べました。

ですので、それらの背景と子どもたちのニーズをうまく擦り合わせを行うとともに、答えられない部分については『なぜ、答えられないのか?』という理由を明確にすることが必要となります。

ここで質問です。皆さんが子どもたちにルールを納得してもらう際、以下のAとB、どちらの声掛けをしますか?そして、皆さんが子どもの立場であれば、どちらが納得できますか?

A:「みなさんの気持ちはよくわかりますが、ルールで決まったから、守ってください。」
B:「みなさんの気持ちはよくわかりますが、~理由~なので、守ってください。」

私はこう思います。
A.を言われた場合、「ルールってなに?」、「だれがいつ決めたん?」となってしまいには「あ~っ‼ルール、ルール、めんどくせぇ‼」てなります。
一方、B.の場合は、「はじめは、自分はそんなんならない‼」となりますが、事例もあわせて伝えることで「まじか、そうなるんやったら、やめといたほうがいいな」と納得しやすいと感じます。

実際に、私も新たなルールを定めることはたくさんありますが、事例をとりいれた明確な理由があると、納得する子どもたちは多く見られました。

このように、生活スケジュールやルールを制定する際は、制定する事由についてきちんと明確化しておくことで、子どもたちとの合意に一歩近づけます。

また、生活スケジュールやルールについては、複数案を考えておいたほうが望ましいと考えます。

なぜなら、児童クラブには様々な子どもたちが通います。当然、人形あそびが好きな子もいれば、サッカーやドッジボールの運動系を好む子もいるでしょう。
生活スタイルも本来、児童によって違うはずです。宿題をテキパキする子もいれば、のんびりする子もいて、先あそんでから後から宿題するような子もいます。
ですので、複数案出すことは、子どもたち各々のニーズをより事細やかにつかむことになると私は考えます。

(次回につづく)

P.S. 今回もご覧いただきありがとうございました。

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