究極なるあそびの先生を目指して
前回は、子どもたちのあそび場を管理する際、持つべき心構えについてお話ししました。
今回は、あそびの先生としての心構えについてお話しいたします。
なお、タイトルについてですが、どうせ目指すなら究極なるあそびの先生を目指していただきたいのであのようなタイトルにしております。
※私は当然のようにそれを目指しています!!
では、究極なるあそびの先生をめざすために心構えることは以下の4つとなります。
1.子どもの目線に立つ
2.安全面を考える
3.たくさんの知識やアイデアを蓄え、すぐ引き出せるようにする
4.情報の更新頻度を多くする
あれ、これどこかでみたな?と思われたと思いますが、実は前回の『子どもたちのあそび場を管理する際の心構え』と同じ心構えです。
基本は、この4つの心構えを持つと究極なるあそびの先生に近づきます。
ただし、これだけではまだまだ究極なるあそびの先生には近づけません。
では、どのようなことをすると究極なるあそびの先生に近付けるのでしょうか?
私は、以下のようにして、究極なるあそびの先生を目指しています。
・常日頃、何か楽しいことを考え、企てる。
・恥を捨てて、振り切る。
・自分自身たくさん夢を持つ。
まず、『常日頃、何かおもろいことを考え、企てる。』についてですが、これは自身のプライベートにおいても、児童クラブにおいても心掛けています。
常日頃『今日はこういうおもろいことをしよう』と考え、企てることによって、いろんなアイデアがどんどん生まれてきます。また、おもろいことの素になるネタ集めをするため、あらゆるものに興味を持ち、いろいろ調べて知識を蓄えていきます。
そして、調べていく際に『これって、こういう感じで起きてるんやな〜』と常に知的好奇心を刺激するので、毎日毎日、自分自身をフレッシュにすることができます。
そのような姿を子どもたちに見せることで、子どもたちも好奇心をもって、いろんなあそびにふれあうようになればと、日々、体現しています。
つづいて、2つ目の『恥を捨てて、振り切る。』についてですが、私は子どもたちとあそぶ際、私は時折、恥を捨てて、振り切ったことをします。数年前、どろんこあそびをしているときに、子どもたちが池をつくってあそんでいました。その際、深めに子どもたちは掘るんですが、私はそれ以上に掘りまくり、子どもたちに匹敵するくらい腕も顔も泥まみれになることがあります。
そのくらい、私が本気であそぶと、子どもたちもめいいっぱいあそびだします。そうやって子どもたちとめいいっぱいあそぶことで、あそんだときの楽しさ、おもしろさを子どもたちと共感することができ、『あれおもろかったな〜!!』『今度はもっとすごいの作ろうぜ!!』と子どもたちとのコミュニケーションをより深めることができます。
最後の『自分自身たくさん夢を持つ。』についてですが、90年代のあるパンクバンドの曲での歌詞みたいな感覚なんですが、自分のやりたいことなどの夢をたくさん持つようにしています。それら夢をいつ、どのように実現しようかを考えていくことで、またいろいろ調べ、たくさんの知識を得て、蓄えることができます。そして、それらの実現に向けて行動することで、ワクワク感を感じることができます。
そのような自分自身のワクワク感を味わうことで、子どもたちに対しても、ワクワク感を体現することができます。
このようにして、私は究極なるあそびの先生を目指しています。これらを共通して言えるのは自分自身が『常にワクワク感をもって、あそびを楽しむこと』を体現する。ということです。
先生というのは、やはり子どもたちに見本を見せなくてはいけないと私は考えます。ですので、そのためには自分があそびを楽しんでいることを子どもたちに見せなくては、説得力がかけてしまうと考えます。
究極なるあそびの先生たるもの、全身全霊でワクワク感をもってあそびを楽しまなければならないのではないかと思うのです。
このように、私は究極なるあそびの先生を目指していますが、昔、ある人から『あそびは勉強。やから勉強ばかりせんと、めいいっぱいあそび』と言われたことが残っています。私はあまり小遣いをもらえてなかったので、100円程度のおもちゃでいろいろ工夫してあそんでいましたが、その経験が今のアイデアを生み出す基礎になったと思います。また、その言葉を元にいろんな経験に対してワクワク感を持って取り組むことで、知的好奇心を刺激し、新たな知識を蓄えていくことにつながったと思います。そして、それら知識と経験がめぐり巡って、今の生活に役立っていく経験をしているので、『あそびってほんと大事やな』とつくづく思っております。
『自分自身が人生謳歌していること』を子どもたちに体現して見せ、子どもたちとあそぶときは全身全霊であそぶ。
そういうことが見せれる先生が、本当の究極なるあそびの先生ではないかと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました。