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読書感想『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』
著書名:『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』
著者:ちきりん
発行:ダイヤモンド社
■どんな本?
マーケット感覚。
シンプルに言うと、今、そしてこれからの市場で、何が必要になりそうなのか?何が大切になってくるのか?マーケットで求められるスキルや知識って何か?
そういった考えが大切だということを教えてくれる本です。
昔は人気だった、あの難関資格も、今の市場を見ると飽和状態。。。
年収も地位も昔と比較すると稼いでいくには困難。
逆に、今は注目されてないけど、モノの見方を変えれば非常に魅力的な市場やマーケットがあったりする。
こういった見方をしないと、費やした時間や勉強のリターンが思った以上に得られないケースもあったりするので、マーケットの見方というのが非常に大切だと学びました。
■目次
序 もうひとつの能力
1 市場と価値とマーケット感覚
2 市場化する社会
3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方
4 すべては「価値」から始まる
5 マーケット感覚を鍛える5つの方法
終 変わらなければ替えられる
■著者のプロフィール
ちきりん
関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。11万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』を始め、著作も多数
■本の詳細
著書名:『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』
著者:ちきりん
発行:ダイヤモンド社
発売日:2015/2/19
ページ数:263ページ
■良い口コミ
・人が何に価値を感じるのか、を感じ取る能力を磨こう
と言う話です。
同じような事が書かれている本は他にもあるけど、ここだけにフォーカスして掘り下げ、噛み砕いて説明している本は他にはあまり無いと思います。
転職やフリーランスで仕事をしていく際の参考になること間違いなしです。
・マーケティング勉強中の技術者ですが、知人の薦めで読んでみました。
視点の感度と説得力がすごいです。特に失敗と成功の関係の説明がとても気に入りました。
技術者にも勧めたいと思ったのは、直接的に技術のことはかいてないですが、定石というか勝率の高い手法というのはあらゆる分野に展開できると思ったからです。個人的にアジャイル開発が好きなのですが、この本を読んで改めて好きになりました。
・変化の激しい時代で、将来への漠然とした不安がある。
でもどうしていいかわからないし、そもそも何が原因なのかもわからない。
この本はそんな不安に対してひとつの答えを示してくれました。
■悪い口コミ
・なんか適当に書き飛ばした文体で好みはかなり別れるとおもいます
内容もあまりないし、これで本当にマーケット感覚なんか見につくわけないよねと感じました
・本の中で延々と「マーケット感覚はこんなに大事」ということを熱弁しているが、ではどうすればマーケット感覚が身につくか?という肝心の部分はすごくボンヤリとしか述べられておらず、この本を読んだからといってマーケット感覚が身につくことはなさそうです。
■まとめ
非常に学びが深い本でしたが、個人的には「さいごに」に書かれていた徳島県にある「葉っぱビジネス」というのが、非常に印象深かったです。
日本料理店で使われる「つまもの」を集めて売るビジネスが、日本の片田舎に住んでいる町のおばあちゃんたちによって成り立っているというのは非常に驚きでした。
しかも、そのビジネスシステムというのも画期的で、おばあちゃんが注文を取るためにパソコンやタブレットを駆使して注文を獲得してるなんて、本当にびっくりしました。
モノの見方によって、マーケットは本当に様々な顔を見せてくれるんだなー、と今までボーっと見てた周りの風景をもう少し意識してみてみようと感じさせてくれる本でした。