業界研究、まずはここから!志望企業の業界と競合企業を比較する【就活宿題⑤】
こんにちは!JOI STARTの就活アドバイザーの西田優衣です。
前回は松浦加奈さんから「業界研究のやり方に困ったら…企業の「あり/なし」リストアップ40社」という就活宿題をご紹介しました。「あり」だけでなく「なし」からも考えてみると、本音ベースでの自分の判断基準が見えてくるのでより自分が楽しく働けそうな会社選びが出来そうですね!
企業のあり/なしは今自分が知っている知識で出来るけど、業界そのものは分からないことが多くて判断ができない…。そんなあなたのために、今回は業界全体の動向や業界内での企業の立ち位置を俯瞰して研究することができる方法をご紹介します!
お悩み:志望企業の競合が分からない
『人柄や雰囲気がいいなと思って志望した企業はあるけど、その企業が業界の中での立ち位置や、競合企業をどう調べていいか分からない』というご相談です。
企業研究をしていて、商品やサービス内容や、その業界で有名な企業にどういうところがあるかは知っているかもしれませんが、業界自体の特色や現在どんな企業があるのか等までは調べていますか?
例えばゲーム業界は、ゲーム機本体を作っている企業やソフトを作っている企業を思い浮かべる方が多いと思いますが、その他にもソフトを受託で作っている企業、ソーシャルゲームを作っている企業、e-Sports大会を運営している企業等、ゲームだけでも幅広く関わっている企業があります。
業界自体の歴史だったり、他業界とどのように関わっているかもチェックしておくと、あなたが活躍できるフィールドが広がっていくはずです。
新しく受ける企業を探すことと、現在受ける予定の企業の応募準備で自己分析や企業分析とを同時並行でしなければならない相談者のために、手っ取り早く業界研究できる方法をご提案してみました!
就活宿題:第一志望企業の業界と競合を「業界地図」を使って調べる
「業界地図」とは、業界ごとに企業の関係性や業界内での各企業の特徴などが視覚的にわかりやすくまとめられた書籍です。東洋経済新報社や日本経済新聞社などの出版社が年一回発行しています。
相談者は機械系商社志望だったので、何を作る機械なのか、その業界はどういう業界なのか、競合他社はどのようなところがあって、志望企業の強みは何かを調べてもらいました。
商社には総合商社と専門商社があって、ざっくり言うと総合商社は多くの分野の商材があり、専門商社は特定分野を商材としています。今回は専門商社が志望先でしたので、得意な分野がはっきりしている企業となります。
業界地図で調べてみると、志望企業のクライアント先はどのような企業があり、業界全体の今後はどうなるかを知ることもできます。このような情報を知った上で企業説明会に参加してみると、より志望企業の強みを理解することができそうですね。
もし業界地図に掲載されていない業界を志望する場合は、「カオスマップ」を調べてみると良いでしょう。不動産×ITや農業×IT等、○○Techと呼ばれる業界はカオスマップで分かりやすくまとまっています。
一つのモノにもいろんな企業が関わっていることを知ろう!
業界分析をすると、志望企業の強みを他社と比較して理解することができる上に、その業界との関わり方をしている今まで知らなかった企業を見つけることができます。
特にBtoB企業のような裏方で業界を支えている企業は、消費者側では見えにくいものですが、あなたがやりたいことができる企業がそこにあるかもしれません。
業界を理解した上で企業戦略を調べてみると、今後どのような動きをしていくのか、その上でどのような人材を必要としているのかが見えてきます。そこにあなたが活かせること、やってみたいことはありますか?
社会人になってからも活用できる知識になりますので、業界全体の歴史や現状、今後についてこの機会に調べてみましょう!
次回は、横山遼さんが就活宿題実例をご紹介します。ぜひチェックしてください!