【学級通信】(高校1年:第30号)「ありがとう」と「ごめんなさい」
2017-11-24
私は教員なので生徒を怒ることがあります。最近では皆さん学校に慣れてきて、ちょいちょい悪さも目立ちます。なので、穏やかに生きていたいのですが、説教しなければならないことも増えてきました。
1.スマホいじり
特に目立つのがスマホいじりです。まあ皆さん我慢できないようですね。HR中も「止めてね~」って言っても、カバンに隠してやっている。プリントに隠していじっている、机の下でいじっている…こっちがわかっていないと思っているあたりが笑えますが、たかが数分のSHRで我慢できないのはさすがに…怒りが頂点に達することも…(落ち着けオレ)。
授業中でもスマホいじりが止まらない子がいます。特に特別教室だと、目の前にパソコンや実験器具などがあるので教員からは見えないこともあります。なので、夢中でいじって、私が近寄っても気づかずに取り上げられる子もいます(笑)。この前は1時間で2人取り上げました(一人取り上げられたのを見ていたのに、取り上げられるという残念さ…)。とりあえず取り上げたスマホに付箋を貼って、その子たちのクラス担任に渡しておきました。
2.謝れる人間
その日の放課後、スマホを取り上げられた二人が私のとこに来ました。私が、
「スマホは担任に渡したよ~」
と言うとその子たちは担任のところに行きましたが、その後戻って来て、
「授業中にスマホいじってしまい、失礼な態度で申し訳ありませんでした。ごめんなさい」
と言うのです。まあこんなシーン当たり前のように思えるんですが、私は、
(へ~ちゃんと謝れるだ~)
と思わず感心しました。
「先生それ甘いでしょ!」
「チョロイでしょ!」
って突っ込みが聞こえてきそうですね(笑)。
けど、最近は謝れる子が減ってきたと私は思っています。授業中にガムや飴を食べていて、私が、
「何か食べてる?止めてね」
と言うと、明らかに食べているのに、
「食べてません!」
と言ったり、言われた瞬間にガムを飲み込む子がいたり…。素直に、
「ごめんなさい。スミマセン。もうしません」
って言えばいいのに、嘘ついたり、誤魔化したりする。こちらが強く説教しようものなら、ふてくされる…そんなんばっかりです(笑)。なかには、
「なんでダメなんですか~」
と開き直る人もいます。
まあ思春期ですし、反抗期ですし、気持ちはわからないわけでもないですが、それでも悪いことをした場合は、
「ごめんなさい」
「スミマセン」
「もうしません」
しかないと思うのです。嘘ついたり、誤魔化したりしてはいけないと思うのです。嘘つきは泥棒の始まりという諺(ことわざ)がありますが、その通りだと思います。嘘をつくのは悪の道へ入る第一歩なのです。
3.同じ失敗は繰り返さない
皆さん、(小学生のようですが…)悪いことしたら、「ごめんなさい」をしましょうね。これ超大切ですよ。「ごめんなさい」言えなくなったらヤバイですよ。嘘つき始めたらもっとヤバイですよ。そして、そのまま大人になってしまったら超ヤバイですよ。逆に、きちんと謝れる人は、尊敬されます。そういう風に世の中できています。大人になればなるほど謝れなくなるので、今のうちに謝れる能力を身に付けください。遅刻して教室に入ってきて、
「遅刻しました」
と言う子と、
「ごめんなさい、遅刻しました。今後、気を付けます」
と言う子と印象違いますよね。
ちなみに、ただ謝れば良いってわけではありません。同じことを二回も三回もやっていたら、謝っても許されません。だから、怒られる→ごめんなさい→同じことは繰り返さないってことが大切です。
4.感謝できる人間
「ごめんなさい」と同様に大切なのが、「ありがとう」です。例えば、授業中に質問をしてきた生徒に私が教えた後、何にも言わない子と、
「わかりました。ありがとうございます」
と言う子がいます。授業後、特別教室から出ていくときに、無言で帰る子もいれば、
「ありがとうございました」
と言って退出する子もいます。どっちの印象が良いか、わかりますよね。こういう小さいことが生きるうえでとっても大きいんです。ですから、普段から「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかり使ってください。
5.反省文
ちなみに学校では、悪いことすると反省文を書かされるのが基本です。昭和から続く伝統的な習慣です。書かされるほうはめんどくさいことこのうえないですし、こんなの意味ない!って開きなおる人も多いのですが、なかなかなくなりませんねこの習慣(笑)
先日、クラスの子も反省文を書かされていました。最高に反省している文章だったので、裏面に掲載したいと思います(本人の許諾済)。反省というものがどういうものか?参考にしてください。