正しかったら何を言っても良いわけではない。
SNSなどで自分の正しいと思う事なら平気で罵倒するように言う人たちは多い。
自分も若い頃は仕事の中で、正しいと思う事、事実に基づくことなら強い口調で指摘して言ったりもしていた。
その頃は気が付かなかったが、正しい、事実だからと言って今ふうに言うとマウントを取って相手に言い放題にして良いわけではないとその後に気がついた。まあ、私以上に人への当たりがキツイ人を見て学んだことではあるけれど。
こう言う時、人は相手を咎めたい意志はあまり持たず、相手を直したい、考え方、やり方を正したいという事が考えにあるので、結構ブレーキなく実際には相手を責めていることになっている事が多い。だいたい上から目線のトークが展開される。
よくSNSの中で見受けられるように思う。
誰かの発言に対して、内容はともかく気になった点について徹底的に指摘する。最後には罵倒、誹謗中傷とも取れる発言をしてしまう。
多分、言っている本人はいたって普通の人、いつもの会話ではそんな言葉では話さない人たちが暴走する。
どうしてなんだろうと思う。
夫婦間でも一時同じような感じで相手に言っていた事もあった。
相手にわかって欲しい、同じ考えをして欲しいとかが根底にあったのかも知れない。相手からもこうして、あーしてと当然言われるが、中々難しくイラつかれたりした。最初は言い返したり、私のリクエストはやってくれないなど色々な対応していたが、まあ人間お互いにあるなと気がついた時からはそれほどイラつかなくなった。
ありがたい事にイラつく様なことの時間よりは平穏な楽しい時間の方が多く、この衝突は意味がないなと思う様にはなった。まあ、怒らない訳ではないけれど。
それぞれの目線で思うことあったとしても相手への思いやり無くして発言すべきではないと思う。
ましてや指摘なんていうのは概ねその場で言っても自分で気がつくまでわからないのだから、他人から指摘しようなぞすれば、ろくなことにならない。
相手があって、自分もいて、他人もいる。
そのそれぞれは日々があり、自分と同じ。
そんな気持ちで人と関わって欲しいなと思う。
見えない相手がそこにいます。正義、事実よりも思いやりを持って繋がっていければいいな。