会社員?フリーランス?どっちが良いの??-【普通】になれないメンタル不調者向け-
こんにちは。メンタルの波を乗りこなしたいジョニーです。
今回はメンタルの波と働き方についてお話ししたいと思います。
【※前提としてご承知ください】
・あくまでも個人的な感想です。ただ、経験には基づいていますので、多少は参考になるかもです。
・抑うつや発達障害など、同じ苦しみを持っていても[環境・状況・人格・価値観・習慣]が違えば、結論は変わってくると思います。
※ちなみに僕の場合はこんな感じです。
・環境・・・地方都市で一人暮らし。割と人が温和な地域。
・状況・・・未婚・子無し・両親元気と守るものが自分だけ
・人格・価値観・・・割と一匹オオカミ的な傾向を好む
・習慣・・・趣味とかなかったので、生活全部仕事に振ってOK
結論:人による!
・・・と言ってしまうと、身も蓋もありませんが。
少なくとも、上に書いた[環境・状況・人格・価値観・習慣]を持った僕の場合で言うと、フリーランスになって良かったです。
以下では、フリーランスとして働く場合と、会社員として働く場合とを
「メンタル不調を抱えながら働く」という点から見てどう違うか
について書いていきます。
A-1)メンタル不調者が【フリーランス】として働くメリット
僕は現在、発達障害と抑うつの投薬治療を続けながら、フリーランスとして働いています。
(そして、noteに投稿しているように、メンタルの波を乗りこなしてパフォーマンスを上げるべく、コツコツ小さな改善に取り組んでいます。)
僕が思うフリーランスとして働くメリットは大きく3つあります。
【フリーランスとして働くメリット】
①自分のペースで仕事ができる。
②やりたくないことは避けられる。
③成果がすぐ見える
①自分のペースで仕事ができる
「今日あったやる気が、明日にはどこにいるか分からない」という台風級のメンタルの波を抱えている人にとって、仕事の進め方について裁量が大きいのは非常に働きやすくなります。
気分・体調に関わらず9:00〜17:00(+α)まで拘束される会社員より、体調に合わせて働けるフリーランスの方が、僕は毎日をイキイキと過ごせています。
ただし、あくまで裁量が「大きい」だけで、当然一定の制約はあります。
仕事の内容にもよるでしょうが、納期・締め切りといった顧客との約束事は発生します。
イメージとしては、夏休みの宿題です。
毎日コツコツ進めてもいいし、8月末に一気にやってもいい。進め方は任せる。といった感じです。
(ちなみに、前者の方が理想的な進め方なのは言うまでもありません。)
(僕は月末によく徹夜仕事になります。まぁ、、、そう言うことです。)
一定の制約はありつつも、毎日・毎月一定以上のパフォーマンスが求められる会社員(※僕は営業職でした)よりは、フリーランスの働き方の方が僕には合っていると感じています。
②やりたくないことは避けられる
これも裁量の話になりますが、フリーランスの大きな利点だと感じています。
会社員時代だと、特に人の部分で、苦手なお客様・同僚・上司と付き合わざるを得なかったり、やりたくない仕事や非効率なマニュアルに沿わなければならない・・・など、メンタルを悪化させる強制イベントが発生しますが、フリーランスの場合、回避できる場合があります。
苦手な人とは付き合わなければいいし、やりたくない仕事・苦手な仕事はアプリ等で自動化を試みたり、得意な人にお願いして任せることもできます。
僕はいま、(環境に恵まれたおかげもあって)仕事上で付き合いのある方は皆さん気持ちよくコミュニケーションが取れます。
仕事はほぼ100%紹介・リピートでいただいているので、苦手な新規営業には出ていませんし(※それが良い悪いは置いといて笑)、苦手なタスク管理はアプリ、領収書の整理は都度アルバイトさんにお願いしています。
人に任せたり、苦手な人を避けたりすると、お金がかかったり・売上を逃したりはしますが、それよりもイライラしない環境の方が僕にとっては優先なので、この辺りは個々人の価値観によるかなと思います。
※余談ですが、最近よく「好きなことを仕事に」といった系統のキャッチをよく見ますが、これはなかなか難しいことかなぁと感じています。
そもそも、「好きなこと」を見つける事自体が難しかったりするので、意外とハードルが高いです。
他方で、やりたくないことを避けるのは割と実現しやすいです。
③成果がすぐ見える
メンタル不調の改善に取り組んでいて、特に恩恵を感じるのがコレです!
フリーランスは成果がすぐに見えます。
要するに、頑張った分がすぐお金に反映されます(←大事)
もちろん、仕事内容にもよりますが、チラシやWEBサイト制作等の販促支援を行っている僕の場合、例えば今月猛烈に働いたら、翌月か翌々月の収入が増えます。(逆もしかりなんですけど。)
会社員の場合、給与が上がるのって、1ヶ月頑張るだけではまず上がらなくて、営業職の場合、一定以上の高いパフォーマンスを数年にわたって継続的に出し続けて、やっと昇給・昇進できます。
※成果報酬の額や割合によっても変わるでしょうが、大抵が良くも悪くも収入は「安定」します。
今、前向きにメンタル不調の改善に取り組めているのは、成果が見えるからと言う点がかなり大きいと感じています。
頑張る → 成果が現れる → モチベーションが上がる → 頑張る
と言う良いサイクルを今は回せています。
A-2)メンタル不調者が【フリーランス】として働くデメリット
続いて、メンタル不調者がフリーランスとして働いて困ったことを挙げてみます。
【フリーランスとして働くデメリット】
①金銭の不安はずっと続く
②注意されることがなくなる
①金銭の不安はずっと続く
まずフリーランスとして働くなら、2つのことを覚悟しなければなりません。
一つは、収入が不安定になること。
もう一つは、会社員より出費が増えること。
です。
僕は今、フリーランス4年目ですが、恥ずかしながらまだ収入に大きな波があります。
これは自分のパフォーマンスの波のせいもありますし、現在のコロナ禍のような外部環境の影響もあります。
※去年はコロナの影響で売上が2万円という月がありました(汗
メリットのところで触れた点の裏返しになりますが、
裁量が大きいと言うことは、自分がしっかり管理しないと収入は簡単に下がっていきますし、逃げてばかりだと事業は成長できません。
成果はすぐに見えますが、反対に3ヶ月〜半年、1年先はどうなっているかわかりません。
そしてもう1点の会社員より出費が増えること。
これは、僕はフリーランスになってから気づきました。
まず税金。天引きじゃなくなって初めて「こんなにも払うのか!?」と驚きます。健康保険料なんて、会社負担部分がなくなって2倍になります。。。
そして仕事に使う道具・環境。
僕のように制作の仕事をしていればAdobeへの課金は税金並みにマストですし、経理ソフト、タスク管理アプリ、HPとサーバー、携帯料金、コワーキングスペース利用料等々、仕事で必要なものの支払いを全部自分で賄わなければなりません。
かかった交通費だって自己負担です!(5km以内なら自転車です!!)
仕事で使うものについては経費にして、節税することもできますが、それでも毎月結構な額が出ていきます。
固定費をできるだけ削るのが、フリーランスを続けるコツかとも思うので、家賃はできるだけ安いとこに引っ越しましょう!
②注意されることがなくなる
これ、結構怖いです。
会社員時代だと、仕事上でミスしたりすると上司・同僚が注意してくれたものですが、フリーランスには間違えても正してくれる人はいません。次から仕事が来なくなるだけです。
なので、裁量の大きさにかまけて怠けてばかりいると、どんどん人が離れていきます。
僕はこの恐怖から、お金を払ってでも改善しなければと思い、コーチングを受けはじめました。
締め切りを守れない・仕事の質が悪い・連絡が遅い等々の原因がメンタル不調だったとしても、顧客には関係ありません。
フリーランスになれば、不調を不調のまま放っておくことはできなくなります。
B-1)メンタル不調者が【会社員】として働くメリット
次に、メンタル不調者が会社員として働いた場合のメリットを挙げます。
これは僕が会社員時代を振り返って「あぁ、会社員ってこの点は良かったなぁ」と感じる部分です。
【会社員として働くメリット】
①給料の安定!
②周囲のサポート
①給料の安定
会社員最大のメリットと言って良いでしょう!
メンタルの調子が悪かろうと、雨が降ろうと雪が降ろうと、コロナで業績が悪化してボーナスが吹っ飛ぶことはあっても給料は来月も出る!
だからローンで車を買ったり、ちゃんと保険に入ったり、マッチングアプリでちゃんといいね!を貰えたりします。(※個人の感想です。)
税金も健康保険・年金もフリーランスより厚いし、退職金だってあるでしょう。
これは正直超羨ましい!!!
この安定を捨てるのって、結構勇気が入りますね。
②周囲のサポート
これは職場の規模にもよるでしょうが、僕が会社員をしていた時は、大体4~7人のチームが3つ、合計17名前後くらいが1つのグループとして一緒に働いていました。
この時は、例えば締め切りやタスクは自分の管理ができていなくても上司や同僚がリマインドしてくれたり、(「なんでできてないの」って怒られたり)
調子の悪い時には手伝ってくれたり、
疲れた時には一緒にコーヒーでも飲んで休憩して、
悩みがあれば帰りに一緒にラーメンでも食べに行く、
といったことができました。
メンタル不調があっても会社員として働くことができていたのは、周囲のサポートがあったからだなぁと感じています。
※僕は、転職した会社では抑うつのことは秘密にしていたし、発達障害についてはまだ診断を受けていなくて自分でも知りませんでした。(診断を受けたのはフリーランスになってから)
でも、振り返って失敗だらけの自分が少なくとも数年会社員を務められたのは、周囲のおかげだったなぁと改めて感じています。感謝。
フリーランスでも仲間を作ることはできるでしょうが、同じ会社・チームで働くほどの連帯感を得るのはちょっと難しいかもしれません。
良くも悪くも、フリーランスは自分次第・自己責任です。
会社の場合は、自分の苦手・不調に対して、組織としてカバーしてくれる部分があります。
組織・仲間ってありがたいなぁと、ひとりになって初めて分かりました。
B-2)メンタル不調者が【会社員】として働くデメリット
会社員のデメリットは、フリーランスとして働くメリットの裏返しです。
【会社員として働くデメリット】
①ダメなままでも“なんとかなってしまう”
②“自分”の優先順位は劣後する
①ダメなままでも“なんとかなってしまう”
異論もあるかと思いますが、、、
フリーランスが不調を不調のまま放っておくことができない。メンタル不調であっても改善しなければやっていけないことの裏返しで、
会社員はダメな部分をダメなまま放っておいても、ある程度なんとかなってしまいます。
締め切りを守れない、遅刻する、机が汚い、タスク整理ができない・・・等々、もちろん改善できるに越したことはないですが、最悪改善できなくても(改善に取り組まなくても)クビになることはまずありません。
法律の規制がありますし、先に触れたように周囲のサポートでカバーしてもらえるので、本人が悪癖に気づけないこともあるでしょう。
※僕は特定の社内向け資料を、毎月締め切り過ぎてから出してました。。。
悪癖を持ったままローパフォーマーのままでいたとしても、給料は出るので、改善できなくても生活は成り立ってしまいます。
フリーランスの場合、明らかに収入が減っていくので必死になって改善点を探すし、見つけた課題の改善に全力で取り組みます。
いま、メンタルの波の改善に取り組む僕が、会社員時代の自分をみた時、「自分のダメなところに気づけないのも、気の毒なことかもなぁ」と思ったりします。
②“自分”の優先順位は劣後する
あと、やっぱり会社員の裁量は小さいです。
特に20代の下っ端営業マンだと、基本的には売るものも、売り先も、売り方も会社の方針・ルールに沿って行うことになるでしょう。
付き合う人や扱うもモノ、場合によっては住む場所も会社都合が優先して、個人の意思は劣後します。
色々考えて、自分を納得させるよう理屈をこねるのですが、やっぱり心の奥底で納得しきれていないものは、知らないうちにストレスになって蓄積して、気づいた時には大爆発してます。
自分の本心を誤魔化さずにいられる方が、メンタルには良いです。
もし「会社辞めようかな」と悩んでいたら
もし、今の環境が辛くて、毎日したばっかり向いてる。ハツラツとした気分なんてもう忘れた・・・
「会社辞めようかな」
と悩まれている方へ、メッセージを送らせてください。
伝えたいことは2つです。
①まずは“変えられるところ”を変えてみては?
この投稿の最初に、
[環境・状況・人格・価値観・習慣]が違えば、結論は変わってくると思います。
と書きました。
この5つの中で、変えられるものがあるのなら、まずはそこから変えてみてはいかがでしょう?
[環境]を変える
同じ会社でも、部署が違えば、もっと言うと上司が違えば雰囲気が大幅に変わります。
職場環境は影響力の大きい人(多くは役職が上の人)でガラッと変わりますので、もし可能なのであれば部署・営業所の異動を、
ダメな場合でも、いきなりフリーランスではなく同業他社への転職等、検討してみてはいかがでしょうか。
[状況]を変える
いま周囲に味方はいますか?
僕は会社員時代はメンタル不調のことは周囲に秘密にしていたので、調子が悪くても相談したり愚痴を吐いたりできる相手がいなかったのですが、、、
いま受けているコーチングでは、全部お話ししています。
これはかなり気持ちが楽になります。
一人だと思いつめて悲観的な結論に傾きがちだったのが、一人でも全部をさらけ出せる味方がいるだけで、気持ちは楽になるし、ポジティブな結論を出せるようになりました。
本当に信頼できる家族・友人に話したり、該当者がいない場合は聞き手のプロに頼むなど、孤軍奮闘する状況を変えてみてください。
[人格・価値観・習慣]を変える
これはめちゃくちゃ時間がかかるものだと思うので「いま辛い」方には向かないかもしれませんが・・・
考え方や習慣を変えて、自分を変える・ポジティブに成長させていくことで、同じ環境・状況下にあっても捉え方は変わってくると思います。
簡単なところで言うと、僕は筋トレをはじめてからメンタルが安定するようになりました。(筋トレによって増えるテストステロンというホルモンが良いそうです)
習慣や価値観を変えるのは一朝一夕ではありませんが、継続することで確実に変わっていくので、まず一歩進めてみてはいかがでしょう。
②勢いでフリーランスになってしまうのもアリ
僕がそうでした。
偉そうにメリット・デメリットを並べてきましたが、自分がフリーランスになった時はそんなこと全然考えてませんでした!!
上で“会社員は周囲のサポートがあって、フリーランスは自分ひとり”的なことを書きましたが、
(確かに、フリーランスに注意してくれる上司・同僚や怒ってくれる人はいないのですが・・・)
世間は思ってるより優しいものでした。
弱小フリーランスにも継続してお仕事いただけているし、
食事に誘ってもらって、色々相談に乗ってもらったり、
アドバイスをいただいたり、
ついでにご馳走していただいたり(←)
と、めちゃめちゃ優しい世界で生きています。
鬱々とした安定を過ごすくらいなら、明るくなれる不安定に飛び込んでしまうのもアリだと思います。
根拠はありませんが、意外となんとかなるものです。
僕はフリーランスになって、締め切りに追われたり、お金が全然なかったりでピンチになることも多々ありますが、
「もうだめだ〜!!」って言いながら笑ってます。
一度しかない人生、せっかくならハツラツと過ごせる生き方をしましょう。
僕も、もっと楽しく元気に過ごせるように、日々メンタルの改善に取り組んでいきます。
一緒にコツコツ積み上げていきましょう。
では。
ジョニー拝
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