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第2回 初夏合宿 in 甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳 Part1
毎年恒例?の北アルプス縦走に向けて行われる初夏合宿
前回の第1回は八ヶ岳にて行ったが、あいにくの雨
今年こそは天気に恵まれてほしいものである
今回は初の南アルプス、甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳
森林限界が高く、そこそこ歩かないと展望が良くないということ
森歩きはつまらないので勘弁してもらいところではあるが…
当初は広河原まで車で行き、広河原から北沢峠まではバスを利用しようと思っていたのだが、2019年の台風の影響で通行止めとのこと
そのため仙流荘からのバスで北沢峠と目指すことに
広河原と仙流荘、広河原の方が圧倒的に近いのに車で行くと到着時間変わらないんですよね
謎
今回は旅の道連れを誘ってみたものの、2日前に発熱でリタイア
結局、去年の槍ヶ岳同様お一人様登山となりました
不運はさらに続きタオルで足先を拭いていたところタオルの繊維が若干伸びた右足小指の爪に引っ掛かり、爪が半分持っていかれました
幸い血が出ていなかったので特に深く考えることもなく「テーピングで大丈夫か」と計画は続行
これが後々…
今回の甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳、非常に人気らしく、バスが超混雑するらしく、また片道3時間半と非常に遠いので早朝、というか深夜の01:00に自宅を出発
流石にこの時間は高速道路が非常にすいてました
なんやなんや特に何もなく高速道路を降りて峠道を進んでいたのですが、これがまぁ怖かったです
対向車も1台もいないし、後ろも前も車0
不意にバックミラーをみたらなんか気配を感じるわけですよ
一回意識すると気になって仕方ない
爆速で峠を下りました
04:00 仙流荘到着
第一印象は車多!
どんだけ人気なんだよ
平日やぞ?
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そしてこの時点で既にバス席取りの荷物が20人前後
すげーな
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05:20 バスのチケットを購入
キャッシュレスの券売機が現金より早く売り出されるため支払いはキャッシュレス
但しキャッシュレスを普段使っているであろうご老人たちの支払いがあまりにも遅かったため、スムーズにチケット購入とはならず
前のご老人のQR決済が10分前後かかっていてイライラが…
何で普段使っているものの使い方がわからないんですかねぇ
私タッチ決済30秒で終わったんですが…
場合によっては現金決済の方が列の流れは速いのかも
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05:55 バスの第1便に乗車できたため、1番のりで出発
予定では06:10発だったけどちょっと早めの出発でラッキーでした
06:40 北沢峠に到着
長衛小屋に1番に到着し、テント場の受付を済ませました
テント場はかなり広くまだまだ余裕があった印象
さっさとテントを張りパッキングを済ませ準備を終わらせます
北アルプスの雷鳥沢でテントの盗難が多発しているということで、用心のために今回からダイヤル式の南京錠とワイヤーを購入
気休め程度ですが無いよりはましかな
最初に申し上げた通り今回は北アルプス縦走に向けた訓練の合宿です
そのため荷物はテント以外デポせず、すべてかついていきます
テントを下した分、水を余計に2Lザックに突っ込んで重量を補充
このことが後々爪と合わせて厄介なことになるのですがそれは後ほど
初日のルート
初日の行程は栗沢山から甲斐駒ヶ岳、そして双児山を経て下山という周回コース
敢えて時間がかかる遠回りのコースがお好きなもので
コースタイムが9時間半ということなので大体7時間くらいを想定
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07:15 登山口より出発
しばらくはず―――――っと森
飽きます
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時間的にもすれ違う人、抜かす人0
不人気コースなんですかね
更に植生が変わってハイマツに変化してきたころ、異常な数の羽虫で不快感MAX
本当に最低でした
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08:25 栗沢山到着
そんなこんなで栗沢山到着
コースタイムが2時間なので大体1時間弱巻きましたかね
結構な登りで疲れました
そんな疲れを吹き飛ばす天気と展望
雲海みたいで非常に良かったです
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写真を撮ってくれる人がいないので水分だけ取ってさっさと移動
第1の悲劇
思えば違和感はこのあたりからだったのだろうか?
仙水峠まではひたすら下り
これががかなりしんどかった
なんとなく食欲がわかず行動食を補給せず、水分のみの補給が足にきた
駒津峰までの登り返しで完全にシャリバテ
しかも甲斐駒ヶ岳の山頂まで巻道ではなく直登を選択したことが最後の一押しに
直登中間地点で足が攣った
これまでの人生、どんなに激しい運動、長時間の運動でも一度も足が攣ったことがなかったのに
そこに通りかかったおじ様
コムレケアを分けていただきました
恥ずかしながらこむら返りの即効薬があるとは知りもしませんでした
薬を服用してからものの10分ほどで回復
11:40 甲斐駒ヶ岳 山頂
なんとか甲斐駒ヶ岳の山頂にたどり着きました
天気は栗沢山とは打って変わって一面のガス
速攻で頂上を後に
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第2の悲劇
頂上から下山途中、今度は懸念していた右足小指に違和感が
恐る恐るテーピングを取るとなんと爪が剥がれているではないか
もう気持ちは絶望
これまであった山への自信はすっかり折れました
幸い出血はなかったため爪を元の位置に戻しテーピングをガッチガチにして応急処置
ペースも気持ちもすっかり沈み、いつもの登山では考えられない牛歩で下山
双児山には登る気になれず予定を変更し、仙水峠まで下り仙水小屋を経て下山
疲れた体と疲労がたまった足にガレ場の下山道は結構きつかった
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13:45 長衛小屋キャンプ場到着
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初日は散々な結果といいつつも下山のコースを変えたとはいえ結局、山行時間は6時間45分
コースタイムは9時間なのでまあまあ巻いてました
キャンプ場に川があり、普段なら川があったら一人キモめにはしゃぐところ、小指の状態、不甲斐ない登山の結果からそんな気にもなれず、アイシング効果を期待して足先を濡らす程度
せっかく持ってきたジャックダニエルの小瓶とコーラも飲む気になれず、ちびちびとビール1缶で終了
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今日の不甲斐ない山行を大いに反省、明日の仙丈ケ岳の奮起を誓い、早めに床に就いた
初日の反省
栗沢山以降のエネルギー補給
今回の行動食は柿の種メインではなくゼリー飲料がメイン
そのため塩分の補給が足りていなかったことが足が攣った要因と考えられる
食欲はなくても柿の種を腹に押し込んでおくべきだった
塩分タブレットも買っていたのだが家に忘れるミス
あれだけ準備したのに
普段食欲がないときは飴でなんとか補給をするのだが今回は飴を補充していなかった
これもシャリバテの要因の一つか
荷物に関しては特に反省なし
デポできず、水も補給できない山行の状況を想定しているわけだし、いい訓練になった
また爪に関しては比較的安全な状況で怪我の山行が経験できたのでこれもアリかと
エスケープできない状況でこういう事態も予想されるため、怪我の登山経験ができたのは収穫
足の攣りに関しては同じ薬を医療袋に補充
医療袋はまだまだ改善の余地あり
Part2に続く