ATS(採用管理システム)導入したくて、HRMOS・HERP・Talentioで悩んだ話
どうも、株式会社アルダグラムで人事をしております重田です。
【コンセプト】
ぼっち人事として、最初に取り組んだことの1つが「ATS(採用管理システム)の導入」でした。
本noteでは、ATSの導入にあたってHRMOS・HERP・Talentioで悩んだ経験の備忘録を、今後もしATS導入で悩まれる方向けに少しでも参考になればと思い、書いていきたいと思います。
はじめに
はじめに、私が人事をしているアルダグラムの概要を記載します。
宣伝ではなく、ATS(採用管理システム)の検討にあたっては、企業規模や今後の成長スピードによっても重視する項目に違いが生じると思いますので、目線合わせのために記載します。
ATS(採用管理システム)とは何か
ATSは「Applicant Tracking System」の略語で、日本語では「採用管理システム」とも呼ばれています。
もう少し具体的に言うと、求人管理、候補者の情報管理(履歴書・職務経歴書等)、選考(評価、進捗)や内定者管理などの採用プロセスを、クラウド上で一元管理できるツールです。
ATS導入の目的
私の場合は、下記3つでした。
①作業効率化
②採用進捗、課題の明確化
③候補者の個人情報の管理・保護
特に①については、ATSを使わずに採用プロセスを管理する場合・・・
・Google Driveに候補者のレジュメ保管、スプレッドシートで選考進捗管理
or
・紙、Excelでの管理
・・・などになると思うので、毎月一定数の応募がある企業だと、その管理作業に結構時間がかかると思います。
個人的には、そこに時間をかけるのはもったいないかなと思っています。
では、“一定数の応募”とは一体どれぐらいなのか?
ATS導入の目安
あくまで主観ですが、月の応募数/30~40人以上の企業はATSを導入した方が良いかなと思います。
「セキュリティ」「効率/生産性」の観点で、月の応募数/30~40人以上をATSなしで管理するには、限界があるかなと思います。
ちなみに、Talentioの無料プランだと、(機能は限られますが)月の応募数/50人が上限ですので、そこまでズレた感覚値ではないかなと思います。
ATS選びは慎重に
個人的に、ATS選びは慎重にすべきだと思います。
理由は2つです。
①万が一Fitしなかった場合、乗り換えの工数(作業コスト)が非常にかかるため
②乗り換える際、これまでの応募者状況や選考の分析データがリセットされてしまうため
→候補者の情報については、旧ATSから候補者情報をCSVに落として新ATSに一括アップロードすれば移行できると思います。
ただし、各候補者の選考設定(一次でNGだったのか、内定辞退だったのか等)はイチから設定する必要があったり、そもそもその作業をするのにそれなりの時間が取られてしまいます。
なので、現在の従業員数や採用フローを見て考える「今何が必要か」だけではなく、会社規模が拡大していった未来の状況も想定して検討する必要があります。
HRMOS・HERP・Talentioとは
それぞれの特徴・比較内容に行く前に、まず3つのATSについてサービスページから引用してまとめておきたいと思います。
■採用管理クラウド 『HRMOS(ハーモス)採用』
・サービスサイトはこちら
・採用管理クラウド「HRMOS採用」は、株式会社ビズリーチが提供する、戦略的な採用活動を実現するクラウドサービスです。
採用業務における母集団形成から管理・分析まで一元管理できる採用管理クラウドで各種数値などのデータを根拠とした戦略的な採用を実現できます。
■スクラム採用のための採用管理システム『HERP Hire』
・サービスサイトはこちら
・『HERP Hire』は全社採用を推進したい経営者や人事責任者向けの採用プラットフォームです。
複数の求人媒体からの応募情報の自動連携、SlackやChatworkとの連携による
現場メンバーへのスピーディな情報共有により、現場メンバーが積極的に採用に参画できる「スクラム採用」の実現をサポートします。
■採用管理システム『Talentio』 | 戦略人事のパートナー
・サービスサイトはこちら
・Talentioは採用活動における業務をより効果的に
行うためのソフトウェアです。求人の作成、候補者情報の一元管理、オファーレターの作成などをチームで共有し円滑な業務を支援します。
なぜ、HRMOS・HERP・Talentioに絞って検討したのか
・これまでエージェント・人事として使用した経験値
・他社の人事が使用している割合の多さ
=3つのATSのいずれかを使用している人事が多い
=便利/使いやすいというロジック
・開発能力(バグ修正や新機能の開発スピード等)
などの総合的な判断で、HRMOS・HERP・Talentioが最適だと考えたためです。
検討すべき項目
実際に3つのATSをどのように比較したのか?
各ATSの営業の方とのアポイントや他社人事にヒアリングしていく中で、おおよそ以下の項目にまとまってきました。
上記に加えて、
・採用ページをどこまで作りこめるか
・日程調整を自動化できるか
・ToDo
・アシスタントや現場など、人事以外の人の使いやすさ
・セキュリティ面(特に大手や上場企業の場合)
・エージェントさん側のUI/操作性
など、細かくみればもう少しありそうですが、いったん先述の6つを大項目として検討していました。
相対比較
先述の6つを検討項目を、それぞれ◎〇△で表記して比較表を作ってみました。
※前提として、どのサービスも素敵な良いところがあります。下記の表は、あくまで私の主観による◎〇△であり、プロダクトを批判するものではありません。
【内容の補足】
・私の場合、過去2社ではどちらもTalentioを使用していましたので、操作性の慣れという面では、Talentioが頭一歩出ていました。
→正直なところ、操作性は慣れや好みの問題が多分にあると思います。
・サポート体制については、HRMOSとHERPは同じ◎ではあるものの、中身は少し異なります。
その詳細は、次項でATSごとにまとめていきたいと思います。
→こうして比較して見ると、総合点はHRMOSが良いのでは?と見えますよね。実際、HRMOSはとても良いATSだと思いました。
しかし、それだけで決めて良いのか?
・・・否です。
★どの項目を重視するのか?
→上記の◎は、機能の充実性。「機能の充実という意味の◎」と「自社に必要という意味の◎」は別で考えないといけません。
★今の企業フェーズ、今後の成長度合いを考えて、充実性◎ほどのサービスが必要か?オーバースペックではないか?
→◎が多い分、当然ながら価格も高くなります。自社の現状や未来を鑑みて、費用対効果が最適か?は考えないといけません。
・・・という観点もしっかり考えないと最適なATSが見つからないのが、ATS選びで最も頭を悩ませたところでした。
各社の特徴
比較検討していく中で、3つすべてに該当する共通項目だけではなく、そのATSならではの魅力もありましたので、その観点で整理しておきたいと思います。
※一部、重複項目あり。
→実際、先述の6つの比較事項を基礎として、これからまとめていく各ATSの特徴のどれを魅力と感じるか、それがATS決め手になりました。
HRMOS
★分析/レポート機能
3つのATSのデモ画面を見ましたが、分析機能が1番充実していたのはHRMOSでした。
求人媒体別の採用プロセス・実績、各歩留まりの%、面接官の評価傾向等が可視化される&整理されて見やすく、採用数の多い企業でも十分対応できる印象でした。
★権限設定
“誰にどこまでの情報を見せるか”がとても細かく設定できます。
事業部ごとやユーザー(個別アカウント)ごとに権限設定できるので、
「一定数以上の採用数があり、(経営、人事、本部長、現場マネージャー、一般社員など)面接に多くの人が関与する企業」は便利だと思います。
★サポート体制(開発スピード含む)
運営会社が株式会社ビズリーチという1,000名を超える企業ですので、
カスタマーサポートやエンジニアの方の人数も他に比べると多いです。
したがって、新機能の開発スピードやサポート体制は充実していると言って良いと思います。
★価格面:3ヵ月無料キャンペーン中(2022年2月末まで)
HERP
★媒体連携がめっちゃ多い
「求人媒体から、手動でATSに個人情報入力するのがとても大変で面倒・・・」なんて経験をした人事も多いのではと思います。
HERPは、20種類以上の求人媒体から、応募を自動で取り込むことができます。
※Wantedly、Green、AMBI、ビズリーチ、YOUTRUST、転職ドラフト、LAPRAS、paizaなど・・・主要求人媒体はほぼあります。
※他の2つも媒体連携機能はありますが、連携数の多さはHERPが圧倒的です。
→個人的には、(他にはない)AMBIの連携が魅力でした‼
★コミュニティSlackがあり、相談できる
HERP導入企業が参加しているコミュニティがあります。
HERPの使い方を質問できるだけではなく、何かあれば相談できる横の繋がりが生まれるのは人事として嬉しい人もいるのではないでしょうか。
※このコミュニティの存在から、前項でHERPのサポート体制を◎としました。
★Slack連携がすごい(語彙力)
1回1回ATSを確認しなくても、Slackへの通知を設定することが可能です。
他のATSも新規応募の際などにSlack通知することは可能ですが、HERPはその項目が多く、且つ職種ごとに指定したチャンネルに通知できます。
Slack連携が充実していることで、スピーディーな採用が実現可能です。
★価格面:VCプランで、6ヶ月無料。
Talentio
★低コストながら平均的な機能は充実したバランスの良さ
今回比較した3つの中では、1番低コストでありながら、決して“安かろう悪かろう”ではありません。
基本的・平均的な機能は全て抑えているバランスの良さが、Talentioの魅力だと思います。
実際、過去の人事経験でTalentioを使用していた際も不満に思った項目はあまりないです。
→「他2つのATSの特徴は別に必要ないかな・・・」という企業には、低コストで導入の目的は十分達成できると思いますのでオススメです。
また、採用数が多い企業向けのプランは、累計の候補者数や月の応募者数で料金が決まっていないので、スタートアップ時から規模が大きくなっていく過程でもプラン(価格)が変わらず使い続けられるメリットはあると思います。
★無料で使える「FREEプラン」が用意されているのはTalentioだけ
★操作性の良さ:個人的に結構便利だと思う機能
私に使用経験があって慣れているというのもありますが、それでも他2社にはない個人的に便利だと思う機能を紹介します。
①未読メール/未対応メールがダッシュボードでわかる
下記画像がTalentioのダッシュボードです。
少し見にくいですが、右上にメールのアイコンがあります。
そこに、未読メール/未対応メールがある際は「丸いポチッとしたマーク」がつくので、いつでも目に触れるため、対応漏れをしなくて済みます。
②候補者ごとのアラート機能
下記の通り、候補者ごとに
・コンタクトが未設定(面談なの?書類選考なの?かを設定してくだい)
・選考日程を過ぎています!(評価入力してください)
・評価が入力されいます!(次の対応をしてください)
のようなアラートが出るので、対応漏れを防ぐことができて便利です。
まとめ
今回比較した3社とも、営業担当の方がとても素敵でした!
あからさまに比較検討してる恐縮すぎる状況なのにも関わらず、嫌な顔は一切せず、逆にいろいろな特徴・メリットデメリットを率直に教えて頂きました。
おかげで、しっかり整理をして、納得の選択をすることができました。
本当に感謝です‼
ありがとうございました‼︎
→もしATS導入で悩んでる方がいれば、それぞれの営業担当の方をお繋ぎしますのでTwitterのDM等でご連絡頂ければと思います^^
さて、前置きが長くなりましたが、まとめます。
ATS(採用管理システム)は、どれが良い!悪い!はありません。
ATS(採用管理システム)導入する際は
①自社の属性
→自社の従業員規模・1年間の採用数・月の応募数・これからの成長性等
②それぞれのATSの特徴
をしっかり照らし合わせ、どんな機能が必要かを考えて最適なATSを選択すべきだと思います‼
まあ、そうは言っても整理すると
■HRMOS
→イメージは、社員数200名以上ぐらいで
分析を細かくしたい、細かく権限設定したいならオススメ。セキュリティ面も安心かと。
■HERP
→イメージは、スタートアップ。
使用する求人媒体が多い企業は、応募者を自動取り込みできるのでとても楽。
Slack連携も充実しているので、スピーディーな採用活動をしたい場合はオススメ。
■Talentio
→平均的な機能はしっかりあり、低コストで導入できるバランス感をとるならオススメ。
・・・といったところでしょうか。
もちろん、いずれのATSも今後さらに素敵な機能開発を続けていくと思いますので、あくまで現状の機能による整理です。
いずれも、今後もっともっと進化していくと思っています^^
ちなみに、最終的に選んだのは…
どのATSも素敵で、アルダグラムに何が最適かを悩みに悩んだ結果…
HERPを選択しました‼
アルダグラムは、HERPと一緒に成長していきたいなと思います^^
HERPのみなさん、HERP導入企業のみなさん、これからよろしくお願いしますmm
最後までお読み頂きありがとうございました!!
PS:もし私が所属するアルダグラムに興味のある方は、下記よりご連絡お待ちしております!!
いきなり面接ではなく、まずはカジュアルに魅力をお伝えさせてください^^
≪Meety≫
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