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1月6日 ローテート初日、新しい自分との出会い【研修医】


不思議なもので、人生って予期せぬところで大きな転換点を迎えるんだよね。

今日から始まったリハビリテーション科での研修が、まさにそんな予感に満ちていた。

これまでリハビリって、正直なところ「オーダーを出せば何とかなる」くらいの認識だった。まあ、恥ずかしい話だけど。でも、リハ室の室長と話せば話すほど、自分の無知が露わになっていく。それが不思議と心地よかった。

上級医(A先生としよう)が率いる約40名のセラピストたち。その数字の向こう側には、40通りの物語があるんだろうな。急性期リハを推し進めたい…という熱い意志だとか、A先生の深い洞察とか、この1ヶ月で少しでも近づけたらいいな、なんて思っている。

内科の先生から面白い話をもらった。
「リハビリのオーダーの仕方、理想的な形って何だろう」っていう宿題。
その先生曰く、これまでオーダーはなんとなくで出していたんだとか。リハビリテーション科を回った人間にしか分からない事情をシェアして欲しい、という話だった。


夕方になって、ふらっとジムに向かった。

ベンチプレス90キロを2回。数字で見るとたいしたことないかもしれないけど、この重みの向こう側に、自分の小さな成長を感じる。
脚のトレーニングは相変わらずキツい。120キロを持ち上げながら、「これ、自分のMAX RPに近いんだよな」って考えるとちょっと笑っちゃう。



夜はでぷれさんのChatGPT、プロンプト講座を受けた。対話って不思議だよね。人工知能相手でも、問いかけ方一つで、まるで違う答えが返ってくる。

小説を書いていても同じことを感じる。登場人物との対話を重ねるうちに、思いもよらない展開が生まれてくる。医学的な裏付けがあるからって、物語が堅くなる必要はないんだ。

そう、物語って、どこかで誰かの心に触れるものじゃないといけない。インスタグラムやTikTokに投稿するのも、結局は誰かとの対話なんだよね。でも、それって一朝一夕にはいかない。地道に積み重ねて、やがて誰かの心に響く。ビジネスだってそうかもしれない。AI時代になっても、この本質は変わらないんじゃないかな。


気づけば夜も更けて、時計は1時を指していた。明日の朝筋トレは諦めよう。無理は禁物。睡眠って資本なんだ。でも、この充実感は何物にも代えがたい。

明日は、もう少し違う自分に出会えるのかな。リハビリの現場で、トレーニングルームで、物語を紡ぎながら。そんなことを考えながら、静かに目を閉じた。

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