![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131421809/rectangle_large_type_2_4bc1f2bc03bdae0135ba01378284428e.jpeg?width=1200)
Moi! フィンランド訪問記① 【サウナ満喫編】
はじめに
つれづれなるままに、日暮らし、すずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
普段は関西圏をウロウロとしている私ですが、とうとうフィンランドまでやってきてしまいました。
普段はウェルビーやスーパー銭湯のサウナで整った「感」を出している訳ですが、こうして本場と呼ばれる場所に来ると、これまでの体験は嘘だったのかと思いたくなります。
それまでの整い「感」は嘘だったのか?いえ、そんなことはありません。
それしか知らなかったのであればそれが真実なのです。
冒頭で突如、徒然草の冒頭を引用したのには訳があります。
とかく最近の情報化社会というのは、ちょっと気を抜くと「面白そうな情報」「続きが見たくなる情報」というので溢れかえってしまうわけです。プンプン。
有名人がどんな恋愛をしただの、政治家が不届きなことをしただのと。
そういう情報を前にして「〇〇のサウナがめちゃめちゃ良かったで」みたいな情報がどの程度価値があるのか?を考えると、吹けば飛ぶようなレベルなんじゃないかと不安になってしまう訳です。
ところがどっこい、5年後10年後と後から振り返ってみますと、そういう「有名人が〜」という情報には、ほとんど価値を感じられなくなってしまう。
試しに2012年の芸能ニュースを見返してみたが、元々芸能界に疎いのもあってか、ほとんど名前がわからない。
名前を知っていたとしても、その人がそのスキャンダルをしていたからその人を見る視点が変わるかというと、ほぼ変わらない。
そういうものなのだと思う。
もしここに「〇〇(自分の父)、不倫」とかいう記事があれば印象の残り方も違うのかもしれないが、そんなことがない以上、「どーでも良い情報」である。
さて話を戻そう。
今回私がフィンランドを訪問し、サウナに入り、整い、そこの感想を残す。
これは未来の「サウナの本場フィンランドを訪れるまだ見ぬ誰か」のために書かれたものである。
そういう意味ではこの記事は、1000回見られるかもしれないし、10回も見られることが無く情報の海に沈んでいく可能性もある。
そんなもんだ。
訪問したサウナ施設
さて本題、今回4日間で4箇所のサウナ施設を訪問しました。
Loyly
Sompa sauna
Kuusijarvi sauna
Allas sea pool
これらの順に、紹介していこうと思います。
①Löyly (ロウリュ)
HP(ホームページ)
https://www.loylyhelsinki.fi/
住所
HERNESAARENRANTA 4, 00150 HELSINKI
電話番号
+358 9 6128 6550
料金
月曜−木曜 24€
金曜−日曜 25€
営業時間
月曜日ー木曜日 11−23時
金曜日、土曜日 11−24時
日曜日 11−22時
基本的にフィンランドのサウナに温泉Hotspring はありません。あと混浴な所が多いことも特徴。
そのため水着に着替えたと思いきや、すぐさまサウナに直行します。
アツアツの岩に、水をぶちまける。これがFinlandスタイル。
あ、あと意外だったのは、サウナ自体の暑さは日本と比べて低めなんですよね。
日本だと12分入るのも精一杯ですが、ここのサウナだと20分位は軽く入っていられました。
もちろん、外は0℃を切らんばかりの寒さですから、念には念を入れて、体を温めてから水風呂(バルト海)に入ります。
※ 因みにフィンランドに於いて?、水風呂として海に飛び込むことを『アバント』と表現するようです!
![](https://assets.st-note.com/img/1708416772694-vkmveIJN26.jpg?width=1200)
日本では10℃を切る水風呂のことを「シングル」と表現しますが、シングルなんて当たり前、マイナス行ってなくて良かったな(?)、な水風呂。
ガチで、心臓が止まるかと思いました。
日本でもたまに”シングル”の水風呂を体験できますが、なんというか、入った所から血管が途絶するかのような、「キュウウウウッ」と締め付けられるような感覚。人生始めてのSensation。
調子に乗って長い間入っていると手足の力が抜けてきて、手すりを登れなくなってしまう。
個人的には、「こんなことしていたら、折角体外に出して生殖能力を残したにもかかわらず、精子が死んでしまう‥少子化が進んでも知らないぞ‥」と思ってました。
これは絶対に、精子に悪いです。キ◯玉が締め付けられる感じ。体に悪い‥‥(泣)
とはいえバルト海からやっとの思いで這い上がり、焚き火に当たっているときの気分はなんとも言い難い高揚感がありました。
ここはフィンランド、外はマイナスの世界。にもかかわらず、こんなにあたたかい。
小学校の頃、冬だけ使用が許されていた電気ストーブがありました。
朝8時30分に登校して、そこに当たると、体の表面から水のように溶けていく感覚‥あれと近しい感覚でした。
実はLoylyには2箇所のサウナ施設があります。
1つが屋内の、30−40人位入れるサウナ。もう1つが、バルト海近くに居を構えるサウナです。
ここからの眺めは抜群、ロウリュにも熱が入り、背中の皮膚が破けてしまうほどでした。
サウナ後は隣接したレストランで伝統のサーモンスープと、トナカイ肉をいただきました🍴
②Sompa sauna (ソンパ サウナ)
![](https://assets.st-note.com/img/1708416793516-GcCWbs067N.jpg?width=1200)
HP(ホームページ)
https://www.sompasauna.fi/
住所
Verkkosaarenkuja 6 ,00580 Helsinki
電話番号
確認できず
料金
Free
営業時間
24時間営業
”時差ボケにはサウナが一番”
と言ったのは誰だったか。
日本とフィンランドはだいたい7時間位時差があります。
フィンランドが朝10時のとき、日本は夕方5時。
今回のフライトはOvernight だったので、24時間近く起き続けている計算になっていました。
サウナに入り、整う(概念)。爆睡する。なんでかわかりませんが、サウナに入ると、めっちゃ寝られるんです。眠りが深いんでしょうね。そりゃ体にアツい、サムい、とめちゃめちゃストレスを与えていれば、気絶するように眠れるのも理解できます。
というわけで本日のサウナは「公衆サウナ」の代表格でもある、Sompasaunaにやってきました。
「公衆サウナ」?、フィンランドがサウナのメッカと言われることを裏付けるものですね。
まるで喫煙所のようなノリで、サウナが設置されているんです。
あとこれは現地の人に聞いた話ですが、フィンランドの方の中には、自宅に自分用のサウナと水風呂を設置している人もいるそうな‥
家に自分用のサウナがあれば、毎日整い放題です笑
さぁさぁそんな訳で、フィンランド2回目のサウナは「公衆サウナ」でございます。
SompaSaunaは公衆サウナの中でも珍しい、利用者同士のボランティア精神で継続されているサウナなのです。
薪を燃やして石を熱し、サウナを造る。
薪をどうやって準備するか?そりゃあ、自分で割るんですよ。
※今回私が行ったときは、Sompasauna のHeavyuser がたまたま来ていて、薪から水から何から何まで準備してくださいました。謝謝。
こちらのサウナはLoylyと比べて超高温、超ロウリュ。フィンランド人はロウリュに容赦が無いと聞いていましたが、本当にバシャバシャかける。皮膚が分厚いんでしょうね‥、こちらが真っ赤な顔をしても、平気な顔をしていました。
このSompasaunaも”アバント”タイプで、体の芯まで温まった最後には、バルト海にDive In.
「キ◯玉、ごめん」と心の中で唱えながら、4−5セットほど繰り返してしまいました。ここは公衆サウナ〜アバントタイプ〜ということに加え、良くわからないアザラシのキャラクター、ガチロウリュ、ということで観光客で賑わっていました。
『良くわからないアザラシのキャラクター』の画像
「Moi!どこから来たの?」
「Moi!This is first time to come this saunat!」
と話しながら、体を温めます。
ヘルシンキ在住、Sompasaunaを日常利用するサウナー「僕らは夏には週に5回くらいサウナに入るんだ。コテージを借りて、そこにあるサウナで整うよ」
サウナが週3−4以上もある生活、ってどんな感じなんだろうな…。
フィンランドは仕事のオンオフがはっきりしているようで、18時にもなれば街は暗くなり始める。
単純計算、18時に仕事を終えて、2時間サウナに入ってもまだ20時。
ちょっと自宅で勉強して22時に就寝。めっちゃ素敵な生活やん‥。
フィンランドで1ヶ月くらい、リモートワークしたいなと思いました。おしゃれなカフェで、作業。1日の終りにはサウナで体にストレスを与え、就寝。夢のような生活‥。
![](https://assets.st-note.com/img/1708416815136-cYkeQnmAZw.jpg?width=1200)
そういえばフィンランドは「赤鼻のトナカイ」発祥地でしたね🥹
③Cafe Kuusijarvi (カフェ クーシャルヴィ)
HP(ホームページ)
https://www.cafekuusijarvi.fi/
住所
Kuusijärventie 3, 01260 Vantaa, Finland
電話番号
+358 10 322 7090
料金
electric sauna 6.5€
smoke sauna 13€
営業時間
electric saunas(電気サウナ)9:00-23:00
チケット販賣は20時まで
Smoke sauna(スモークサウナ)
小サイズ 13時−
大サイズ 14時−
朝から全力で活動していると、1日に2箇所のサウナに入ることは造作もないこと、ということでCafe Kuusijarviにやってきました。
「サウナを求めてフィンランドへ」という人のモデルスケジュールは、こんな感じなんじゃないでしょうか。
7時 起床、朝食
8時 出発
9時−11時30分 サウナ①
12時 昼食
14時−16時30分 サウナ②
17時 夕食
19時 帰宅
20時−21時 就寝
時差ボケもあるからか、意外と朝早い時間に、起きられるんです🥹
フィンランドは営業終了が18時〜19時なので、この時間を活動限界として、スケジュールを組むとうまくいくような気がします。
もちろんNight Club に行きたい、とかいう場合は、もっと遅くなりますが。
閑話休題、こちらのサウナは「スモークサウナ」という種類のサウナです。
スモークサウナとは何かって?なんかモクモクしてるサウナのことですよ!
水風呂は‥‥、、またもやアバント。今度はバルト海ではなく、湖にDive In.
もはや3回目ともなると、自然に飛び込むことに、違和感を覚えなくなりました^^;
母なる海、そこに流れ込む湖ってのは実質、祖母みたいなもんです。
こちらの施設、ロウリュはもちろんあるんですが、少しやり方が特殊。
岩の上に穴の空いたバケツが置いてあり、そこからチョロチョロと水が流れ続けるタイプ。常ロウリュ、とも言いましょうか。
本日2回目のサウナのせいか、はたまた常ロウリュのせいなのか、帰る頃には体もクタクタ。帰りのバスでは爆睡でした。
もちろん夜も、快眠。
![](https://assets.st-note.com/img/1708416860277-GHYP4his9H.jpg?width=1200)
これも海外ならでは?
④Allas sea pool (アラス・シー・サウナ)
![](https://assets.st-note.com/img/1708416896574-9VvR7ot3kb.jpg?width=1200)
HP(ホームページ)
https://allasseapool.fi
住所
Katajanokanlaituri 2 A, 00160 Helsinki
電話番号
+358 40 565 6582
料金
・Mon-Fri until 14:00 pm:18 €
・Fri from 14:00 pm-Sun:22 €
・Discount group 1 (ages 3 to 12)(Mon-Fri until 14:00 pm):10 €
・Discount group 1 (ages 3 to 12)(Fri from 14:00 pm-Sun):13 €
・Discount group 2 (students, conscripts, pensioners and unemployed)(Mon-Fri until 14:00 pm (Proof of status required upon entry.):13 €
・Discount group 2 (students, conscripts, pensioners and unemployed)(Fri from 14:00 pm-Sun -(Proof of status required upon entry.):16 €
・Ages 0 to 2:Free of charge
営業時間
Monday – Friday:06:30-21:00
Saturday:08:00 – 21:00
Sunday:09:00 – 21:00
夜が遅いということは、朝も遅いということ。
早起きに早寝が必須なように、夜遅い日というのは、朝も遅くなるものです。
本日はヘルシンキ中央街にある、Allas Sea Poolにやってきました。
恐らくツアーでフィンランドに来ると、真っ先に来るような施設なんだろうな、と街をぶらつきながら考えていました。
大聖堂、観覧車、遊覧船、、。
こちらのサウナの特徴としては「プールがある」ことでしょうか。
当然のように”アバント” な訳ですが、それに加えて25−30℃設定の、温水プールがあるサウナ施設です。
正直プールについては、中途半端に体を冷やしてしまったが最後、0℃近いヘルシンキの気温に耐えられなくなってしまうので、私はほとんど使いませんでした笑
こちらのサウナ、性能自体は他の施設と似たりよったりなものの、「景色の良さ」ではピカイチ。是非ハレの日を狙って、行ってみてください。
こちらのサウナはヘルシンキ中心街にあるせいかはたまたプールが隣接しているせいか、観光客の姿もこころなしか多いような気がしました。
サウナを訪れていたデンマーク人の方に
「水風呂はな、Self-Confidence を高めるんだ。水風呂に飛び込めるってことは、勇気があるということの証明になるんだよ」
と言われ、どこの国でも限界突破、コンフォートゾーンからの脱出って好まれるんやなぁ、と感じていました。そういう所、めっちゃ好き。
緯度が高いほど、平均身長が高くなるらしいですが、やはり背が高い人の逆三角は、死ぬほどカッコいいです。
金髪メロン肩、豊富な大胸筋。思わず見惚れてしまいました。
普段から週3回程度の筋トレをしていましたが、帰国してからもしっかり継続して、もっとカッコいい体になりたいなと、強く思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708416920250-geCneUiOY3.jpg?width=1200)
リベンジを誓う。
おわりに
実はフィンランド意外にも、デンマークやスウェーデンでもサウナはとても盛んだそうな(旅行客曰く)。
今回は卒業旅行、ということでフィンランドに向かいましたが、是非機会があれば、他の北欧にも是非足を運んでみたいなと思います。特にIKEAの発祥地であるデンマーク。これは北欧家具、という意味でも是非見てみたい!
日本では最近、サウナがめっぽうブームです。
フィンランドに来て一番最初に思ったのが「静けさ」でした。
犬も歩けば棒に当たる、では無いですが。3歩進めば何かしらの広告にぶち当たる国、日本。
そんな国では、どうしても自分の意識を他者に持っていかれてしまいがちです。そういえば日本のサウナにはしばしばテレビが常設されていますが、フィンランドのサウナでテレビが置いてあるところは、一つもありませんでした。
日々の喧騒から離れて、「1人」になれる時間をつくる。そういう意味で、サ活(サウナ活動)がもっと広まると良いなと、感じずにはおれませんでした。
この記事を読んで気になった人は、いつでもDMください。一緒にサウナにいきましょう👌
最後まで読んで頂き、ありがとうございました🥰
フィンランド旅行記、サウナ記事意外にも「食事編」を出す予定です。
気になる方は是非チェックしてみてください!