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2025年10大リスクについての考察②

1. コラム1 寡頭体制と怒れる民衆

ここでは、米国の政治システムがすでに崩壊していることが書かれており、経済的、政治的不平等が大きくなっていることが述べられている。
さらに、トランプ政権で南北戦争以来見られなかったレベルにまで引き上げられる可能性がある。
筆者が思ったことは確かにトランプ氏個人にここまで権力が集中し、それが経済的格差を生む状況は非常に良くないとは思う。第二次大戦後に、ウィンストン・チャーチル氏が労働者のストライキ等の暴動を恐れたため、社会福祉の強化を一定程度認めたのと同様にある程度は認めるべきである。

2. リスク③米中分裂

ここでは、バイデン政権で米中関係の緊張が緩和したが、トランプ政権で崩れることが予測されている。
特に、トランプ氏は中国の輸入品(中国製だけではないが、)に関税をかけるつもりで中国の経済に悪影響を及ぼすだろう。
しかし、これは諸刃の剣で米国の経済もインフレが再燃化し逆に経済悪化を避けることができないのではないだろうか。
実際、米国の貿易赤字は対中国が最大である。


さらに悪いことに、中国をあまりに追い詰めすぎると、軍部の暴走が起き、台湾有事も避けることができない。
当然、台湾有事が起きると日本も影響を経済面でも政治面でも影響を諸に受けることになる。
もちろん、中国のウイグル人、チベット人に対する人権侵害や一党独裁体制を擁護するつもりは毛頭ないし、するべきではない。


3. リスク④トランプノミクス

ここでは、トランプ政権が実施しようとしている関税の引き上げによる「不公正」な慣行の是正、規制緩和、減税等の政策が期待から失望に変わることが書かれている。
リスク③でも述べたが、関税は諸刃の剣で結局米国経済も棄損してしまう可能性は否定できない。
また、不法移民の減少は結果的に労働者の減少になり、賃金と消費者物価の引き上げにつながってしまう。(そもそも不法移民で成り立つ経済というのもどうかとは思うが…

規制緩和の点で興味深いのはビットコインである。
現状、トランプ氏はビットコインを政府が保有し、それで政府の借金を返す計画である。
私は、将来トランプ氏がビットコインに対して意見を反対にすると思う。
なぜなら、基軸通貨であるドルの価値の棄損につながるからである。
アメリカファーストを考える彼が基軸通貨を手放すとは考えられない、と私は現状考える。

4. リスク⑤ならず者国家のままのロシア

ここでは、2025年後半にトランプ大統領がロシアとウクライナの戦争を停戦させる可能性が高く、ロシアは征服した領土を占領したままであることが述べられている。
また、トランプ大統領はNATO離脱まではしないが、東欧の軍備コストの削減を実施、結果的にプーチン氏の思うままになる可能性が高い。
筆者も欧州諸国はロシアに対して、制裁を続ける可能性の方が高いが、一方で米国は案外、制裁を弱めビジネスを続けることが予測できる。
欧州、ロシア間と米国、ロシア間の地理を比べるとロシアの脅威は欧州の方が圧倒的であり、一方トランプ氏とプーチン氏はお互いに前政権の時も仲が良かったことからビジネスを再開するだろう。


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