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FisdaNと、日本中のケーリーとサウナイベントに😘

この文章は長野へ向かうバスの中で書いている。前日に三鷹のyossy’s fish & chipsのセッションへ行く用事があったので前ノリはしなかった。レッドラセッションがあったことも直前まで知らなかったし、すっかり自分は界隈から離れてしまったなと寂しい気持ちと、でもそれは必然なんだよなという変な納得感もある。

こんな気持ちは初めてだ。

日課だったシャンノース練習をサボってしまっている自分が3年ぶりのFisdaNにどんな気持ちを抱くのか、今から期待と不安でいっぱいになってる。8月にBB Ceili Bandがリハビリケーリーをしていたけれど、リハビリが必要なのはダンサーも一緒。3日間のセットダンスフェスティバルの果てに最後に立っていられるのは一体何人いるのか。

5月のToyota Ceili Bandの定例ケーリーでは初めてケーリーに遅刻したけれど、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。それはイタリア行きを導いてくれたぺぺロッソとの出会いがあったから。美味しいイタリア料理とワインと、現地のお話をたくさん聞けたから。

(前にも買いたけれど)海のカルボナーラ。衝撃だったなぁ
イタリアのロゼ。シンプルなトマトソースとの相性が完璧。
2種のパンナコッタ。美味しかったぁ

今日も今日とてFisdaNの1st Ceiliに遅刻しそうなのだけど、それも前日のディナーにぺぺロッソへのご挨拶を入れてしまったから。連休のバスって混むんだよね。すっかり忘れてた。FisdaNのチケットも、往復のバスも、直前に買ってて。長野へ行くことしか頭にない。今までは当然のようにあった「ケーリーに遅刻するなんてあり得ない」という前提が行方不明になってしまった。サウナ施設もサウナイベントも日本中に広がったけれど、そのほとんどを追えていないし、ろくにチェックできていない。城のやつ、すっかり変わっちまった。

ダンスやケーリー、サウナが好きな気持ちに変わりはないつもりだけれど、もっと優先したいものができてしまった。大切な人ができた。新しい恋に落ちちゃった。今までの自分を捨ててしまうほどに。
そんなかんじ。

タイトルの話題に戻る。

この数年間、セットダンス・アイリッシュ界隈、サウナ界隈で、ほんとうにたくさんのいい出会いがあって。一緒に踊ったり、おしゃべりしたり、ご飯を食べに行ったり、ワインを飲んだり、和服で踊ったり、動画を撮ったり、語り合ったり、コミュニティの行く末を案じたり、議論したり、初心者に教えたり、ライブ配信を企画したり、クラウドファンディングをやったり、パブ巡りをしたり、一緒にサウナに入ったり、観光したり、整ったり、サウナ旅行をしたり、野外サウナをしたり、氷水に突っ込んだり、いいサウナを教えてもらったり、海外遠征をしたり。そこで素敵な人たち、アイルランド音楽・ダンス、サウナを愛する、情熱を燃やす人たちにたくさん会えた。

そんなことをバスの中で走馬灯のように思い出しながら、それはとりもなおさず、ケーリーやアウトドアサウナのイベントがあったから、企画してくれた人たちがいたからだなぁ、とふと思った。ケーリーもサウナも、そこにイベントがあると知れば日本中どこまでも行っていた。そこで生まれた関係が今の自分を形作っている。だから今の自分があるのは、アイリッシュやサウナを通してできた友達や仲間のおかげ、心地よい思い出があるのはそこに関わるみんなのお陰なんだ。

初めてイベントへ行く時のわくわくと未知を恐れる気持ちはすっかり遠くへ行ってしまって、「何をしてても、どんな自分でもだいじょうぶ」という安心感がぴったりくっついてる。でも、そんな関係性を、安心を、僕は一度日本に置いて、これからイタリアへと旅立つのだ。その未来に、懐かしい不安と期待と運命を感じている。

FisdaNが終わった後、日本を離れる前にも、似たようなことを書くのかもしれない。でも、ダンスやサウナを楽しみに何度も通った長野へ着く前にこの気持ちを文章にしたくなった。出会いと経験に感謝を。この3日間、みんなでいい時間を作れますように。

*3日間の予定は宿しか決めてません。長野で会うみんな、ぜひ構ってください

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不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

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