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性別移行を終えます。

うおおおおおおおっっっっしゃあああああああ!!!にまにましてしまうからマスクがあって良かった。

特に書く意欲はなかったのに。まあいいです。性別移行を終えます。嬉しいというだけでなく、ようやく終わってくれたなこの野郎、って気分はもちろん強い。
コロナで長引いてしまった手術や、コロナでタイに行けず当初の倍額かかった手術代や、時間がかかっている間に会えなくなってしまった人のこととか。喪失感もかなり占めているのはなぜなんでしょうね。


ああでも。あまりに日常になってくれたので忘れがちだけれど毎日上裸で鏡に映って愉しいという生活は、3年前には全く想像のつかなかったことで、そういえば尊いと思います。
最近は言葉を発する機会がないから喋るのも書くのも描くのも億劫。諦念と皮肉が強くて、残りのエネルギーが出てきてくれないです。それでも納得のいくところまでようやく全て片付いて嬉しい。世界が味方になったような軽快さ。

元はと言えば自分は「好きな人の隣にどんな風にありたかったか?」だけが原動力だったから、「性自認(この言い回しももちろん皮肉です)」も、他人からの見られ方も興味がありませんでした。

性別移行の条件
1. ホルモン治療
2. 胸オペ(結果として3度手術した)
3. 性別を気にしなくて済む生活(=埋没)






よくわからない誰かがSRSの有無でどうのこうのと仰っていますが、自分はコイントスで決めるくらいでいいや、というスタンスでいます。タイ旅行のついでにやりたくなったらやります。
または、好きな人もSRSを経験する人であれば自分もその人と同じ境遇になりたいと思う。それくらい自分単体にはもはや大きな問題ではなくなりました。
以前は執拗にペニス(もどきでしかあれない。諦念持たずにどう生きる?)をつけたいと思っていたしそうであるならば臓器摘出も必要だったわけですが、そこに拘る理由がなくなったから今強いて求める熱量はありません。自分が妊娠・出産する夢も描けて束の間幸せでした。

どうにも適当ですが自分には、絶対に体を変えてやる、それに伴い変化する境遇も受け入れる、という覚悟がすとんとあったから、それにケリがつくのは率直に嬉しいです。同じところに居たくなかったのです。こんなところで腐って堪るか、と。
昔の自分のままで「これがありのままだから受け入れて」なんて死んでも言いたくなかった。むしろ昔の人間関係も土地も縁を切ったし、今後出会う人が昔に引き戻すような人であったらやっぱり縁を切るでしょう。

そこは一括りに“トランスジェンダー当事者”みたいにまとめても、当たり前に全然違うわけで。わからないよね。理解できない、が前提なのが平和でいいと思いました。自分にはGID診断の基準(当時2018年夏)も合わなかったし。「この人の性自認は男性で、生涯変わりません」という文言が治療するうえで必要だから得ただけで。とりわけ自分みたいな引っ越しの多そうな人には、そういうパスポート代わりの証明があってくれると助かるのです。ただそれだけです。
内面の話は自分にはわからないし、わかってもらえるとも思わない。ただ、理解できないがそうした内面(可視化できないidentity )の肯定によって命が救われる人がいるのは痛いほど知ったから、その人にはこれ以上傷付かず生きていてほしいと願っています。文が支離滅裂ですみません。


ちなみに、以下noteのようにここまで噛み砕いて解釈していただくと昨今の概念にもやや希望が持てそうで、分かりやすかったです。あくまで受け身であって、自分で選択しているものではないので。「性同一性障害」「性別違和」はピンとこなかったけれど、「性別不合」は近い気がしました。今後の解釈を遠目から気にしています。


最後に
以前自分もトランス女性に酷い発言をしました。無知と、トランスへの自己卑下が原因でした。境遇トランス男性に当たる自分のことを“どこまでやっても所詮女だ”と認識してそこから出られなかった分、トランス女性に対しても“所詮男性”という見方がどこかにあったのは確かです。
それから私事で色々あり、自分のしたことについて反省しました。ごめんなさい。間違っていました。今、そういう境遇の人たちに、死んでほしくないと思っています。周囲や、もしかしたらあなた自身が謝った認識に塗れていても、どうか生きていてほしいです。お願いです。どこかで生きていてください。また声を聴かせてください。あなたに感謝しています。






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