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進め理亞カブ!
…タイトル見ただけなら、何のこっちゃか分からへんやないかい(笑)。
まぁ画像見たら分かるかどうか微妙やけど、要はカスタムカブという中々マニアックな話でしてね…。
そもそも、読んでもらえるんかなぁ。
カブ…というのは言わずと知れたスーパーカブ。
そう、蕎麦屋とか新聞配達、郵便局など身近な存在のバイクで、多分みなさん一度はどこかで見てるだろう…という例のアレ。
因みに蕎麦屋と聞いてワイは三波春夫御大の「俵星玄蕃」を思い出してしまう昭和生まれです(笑)。
さて。
今回の理亞カブがワイにとっては3代目のカブになるのやけど、来た当時の姿がこちら。
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いわゆる「黒エンジン」と呼ばれるFIタイプ初期型、国産鉄カブ最後の頃の生産仕様なのです。
見た目的には通称キャブ車と呼ばれるタイプとほぼ同じながら、微妙にマフラーの組み付け位置が違ったり、電気系統の部品が多少変わってたり…と中々クセの強い(←千鳥のツッコミか!)機種でして。
そこで最初にサービスマニュアルを入手して、どこがどうキャブ車と違うのか調べながら変えていく…という、まぁまぁ智慧もリサーチ能力も使うカスタマイズが始まったのです。
こういう時には外見から変えるのが手っ取り早くて、ミラーから変更。
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…てかこの段階でかなり変わってるやん(笑)。
ジョルノミラー
ベトナムキャリア
フロントキャリア
カットレッグシールド
サイドバッグステー
ミディアムタイプリアキャリア
ミディアムシート
この段階で7箇所変えてますが、何となくカスタマイズっぽくなっていながらカブ風味は残す…というサジ加減。
因みにサイドバッグはレディース用のサッチェルバッグを魔改造(笑)。
後にこれが思わぬ事となるのですが、それは後述で。
所で。
カスタマイズには色んな人があって、跡形もないぐらい変えてしまう人もあれば、どノーマルなまんま楽しむ人もあって。
その中でワイが選んだのは「ノーマルを残しながら使いやすくする」という、意外と実用的な道な訳で。
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そうした中でサイドバッグを、何と赤へ(!?)。
…まぁみなさん驚きますわな。
因みにカブに赤のサイドバッグ、今までまだ誰も見かけてません。
ランドセルは1台だけ居たかな。
これは「サッチェルバッグ」で検索したら当時メルカリで800円(←安っ!)で購入。
こういう所でワイの買い物上手っぷりが活きる訳なのですが、シートもミディアムシートから数cm長いセミロングタイプへ。
腰回りが安定すると、取り回しがずっと楽で疲れないのです。
うーん侮るなかれ、シートの座り心地。
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さらにカスタマイズの定番、塗装。
ヤスリがけして、脱脂して、ミッチャクロン吹いて、エアーウレタン吹き付けて数日乾かして…というお馴染みの工程で、猛暑の時期にかっちり仕上げてこの姿…なのです。
塗装と外装品の交換はカスタマイズの定石とはいえ、少しずつらしさを出していくと愛着も湧くし、大事に乗ろうと思うから、自ずと無理な運転なんかしなくなります。
まぁそもそもカブなんて、目ぇ三角にしてスピード出して乗るもモノでもないし…。
てか、よーく見たら分かるのですが、レッグカバーを白から緑、チェーンカバーもボディと同色にするクラシックスタイルへ。
ついでにリアキャリアもカスタマイズ。
ステンレス製のリアキャリアをグラインダーで一部カットして、シートが収まるようにする…という(←お前ホンマに陶芸屋か!?)鉄工所みたいな細工までやってのけるという(笑)。
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理亞カブの由来になったSaint Snowの鹿角理亞ちゃんのステッカーがついたのもこの時期。
一応コレで「痛バイク」になるのだ…との由。
でも推しは聖良姉さまなんだよなー(笑)。
まぁこのようにしてどんどんカスタムされていくのですが、すぐ出来た訳ではなくて、今の姿になるまで買ってから約4年弱ほどかかってる訳でして、まさに「カスタムは1日にして成らず」なのです。
その他マフラーはヤフオクで買ったモリワキの中古、フロントバッグのガードはナンバープレート用のフレームを改造…とあちこちない智慧だけは必死で振り絞って変えた所が数々。
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中でもカブミーティング、通称カブミで関係者のみなさんから質問攻めに遭ったのが時計の付け方。
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…そう、いわゆる目玉クリップ。
たまたま6mm穴やったのに気づいて「そんなら開けてまえ」とばかりにやってつけてみたら、まさかの安定感で「この手があったか!」の状態。
長らく腕時計巻いてた人たちも、鉄カブに限ってですが目玉クリップに変えたオーナーさんもあった…と聞いてます。
ね、知恵だけはあるのよ(笑)。
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で、サスペンションも2人乗り用の頑丈なモノに変えて、泥除けまでつけて現在の姿となってる訳です。
最近は「ヨハネさんですか?」と声をかけられる事もちらほら出てきました。
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まぁこんだけいじってりゃ、そうなりまさぁねぇ…。
でもね、ホントにバランスが優れてるのは、実はノーマルな姿なんですよ。
やっぱり本田宗一郎氏が心血注いで作ったデザインは違う訳で、カスタマイズって能の守破離に近いのです。
せやから「ノーマル風味を残す」必要性もあるのですよ。
別にカスタマイズでバーハンにしたりテレスコにしたりする事を否定はせんけど、でもこれだけいじくり倒しても受け止められる、懐の深いメカってのも少ないかなー。
もし乗ってみたくなったら、是非ノーマルなスーパーカブに乗ってみて下さい。
多分ね、人生変わりますよ。
少なくとも、ワイは変わりましたから。