歩いて見えたもの
朝起きたときは晴れていたけど、それから南風が強くなってきて空はどんよりと曇り出し、そのまま一日が終わりそうだった。予報でも、午後から雨が降り出すと言っていたけど、そんな様子だった。
きのう走って、GARMINくんに休めと言われたので、今日は走らないことにした。しかし、一日ほとんど、体を動かせてないので、運動はしたい。だからウォーキング。
長袖Tシャツに、ロングタイツではちょっと寒いかと、下はジャージ。それに念のため、ウインドブレーカーを重ねて、いつものコ一スを歩き出す。
ため池の周りは、東側は土の土手。西側は住宅地の崖の下で、アスファルトの生活道路が走っている。道路は狭く、軽自動車が辛うじてすれ違えるかといった幅。片側はため池で、崖の下には雨水などの、排水のための溝が走っている。歩いていると、その溝に何かがある。鳥だった。近づいてみるとキジバト。死んでいた。出血はないから、その狭い道路をスピード出して走ってきた車にぶつかったのかなと思う。僕はその鳩を溝から取り上げて、ため池の方、土の上に移した。それくらいしかできない。
スピードの遅いウォーキングでは、走っている時には見えないものが見えたりする。先に進むと、住宅地に住んでる人が崖の斜面に植えた、白梅や水仙が咲き始めていた。
今日は途中からコ一スを変えて、数年前に新しく造成された住宅地の方に足を伸ばした。そこは新しいだけあって、道路は広く歩道もまた広い。そのくせ、車も人も、そうたくさん往来していないから、歩くには最適。ただ信号が多いから、走るには向かない。そこの公園の片隅の、小さな苗木が黄色い花を咲かせてるのを発見。たぶん蝋梅という花だと思うけど、ちょっと得した気分。
そんなこんなで、8kmのウォーキングは、いつの間にかゴールに着いた。