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ゴーレムに会ってきた

ヨーロッパ企画第41回公演『あんなに優しかったゴーレム」』観劇。
プロ野球選手の密着ドキュメンタリー番組の撮影で、選手出身の町を訪れた番組スタッフの眼前に現れた土の塊=ゴーレムを「ゴーレム優しいんですよ」「プロに入れたのもゴーレムのおかげです」と話し始める選手。白けたムードの撮影クルーたちも徐々にゴーレムって本当は存在するんじゃ…?と思い始めるグリム的お話。初演がすごく良かった印象で、その作品の再演があると知り、かなり期待して池袋へ。
めちゃくちゃ面白かったし、初演よりもちょっと良い話だなぁと思ったし、あるワンシーンであまりの人間の愚かさに泣きそうにもなった。ゴーレムがいるのかいないのかを2時間ずっとやり合って…の展開が所詮人間だなぁ。思惑とか記憶とか、カネや打算ですぐ揺らぐ。ゴーレムに笑われるぞ。
しかし毎回舞台美術がすごい。目の前にゴーレムのいるどこかの山間の町の空き地がきちんとあった。
写真はロビーにあったゴーレムのミニチュア。丸っこい。苔の生え方とかもすごい凝っていて、日当たりの良い肩とかの苔は生き生きしてるのかなとか思った。

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