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基礎講座「算命学」⑤後天運/天中殺

ご購読いただき、ありがとうございます。
今回は、後天運と天中殺についてです。
陽占、陰占と解説してきましたが、これらがあらわすのは生まれ持った生涯変わらない気で、「先天運」といいます。これに対して、生まれた後で影響をおよぼす気もあって、「後天運」といいます。この後天運を上手に活かすと、新たな人生の展開も可能になります。
つぎに、算命学は知らなくても「天中殺」をご存知のかたは多いと思いますが、残念ながら、天中殺を不吉なものだと誤解しておられるかたがほとんどです。そこで、「天中殺とは何か」について、対処方法も含めてお話したいと思います。


1.後天運とは?

大運は人生の四季

後天運とは、宿命に影響を与える気(干支であらわされます)で、時間の経過とともに変わっていきます。具体的には、10年ごとに変わる大運、1年ごとに変わる年運、1月ごとに変わる月運、1日ごとに変わる日運、と四つあります。
まず押さえておくべきは、原則、それぞれの期間でしか影響を与えないということです。すなわち、大運は10年同じ気の影響が続くのに対して日運は1日だけ。10年あるいは1年あれば、人生を変えるようなことができるのに対して、1日あるいは1月では難しい。だから、宿命への影響の大きさは大運>年運>月運>日運で、後天運ではもっぱら大運と年運を観て、月運と日運は限られたとき(タイミングを観るなど)にしか観ません。
つぎに押さえておくべきは、大運と年運/月運/日運とはまったく異なるということです。すなわち、年/月/日の干支は干支暦で決まっているので全員に共通なのに対して、大運は陰占の月干支から導かれるので、ひとによって違います。また、大運が影響をおよぼし始める年齢(立運)も違います。なお、ここら辺の理屈は、もう少し学習が進んでからやったほうがいいでしょう。
月干支は、自分が生まれた季節で、自分の身の回りの環境をあらわすものでした。その月干支から導かれた干支が時間の経過とともに変化して宿命に影響をおよぼすというのだから、たとえると、人生の四季です。地上には四季がめぐり生命に誕生・成長・衰退・消滅のリズムを生み出していますが、それは人生にも当てはまると算命学では考えます。
大運も無料のサイト/アプリで出してくれるので、ありがたく利用しましょう。
たとえば、1994/12/7生まれの男性。
 丁 丙 
 卯 子 
大運は次の通りで、月干支の丙子の次の干支から順番に周っているのがわかると思います。ひとによっては、これが逆回りの場合もあります。
10歳~ 丁丑
20歳~ 戊寅
30歳~ 己卯
40歳~ 庚辰
50歳~ 辛巳
60歳~ 壬午
70歳~ 癸未
80歳~ 甲申
90歳~ 乙酉

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