『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
危険なマリンレジャーからまさかの海底サバイバルと人食いサメとの壮絶なサバイバルを描いた『海底47m』 のよもやの続編! 基本的な人物設定も装いを新たにしつつ、今回も人食いサメと海底でのサバイバルを見せる。
今回は人食いサメと海底まけでなく、マヤ文明に残された遺跡と巨大迷宮も売りの一つにしたが、さすがに欲張り過ぎた。迷路サバイバルにありそうなトラップはあまりなく、迷路にサメが複数匹いるだけというもの。その怖さはあるが、映像としては迷惑が仇になり見にくい絵になっている。また、迷路にしちゃったので「海底47m」にはさっぱりこだわっていない。
ぎくしゃくした異母姉妹という設定もいま一つ生かされていない。冒頭と最後の方で高校のクラスメイトとのシーンがあるが、ミアはともかく、サーシャら3人の校内での立ち位置が分かりにくい。
それでもこの映画のお約束である空気が足りないサバイバルもサメとのバトルも健在だし、登場人物が多くなった分惜しげない思い切った残酷シーンを連発出来ている。対象危険生物とトラブルが複数あるのは『アナコンダ2』しかり『オープン・ウォーター2』しかり。つまり、この手の作品の2作目のお約束というか様式美を踏襲している。
異母姉妹、登場人物増員、海底遺跡の海底迷路、人食いサメなど面白くなる要素が沢山あるのに、というか増やし過ぎてまとまりが悪くなっている。それでも惜しげないゴア・残酷描写も増量したので、マイナス要素をいくらか補ってはいる。穴だらけだが、悪くはない。
評価:★★★