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オーストラリア ワーホリ #24 パスポート情報盗まれた?
新しい住居が決まり、仕事もほぼ確定した。片道3時間かけて自宅に戻ると、早速友人と電話をつなぎ、オンライン書類の記入を始めた。そこで、シェアハウスではなく賃貸契約を結ぶことの大変さを実感することになる。
シェアハウスの場合、お互いの条件が合えばすぐに入居できるが、賃貸契約ではさまざまな証明が求められる。身分証明、残高証明、雇用主の連絡先、緊急連絡先など、多くの人の協力が必要だった。書類の記入だけでも約3日かかり、ようやくすべてを埋め終えた。しかし、最後の提出段階で「インスペクションコード」を入力する欄が現れた。
内見を担当してくれた人に問い合わせると、「そんなものは知らない」「コードがなくても提出できると思うよ」と言われた。しかし、何度試してもコードなしでは提出できないというエラーメッセージが出る。もし他の内見者が先に書類を提出し、物件を取られてしまうのは避けたかったため、一刻も早く提出したかった。だが、その日は遅かったこともあり、一旦眠りにつくことにした。
翌朝、再びオンライン書類のページを開こうとしたが、見慣れた画面ではなく、まったく別のページに飛ばされてしまう。何度試しても元のリンクには戻れない。「もしかして、情報を持ち逃げされたのか?」嫌な予感が全身を駆け巡った。
海外へ行くとき、「パスポートだけは絶対になくすな」と言われていたが、まさか情報を盗まれるとは思ってもみなかった。「終わった……」そう思いながら、慌ててネットで「パスポート情報 盗まれた」と検索すると、
「現在の日本のパスポートにはICチップが内蔵されており、偽造や改ざんが困難なため、番号や取得日などの情報が流出しても、冊子自体を所持していれば過剰に心配する必要はない。」
と書かれており、ひとまず安心した。
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その後、内見を担当してくれた人に再度連絡すると、「サーバーがダウンしていてログインできなくなっている」とのこと。復旧を待つことにした。しばらくするとサーバーは回復し、ログインできるようになったが、結局インスペクションコードの入力が求められ、書類は提出できなかった。
こうして、また1から物件探しを始めることになった。だが、新たな物件探しにも、さらなる問題が待ち受けていた――。
次回:「不一致」
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