反復 goes on
6月9日
晴れて初夏の汗ばむ陽気が続いていた昨今、
今日はちょっとん薄曇り
吹き抜ける風が半袖でもちょうど心地よい塩梅。
早いもので2024年も中間地点が視野圏内。
先日、神戸で久々に食した第一旭では
AラーメンとBラーメンの間にぜひその中間地点を設けてほしい
なんてことを切に願ったりしながら麺をススった。
中庸、それ至れるかな。
さて私がなぜ6/3に神戸にいたのかというと
前日6/2岡山ママツーでの「SCOOBIE TSURU」公演を終え(15時開演)
その足でちょっとでも東京へと近づくべく神戸まで走ったのであった。
ツアーバンドの知恵。
無理して帰京まではしない大人の余裕。
とはいえ、私はバンドワゴンをその地で離れ
居残りで大阪十三公演へ。
6/3 十三BAR RAINCOATでの
「ジョーとタイチと章太郎のインプロ番外地」
2月に初めて顔&音を合わせた宮本章太郎君とのセッション第二弾。
今回はタカノタイチ君とのSilence is a rhythmで挑む。盤石。
音楽は自由で、そんな音楽には底知れぬ愛が溢れている。
あるいは、底知れぬ愛が溢れているからこそ、音楽でどこまでも自由になれるのか。
宮本君の音を聴いていると、そんな感覚がグッと迫ってきて
グニャリと心を取り巻く筋やら肉やらが柔らかくなるのを感じる。
ステキじゃないか。
ライブ前にタイチくんと話していた言葉の響きの件
「ソーン」(漢字では「鬆 song」)
などの気功的なこと
声音が内臓に与える影響なんて考えたこともなかったけども
そんなひょんな話題がその日のセッションのキーワードになったり
偶然の積み重ね、予測不能な産物。ライブの醍醐味。おもしろ。
津村喬さん(a.k.a. タイチ君パパ)による徳の高いお話はコチラ→
https://jpn.pioneer/ja/strengths/sound/soundlab/collaboration/soundbum/sekai/11tsumura/
ちょうど上記の記事内にもあったこと
真言も「30万回繰り返さないと次へ進めない」的な、
これはチベット仏教界では修行の定石としてあるようで
先日弘前の古本屋=小山古書店にてGETした
中沢新一著『チベットの先生』(角川ソフィア文庫)でも
ある行を10万回繰り返すことを経て次の段階へと進める旨のことが書いてあって
なんとなんと…と私は遠い目をしてそっとページを閉じたのでありました。
反復すること。
コレはFUNKにおいても重要なテーマでありまして
同じフレーズを反復するなかで生まれる抑揚あるいは高揚
それはやはり一度や二度の波の中からは決して生まれ得ない
幾度となく繰り返される連続性のなかでこそ初めて辿り着ける境地
時間をかけることの重要性、
丁寧に、あるいは愚直に積み重ねていく根気&勇気
何事も成し遂げるには時間がかかる。
反復反復また反復。
結果、転覆したとしてもオイラ船長
降伏せず浮かび上がってまた反復。
反復 goes on…
ぷくぷくぷくぷくと、一体今までいくつの音を紡ぎ出してきたのだろうか。
私の指先が弦に触れることで生まれ出るところの音符さん、
こんにちは、さようなら。
また10万回低音を積み重ねたら次の境地へ向かいます。