理想のリーダーと聞かれる時に
よく聞かれる質問の一つは「理想のリーダーって誰ですか?」といったことがあって、相手が期待している答えは私がビジネスの世界にいるのでもちろん松下幸之助とか井深大とか稲盛和夫とか(全体的に古いが)、海外だとスティーブ・ジョブズ、ジャック・ウェルチ、ビル・ゲイツあたりだったりします。
特にジョブズのアップル社は今や世界の時価総額ランキングでもトップかつ世界初1兆ドル超の企業(2018年8月時点)となりましたし、エピソードも有名なので聞き手にとってもわかりやすいですし。
もちろん上記の経営者の自伝や自身が書いた書籍は読んでいて、彼らのヴィジョンや思想、経営手腕、マネジメント手法など参考にしたり、ある意味狂信的な何かを作り出す方法を感じることも多いです。
想定外のリーダー
とはいえ、質問の答えに戻りますが、私は「イエス・キリスト」だと答えています。「経営者ではないんですね」「宗教家ですか」という声をいただくこともありますが、まぁよく考えてみてください。
たった3年半の活動期間で、2000年後まで(自分に)従う人を生み出し、その思想やヴィジョンを後世まで伝えられている(本人の伝えたかった通りに伝わっているかは別として)し、現在20億人超が彼を信じているわけです。
世界最大の従業員数をもつウォルマートでも230万人(3桁違う)、企業の平均寿命は15〜20年(3桁違う)など数字の観点でも全く次元の違う話です。
外から分かりずらい社長として大事なポイント
数字的観点もさることながら、経営をする上で「自分と同じ志を持って走ってくれる人間がいるかどうか」「自分と離れた位置の人間までどれくらいの濃度で自分の想い・意志を伝えられているか」という組織や体制では語れないポイントが非常に重要です。
イエス・キリストは12弟子という歴史に名を残すほどの側近をつけることができ(しかも3年半で)、一番弟子のペテロに至っては「逆さ十字架」につけられて死ぬことを喜んでやってのけるほど彼のことを信じて従って行ったわけです。
経営者としては側近にそれほど志を一つにしている人間がいることがどれほど幸せでしょうか。欲しいわ、ほんまに。
イエス・キリストから理想のリーダー像を整理すると
なので、新約聖書の福音書と使徒行伝くらいは一度読んでみた方が良いと思います。と言いつつ、パッと読んで理解するのは難しいですが、読み方に慣れないといけないので。
他にも色々イエス・キリストを理想のリーダーとして挙げる理由は以下のポイントですね。
・旧約のしきたりを根底からディスラプトするイノベーティブな思想
・民族、性別、階層を超えて多くの人を巻き込む多様性(ダイバーシティ)
・側近を見分け、自ら口説いて圧倒的思想を植え付けるヴィジョナリスト
・人間の心を許し、体を癒し、時には仕えるサーバントリーダーシップ
・冷静沈着だが異なる思想に対しては時に徹底的に攻撃するマインド
上記のような姿が福音書に垣間見えます。
結果的に20億人、2000年という圧倒的組織を作り上げることができた(とはいえバックに神がいることに違いはないですが)のだと感じています。
他にも人それぞれ感じるものは違うと思いますが、そういう姿を聖書や教会の御言葉から学ぶことで社長という立場でも広義な第三者の声を聞くことができるので、常に正しい判断を下すことができると感じます。
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