女らしさは誰のため?
美人は決して得しないって話。
この本を読んでて思い出したのは、学生の頃研究成果も優秀な女性でしかも美しい人っていうのがいたんだけど、その人がまたまたすごく優秀な企業さんに受かった時に「顔採用だよね」と周りからささやかれていたこと。
どうにも私には「顔採用=その人の実力がない」と言っているように聞こえてしまって、むしろ容姿だけが取り柄ってこと?って思ってしまった。それはその女性を「女」としか認識していない発言でかなり失礼だなと今でも印象に残ってる。
反対に実力を伴わなくとも美しい女性が優秀とされる企業に採用されることもある。むしろその方が多いか。だから美人(男性もそうかもしれない)が就職活動で有利と信じられているが、それって本当に有利なのかって話。
その人の成果は判断基準ではないと、一見得なようで長い目で見たらこんな不快な話はない。この本でもその点について言及がされていたけど、別な話でしょうと。
あと女性ってやっぱり期限付き。それはどうしようもない事実。この本でも印象的だった「美・モテ・若さはすべて目減りする価値」。
本当に顔採用だったとしたら、その価値は採用後減っていく一方であることは決まっている。
ある程度の年齢に来れば、未婚で男性的な社会競争の中で生きてきた女性がふとこのまま突っ走っていいのか立ち止まることがあると思う。そんな時にこの本を読んだりして、女ってものについて考えあぐねて、独身女性の心打たれるエッセイにイエスと言って、そんなこんなしているうちに出産のデッドラインを過ぎて、立派なフェミニストが出来上がっていくのかな、なんて思った。