試奏時に絶対確かめるべきポイント

トランペットは比較的安価且つ頑丈に作られている楽器です。木管楽器だと、その楽器の分解や調整は基本的にプロにお任せするしかありませんが、トランペットの場合は奏者本人が分解することが出来る程に単純な構造の楽器なのです。

それはつまり少々荒い造りの楽器でもなんとか吹けてしまうことを意味します。事実、日本での二大メーカーと言って良いでしょう、YAMAHAやVincent Bachのエントリーモデルよりはるかに安価な中国産や台湾産のトランペットでも、音を出すならば全く問題になりません。

しかしトランペットには生命線といって良い程に重要な箇所もあります。それはピストン部、正確にはピストン部とそれがが収まっているバルブケーシング部です。トランペットは倍音楽器といって、唇の操作で音階を奏でることが出来ます(ナチュラルトランペット等)が、一般的に半音階をスムーズに演奏するにはピストンを押す必要があります。このピストン部はトランペットという楽器の構造中、最もデリケートな部分なので、試奏時には必ず念入りにチェックする必要があります。

ピストン部のチェックの仕方
バルブオイルを持参しましょう。初めて買うので持っていない場合は、楽器店員さんに言って借りましょう。ピストンに注油し、ピストンを真上から十数回素早く押し、上下させます。ピストンの動きが鈍い、または下りたまま返ってこない、のであれば明らかにピストン部に問題があります。その楽器の購入は止めておきましょう。

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